おかわりダッシュするとお嫁にいけないか問題

中学校の修学旅行にて。旅館の大広間で全員一緒に食事した時のこと。男子は ガガガガガッとかきこむやいなや、おひつにむかっておかわりダッシュしたのですが それに参戦する女子はただの一人もいなかった。

後日 女子だけの集まりで「あれは絶対、ウソや~」「あんた おかわりにいけばよかったじゃない?」「いや私は足りたから・・・」プンスカ怒った彼女も「おかわりをした ただ一人の女子」になる勇気はなかったらしい。

うーん なんかモヤモヤする。そのモヤモヤの正体は いったいなにか?

「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」なんていうマリーアントワネット発言は却下。女子がおかわりをすると恥ずかしい? ヤマトナデシコたるもの、おかわりするなんてはしたない? 気になるコにおかわりする姿は見られたくないというオトメゴコロ?

そのへんでやめとけば 少女マンガ的茶々話ですむのかもしれないが。今日はもう少しディープな深淵にせまりたい。

うちの学校は地方小都市の周縁部にあって 校下に田園部を含む。今、社畜という言葉があるが かつて「角のない牛」という言葉があった。農家の嫁を指してささやかれる言葉だったが、そのような母の背を見て育ち、修学旅行であのような仕打ちを受けるに及んで「私は東京へ行って働く。そして自分の稼いだお金で、自分の食べたいものをお腹いっぱい食べるんだ。結婚なんて、絶対にしない!」と心ひそかに誓う女子がいても不思議じゃない。

「うーん 社畜と角のない牛と どっちがいいだろう?」

「えっ その二択なの?」

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