乳がん検査結果待ち期間の心境

胸のしこり発見→マンモ→エコー→針生検→結果待ち(今ここ)

◎ネットで情報収集
針生検後3日間くらいはもう自分がガンになったという前提でいろいろ調べた。

早期の乳がんは10年後生存率が90%というネット情報を見た時、確率の高さより「10年後生存率」という言葉に怒りを覚えた。10年?そんなん当たり前に生きてるに決まってるやん。私25歳やで?10年生きれるかどうかの話題が自分に向けられるとは思ってもなかったのでその理不尽さに戸惑いながら憤った。

乳がんのサブタイプや治療法、治療の流れは一通り頭に入った。特にYouTuberの「まるこおばさん」の動画をよく見た。乳がん発覚から治療について面白おかしく説明されていて深刻にならないで見れたのがよかった。

がんサバイバーのYouTuberや小林麻央さんなど、はじめに標準治療を行わず民間療法(代替え療法)を行う人がいる事を知った。なんでなんやろうと純粋に疑問に思った。

ネットやYouTubeで調べた結果、早期発見なら完治もあり得るし、死を連想するのは焦燥だとわかった。頭では。

◎気持ち
不安な気持ちをSNS相談にも相談した。
でも自分があれこれ悩んでもどうしようもないこととわかり、その後はしばらくいつも通りダラダラ過ごした。でも頭の片隅に「死」「死にたくない」という文字があった。

夜になると実は進行性のガンですぐ死んだらどうしようと考えた。
「このままだと人生で何もしてない」と思った。でも今はもしかして幸せな状況じゃないかと思った。家族も親戚も友達も恋人もいて、それなりに仕事して安心して眠れる場所がある。このまま死んでも幸せかもしれないと一瞬思ったがそれでも「死にたくない」と思った。

次にもしこのまま死ぬとしたら後悔してることはないか考えた。いくつかあった。一番は元彼のこと。悪いのは私で別れを切り出したのも私なのにとてつもなく苦しかった。でも元彼は急に別れを告げられてそれよりもつらかったと思う。私自身まだ過去にできてないし、どう償えばいいのかわからない。
あとはおばあちゃんに私のお金で美味しいものを食べさせてあげたい。ディナーに招待しようと思ってるけどまだ照れがあってできてない。
あと、「コロナが落ち着いたら会お!」って言ったまま会えてない友達に会う事。社交辞令で向こうは本当は会う気がないのかもしれないけど私が会いたい人には会っておきたい。
最後は小学校の時にいじめていたNさんに謝ること。4年生くらいのことで、その後は忘れていたのだけどNさんの親が6年生になるクラス替えの時学校に「受験で大事な時期なのであいつとは同じクラスにしないでください。」って怒りの電話を入れたという話を後から人づてに聞いた。私も6年生でいじめられてからいじめられた側の気持ちがわかった。それからNさんはあの時がずっとこころの傷になってるかもしれない、悪いことをしてしまったと思った。

これまで私が傷つけてきた人に謝ることについて、謝るのは自己満で相手をまた傷つけるだけじゃないかとか、相手の為に謝らないことにして本当は自分のプライドを保つために謝れないだけではないかとかいろいろ考えた。謝った時の相手の顔を想像したり過去の過ちを振り返って考えると嫌な気持ちに押しつぶされそうになったので、一旦脇にそっと置くことにした。

次にこれからどう生きるか考えた。
「このままだと何もしてない」と思って自分がやりたいことはなんだろうと考えた。SNS相談員のことが頭に浮かんだが、プレッシャーが大きく、なによりつらい思いをしている子たちの現状を知るたび自分もつらくなるので人生のメインとしてやっていきたいとはあまり思わなかった。なにかクリエイティブなことをして世間から注目されたいと思った。高校の美術の時間のように作品を作ってそれが先生や友達に認められる快感。あの時の気持ちはモチベーションになりえる。就活の時にもそういう仕事に就きたいと考えていたことに気付いた。

とりあえずこれからやりたいことは全部やることにした。

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