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高級エクレアを作りたい その2


生徒向けの販売会を開催しました。

本日は、3年次になってからの初めての販売会です。最上級学年になると、また一味違ったプレシャーがかかるものです。
本当に、売れるのかな。。。美味しいと言ってもらえるかな。。。。などなど、、、、
4種類で44個の商品を並べることができました。
さて、どうなったのでしょうか。

チラシを作ってみた。

4度の試作を重ねて、苦悩の日々、失敗の連続でした。同じ失敗をしないように、改善を重ねました。
(ここに、それを書くと、膨大な量になりますので、割愛させていただきます。)

なんとか、チラシに載せることができるエクレアを製造できるように、若干ですが成長することができました。
チラシは、CANVAという、Webアプリを使い構成しました。チラシなどは、生まれて初めて作ったので、これまた何度もやり直しをしました。
今回の「高級感」というコンセプトを忘れて、POPなチラシを作ってしまったりと、指摘されることばかり。
お客様に、必要なことを伝えるのは、意外に難しいのを実感しました。

出来上がった、チラシがこれ!!

今回作成したチラシです。

うーーーーん。なんとなくしっくりこない。
「高級感」というコンセプトを伝えるフォントは? と考えると、いまいち決まらず、基本的な明朝体でも、違和感あり。
フォントのサイズも、大きい方が良いのか。。。。

ネーミングが、意外に難しかった。
男子の班が照れながら「いちごのシンデレラ」にします。と。。。。そうしたら、「御伽話系」でいきましょうとなり、王様、大臣が出てきました。なんとなく遊び心があるネーミングとなりました。
ラストは、「チョコのドレス」です。。。。「?????」ですが、まあ、意志を尊重して採用されました。

価格は、原価率4割と、先生に言われていましたが、販売価格が400円近くなってしまうので、「高校生の少ないお小遣いでは、買えません。」ということになる。
交渉に、交渉を重ね。「原価無視!!」を勝ち取りました。
初めてなので、皆に食べてもらいたいということで、高校生の財布に優しい「200円」という統一価格で販売すことにしました!!!

これが、最後に、悲惨な結果を呼ぶことになります。

エクレアを紹介します。

私たちの、血と汗と涙が染み込んだエクレアを紹介します。

いちごのシンデレラ


いちごのシンデレラ

男子らしからぬ、ピンクチョイスとネーミングで攻めてみました。エクレアといえば、女子が大好きなイメージ。。。であれば、女子の大好きイチゴを織り交ぜた商品に仕上げました。

味は、シンプルに下にカスタードとホイップクリームを絞り、イチゴを置きました。ピンクのチョコでコーティングして、アラザンを乗せて可愛く仕上げました。

言い訳 ;; ケースが大きすぎて、移動の際に、動いてしまいました。写真に写っているように、ケースにぶつかって、コーティングが禿げてしまいました。さらに、イチゴも飛び出してしまいました。
よく先生に言われる「ケースありきで、商品を作ることがあるんだよ」という意味がわかりました。

販売は、1番に売り切れました。予測ニーズ通り女子が並んで買ってくれました。そう考えると、ケースをもっと考え、傷のないエクレアを売りたかったです。

もちろん、綺麗なのもあります。

まだ途中ですの写真ですが

チョコの王様

シンデレラときたら、「王子様」です。と言うことで、エクレアの王道の、チョコと生クリームとカスタードです。

今回は、カスタードをコーンスターチで作りました。硬さと食感を求めたので、硬く焚き上げようと思い。。。少し硬すぎでした。
絞りを見てわかる通り、口金から、スムーズに出てくれず、途切れてしまいました。当然、プロならはね品と怒られました。

試作は、チョコクランチをかけただけなので、少し華がないエクレアになったので、粉糖とココアパウダーをかけることにしました。
「粉糖をかけるくらい、、、、」と舐めておりました。
綺麗にかけるのは、本当に難しかったです。

抹茶大臣

ネーミングに困っていたら、先生が、「シンデレラ。。。。王様。。。。ときたら、大臣でしょ。」と適当なことを言っていたのが、なぜか採用。
疑問なのが、王様でなく、王子様では?シンデレラに、大臣は登場していた?と思いました。
まあ、それはさておき、、、なんとなく語呂がいいので、採用しました。

抹茶大臣は、十勝のこし餡をクリームチーズでミルキーに仕上げ、その上に抹茶ホイップを絞りました。
ここに辿り着くまで、めちゃめちゃ先生に怒られました。なぜなら、あんこが甘いから、ホイップクリームに砂糖を入れずに絞ってみました。
これが、まずいこと。。。それをさらに先生に発見されてしまい。試食されてしまいました。
当然、「なんじゃこりゃ‘’‘’‘」状態で、説教されました。

さらに、クリームチーズとあんこの塩味がわずかながら、味を壊していました。どうしていいかわからず、途方にくれていると、また、先生がやってきて、上白糖をたしました。そうすると、微妙な塩味が消えました。
もちろん、餡クリームは、おいしくなりましたが、怒られたのはいうまでもありません。

味を作るのは難しいです。いろいろなものをしっかりと食べて、勉強しなければならいなと痛感しました。

高校生に、抹茶は受けないかな。売れ残るだろうな。と覚悟をしていましたが、ありがたいことに、なんとか完売することができました。
でも、まだまだ、味を追求しないと、ならないなと感じたわけです。

チョコのドレス

チョコのドレス

チョコのドレスは、「思いっきりチョコを感じてほしい!」チョコづくしのエクレアを追求しました。
テンパリングしたチョコでコーティグし、中にはガナッシュクリームを絞り込みました。スパイラルの搾りで、高級感を出しました。

ここに辿り着くまで、意外なハードルがありました。それは、「くどさ」です。
私たちにとって、エクレアというと、コンビの商品です。その大きさをイメージして生地を焼いてみました。うまく焼けて、美味しそうな濃厚チョコガナッシュクリームを絞り!試食をしてみました。
「うまい!」これはいい、、、、、しかし食べ進めると、「もういいかな。。。。。」と感じるくらいでした。

大きすぎでした。

先生に、「高級感でなんだ」と聞かれました。答えられませんでした。
「でっかいものに、高級感あるか?」・・・・。
よかった、笑いながらで、怒られるかと思いました。

という、大切なことを理解し、ワンサイズ小さく、クリームも若干軽めに仕上げました。
ところが、大型の時の、ケースをそのまま使用したところ、ケースに合わない大きさであることを発見しました。が・・・見て見ぬふり。
しかし、やっぱり、先生に見つかり、大目玉。
急遽、細身のケースに入れ替え、販売しました。
大切なのは、「ちょうど良い。」という言葉です。いかに、適当にやっていたかを実感した次第です。

完売で、万歳!!  とはなりませんでした。

44個を完売することができました。
そうすると売り上げが、8,800円です。原価率が、5割以上ですので、4,400円の粗利益とします。そこから、光熱水費を引き、パッケージングの代金やシールの代金を計上すると、2,000円くらいかかるとしましょう。
残り2,400円が人件費にいただけます。

2,400円の人件費。。。。。私たち15人が、4時間働いています。
なんと私たちの1時間の労働に対する対価が、40円となりました。

あんなに、一生懸命に、働いたのに時給40円とは、本当に物を売る難しさを実感しました。


販売の様子
ポップも作りましたが、規格が甘くばらばらでした。
真剣にピンセットでアラザン置き
ガナッシュクリームのトルネードしぼり
オーブンの様子
絞り
チョコのテンパリングも教わりました。

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