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【リーダーの本音②】條川武志(理学部物理学科3年)
こんにちは。前回の記事からかなり月日が経ってしまいましたが、今回も私の思いを綴っていきます。よろしければ最後までご覧ください。
前回の記事が投稿された4月1日の時点で、予選会標準記録(10000mで34分00秒以内)をクリアしていたのは5人でした。私としては定期的に突破者を増やすことでチームのモチベーション維持を図りたいと考えていましたが、トラックシーズンが始まり1500mや5000mに向けた練習が多くなりました。スピードを磨く一方で一カ月に踏む距離が必然的に減少するため、予選会出場のことだけを考慮すればこのトレーニングはマイナスとなります。しかし、私はメンバーに対して「好きな種目に専念しなさい」と言っています。好きな陸上をせっかく大学まで続けているのに、無理やり10000mを走らせることはしたくありません。
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そんな中、6月10日の順大記録会で楊井が34分切りを果たし、標準記録突破者は6人となりました。7000mまでは順調に走っていましたが、残り5周を迎えて突然脚が動かなくなり、改めて10000mの難しさを感じました。8000m〜9000mの楊井ラップは3分40秒まで落ち込み、前で引っ張っていた私は、彼の足音が遠ざかってゆくのを感じ、残り3周で「厳しいのか...」と考えてしまいました。しかし彼はラスト1000mを3分10秒でカバーする驚異のスパートを披露し、劇的なレース展開で標準記録をクリアしました。私を含め、現地で声援を送っていた選手たちはドキドキしていましたが、およそ4ヶ月ぶりの新たな達成者は間違いなくチームに勢いをもたらしました。好走の裏には、彼の2年生としての自覚と、「二度とこんなキツい種目やりたくない!」という思いがあったことでしょう(笑)。いずれにしても、立川への大きな一歩となりました。
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一方の私は6月17日に昭和記念公園内で行われたハーフマラソンに出場しました。70分切りを目標に挑んで大会でしたが結果は惨憺たるものでした。30℃を超える気温と強烈な日差しに打ちのめされ、3kmも持たずに集団から脱落。さらにはエイドで取った水をほとんど頭からかぶっていたことで脱水症状になり、終盤はジョギングという始末でした。はっきり言って、私は夏の長距離を舐めていたと思います。(今の実力では足元にも及びませんが)「予選会で他大学の格上ランナーに挑戦したい」と豪語し、結果を残したいという焦りから無謀なレースを組んでしまいました。しかし、夏の暑さが並大抵ではないと再確認できたこと、昭和記念公園内の過酷な起伏を予選会の前に体験できたことは収穫でした。同時に、この失敗から十分に学び、豊富なトレーニングを積んで10月にあの場所に戻りたいと感じました。
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そのためにもあと4人、何としてでも揃えなければなりません。依然として予断を許さない状況が続きますが、チームは9ヶ月前とは比べ物にならないほど成長しました。全員が一つの目標に向かって練習している。全員が「次は自分が切る!」という気持ちで走っている。選手がこれだけ頑張ってくれているのですから、その思いを汲んで、私も全力でレールを敷いてあげたいと思っています。「人事を尽くして天命を待つ」とあるように、自信を持ってレースに送り出せば、後は彼らを信頼して声援を送るだけです。
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