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【リーダーの本音③】條川武志(理学部物理学科3年)

こんにちは。蒸し暑い日々が続いておりますが皆様はいかがお過ごしでしょうか。陸上競技に限らず、野球やサッカーをはじめとする屋外スポーツにとって夏は"宿敵"とも言えるものですが、この苦しい季節を乗り越えた先には飛躍の秋が待っています。「ちばりく長距離」としてもチーム一丸となってこの山場を乗り越えていきたいところです。さて、今回は4月に入部した新入生にスポットライトを当てようと思います。

もとより、昨年度までのチームの最大の懸念点はメンバー不足でした。現在の2〜4年生で長距離ブロックに所属しているのは僅か10人(1年前はもっと少なかったです)。我々がどれだけ頑張っても、中距離ブロックや新入生に期待しなければならない、というのが正直なところでした。

この人数で立川を目指す...
ぶっ飛んだ話をしていた

とにかく人数を増やさなければ話にならないため、私たちはTwitterを動かし、Noteを始めました(現在は私しか記事を書いておりませんが笑)。藁にもすがる思いでしたがその試みは功を奏し、長距離ブロックにはなんと8名の1年生が加入してくれました。特筆すべきは、彼らが予選会への並々ならぬ思いを抱いて陸上部の門を叩いてくれたことです。大学から陸上競技を始めた選手や関東以外の地方からやってきた選手もいましたが、彼らのほとんどが立川を意識していました。まさに渡りに船です。昨年の10月から人手不足に頭を悩ませてきましたが、千載一遇のこのチャンスを逃すわけには行きません。上級生にも「条件は揃ったんだから必ず今年決めよう」と伝えました。

個性豊かな一年生たち(前列)。
チームに新たな風を吹き込んだ。

その一方でジレンマもありました。私個人の意見として、4年間かけて彼らを一人前に育ててあげたいと思っているからです。最初の1年で大きな飛躍を遂げたとしても、その後の3年間で一度も自己記録を更新できないことは、アスリートとして辛いものです。また、受験で体が鈍った状態での過度な練習は怪我を招くこともあります。毎週メニューを作成する際にも「決して無茶はさせないように」と自身に言い聞かせてきました。

それでも新入生の中で故障者を1人出してしまいました。その選手は本当にストイックで、地道な走り込みを重ねて体力を戻し、チームに貢献しようとしていました。私も彼の練習を見ていましたが、「自主的に距離を踏んでいるから彼が納得いくまでやらせてあげよう」と考えていました。しかし、彼は仙骨の疲労骨折を患ってしまい長期離脱を余儀なくされました。私の浅はかな考えがこのような最悪の結末を招き、痛恨の思いです。

27大駅伝1区を走る筆者。
レース直後、シーズン3度目の故障に泣いた。

選手のためにもチームのためにも、二度と同じ轍を踏むわけにはいきません。暑さが厳しさを増す8月には合宿も控えており、体力的にも精神的にも苦しい1ヶ月となりそうです。加えて、レースが近づくにつれてストレスや焦りが出てくるため、些細な綻びが大きな事態を引き起こします。この正念場を乗り越えるのは容易ではありませんが、"山"の先には素晴らしい景色が待っているので私もチームメイトを信じてやっていこうと思います。

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