知花くららの、くららです。

「チバナさんってどんな漢字書くんですか?」と東京で聞かれて思わず「知花くららの、くららっていう字です」と真顔で答えて恥かいた知花竜海です笑。

今日は名字に救われた話をします。

僕が母親に感謝してることは、離婚しても名字を変えないでいてくれたこと。つまり母の内地の名字ではなく、父の沖縄の名字で育ててくれたことです。

これだけのことですがどんだけ救われたことか。

やっぱり沖縄では薩摩支配から沖縄戦と戦後の基地問題などの歴史的経緯から、日本人(いわゆるヤマトゥンチュ)に対して警戒心があります。

僕はヤマトゥとうちなーの「ハーフ」だから、沖縄で暮らしていると、初対面でほぼ100%「兄さん、内地の人でしょ」と言われます。

「違いますよ、僕は読谷の知花ですよ」「あぁそうねー、大和面(やまとぅじらー)だからてっきりナイチャーかなーと思ったさー」という会話を何百回繰り返してきたかわからない。

もしここで名字が知花じゃなかったらと思うとぞっとします。

と、同時にいつも思い出すのは、内地の名字を持った、僕と同じ「沖縄ハーフ」の友人達、仲間達の顔。彼らは逃げも隠れも出来ないからきっと何倍も嫌な思いしてきたと思う。

だから、運良くというかありがたいことに沖縄の名字で育った僕には、彼らの分までやることがあると思ってるんです。

それは僕らのような狭間に生きる存在が、ストレスなく当たり前に暮らせる社会を作ることです。

おネエタレントの活躍が、LGBTへの認知、理解、好感度の手助けとなるように、もし沖縄の名字を持った僕が、全国や海外で活躍するようになれば、沖縄の人達は普通に誇りに思ってくれると思うし、血がどうこうとか誰も言わなくなる。僕みたいな境遇の存在が市民権を得ていくきっかけになれると思うんです。

アルベルト城間さんが果たした役割や、紫が果たした役割、SPEEDのメンバーが果たした役割、人によって混ざりかたも色々あるし、スタンスもそれぞれだけど、僕にしか出来ない沖縄社会での立ち回り方や、日本社会への見せ方がきっとあると思ってるんです。

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