「R@P_M@STER」に興味はありませんか? / うのてぃー

 どうも、遊び呆けていたらSSを書く時間が無くなっていたうのてぃーです。
 冗談はさておき、今回は初めてSSではない記事に挑戦しようと思います。拙筆ですが、よろしくお願いします。

 さて、皆さん、「R@P_M@STER」というワードを聞いたことはありますでしょうか。
 おそらく聞いたことのない方が大半かと思われます。しかしながら、字面で何となくその概要は予想がつくでしょう。
「R@P_M@STER」というのは、ニコニコ動画におけるアイマスカテゴリの動画群、いわゆる「ニコマス」の一ジャンルであり、また一連の動画につけられるタグのことを指します。文字通り、「アイマス」と「ラップ・ヒップホップ」を組み合わせた動画がこれに相当します。
 具体的には、

・ラップ曲を用いたMAD動画(便宜上「MAD系」と呼ぶ)
・アイマスをテーマにラップをした動画
・アイマス曲のラップカバー・リミックス(以上二つを「ラップしてみた系」と呼ぶことにする)

が主にこのタグを付与されています。従来は一番目の動画が主流でしたが、近年では(主に自分たちの影響で)二番目・三番目の動画が中心となっています。この二つの潮流は、動画形態は大きく異なりますが、今回は一緒くたに「R@P_M@STER」として扱います。
 かくいう私も、実はこのジャンルの一投稿者でして、かれこれ二年半近く、不定期ではありますが、アイマスでラップをした動画をアップロードしております。おかげさまで、それなりの反響をいただいており、嬉しい限りでございます。
 ここまで読んでいただければわかると思いますが、今回は皆さんに「R@P_M@STER」をダイマする記事となっております。大丈夫です。ラプマスは怪しい宗教ではありませんのでご安心を(余談ですが、この記事を書いている前日、宗教勧誘に遭遇して危うく引っかかりそうになりました。皆さんもお気を付けください)。
 以降では、昨今のラップブームの中で、なぜ私が「R@P_M@STER」をオススメするのかということを、「視聴者側」と「投稿者側」のメリットを主軸として説明していこうと思います。

 まず、視聴者側のメリット。

 第一に、「比較的動画が追いやすい」というのがあります。
ラプマスはニコマス関連の他のタグと比較すると、かなりニッチなジャンルです。ラップ曲を用いたアイマスMAD等は2007年ごろから存在しており、実に13年以上の歴史を誇るタグなのですが、2020年12月28日現在、「R@P_M@STER」のタグがつけられた動画の総数は、わずかに268件。比較的有名なニコマスのタグ「疑似M@S」(現在5739件)と比較すると、20分の1しか数がありません。一活動者としては嘆かわしいところですが、逆にこれは同タグの動画を全て視聴することが容易であり、また新着動画も低頻度なのでたまにタグで検索をかけてチェックすれば大丈夫、というある種の強みとなっております。
 もちろんこれは現状が維持されるなら、という話であって、今後ラプマス人口と動画数は急激に増加する可能性があります。増加するといいなあ……。

 第二のメリットは、「投稿者・ラッパー・楽曲を知るきっかけになる」ことです。
 投稿者・楽曲に関しては、別にこのタグに限った話ではありませんが、ラプマスはかなり特徴的な「きっかけ」である、と私は思います。
 例えば、「ラップしてみた系」の動画の投稿者は、実際にラッパーとして活動していることが多いです(私もそうです)。そこから、アイマス以外の世界にも視野を広げることができます。

 また、「MAD系」の動画を見て、そこで流れている曲を調べ、その曲を歌っているラッパーを調べ、他のラッパーも調べ……とやっていくうちに、気が付くとラップヘッズ(ラップを沢山聞く人)の一員に、なんてこともあるでしょう。ヒプノシスマイク先輩と同じ現象ですね。もちろんラップ界隈だけでなく、投稿者の他ジャンルの動画を視聴していけば、他のニコマスタグについても知っていくことができます。
 これらの現象は、「R@P_M@STER」のみで活動している投稿者が少ないことが理由と考えられ、これは皮肉にもラプマス動画の少なさに影響しています。他のジャンルはそのタグ専門で動画を投稿する人が多い傾向にありますし。
 何にせよ、ラプマスというニッチな一ジャンルが、他の界隈を知る足掛かりとして機能しうる、ということです。

 さて、次に投稿者側のメリットを説明します。当方はどちらかと言えばラッパーではなくオタクなので、オタクの立場としてのメリットを述べていこうと思います。また、自分は「ラップしてみた系」動画の投稿者なので、今回はこちらを重点的に説明させていただきます。

 一つ目は、「自分の担当や推しを、かっこよくダイマできる」ことです。
 アイマス上のダイマと言えば、資料を作ったり口頭で魅力を伝えたり、といったことが中心に思われます。これらは正攻法であるがゆえに、興味を引くためにはかなりの技術・言語力が必要です。
 しかし、ラップで担当や推しをダイマする、となれば、物珍しさで間違いなく人目を引くでしょう。そして、ラップが持つ一種のスタイリッシュさは、わかりやすさに直結します。現に、(自慢ではありませんが)私が投稿した「オオカミ環に投票しようのラップ」は、1500再生を叩き出し、音源によるダイマ企画でも多くの反応をいただくことができました。
もちろん、ラップの歌詞(リリック)を書くのには、言葉選びや韻の踏み方など、多少の技術が必要なのは確かです。しかし、実はリリックを書くことを継続していけば、それらは自然と見につくもので、そこにアイドルへの愛が加われば、十分ダイマに値します。いっそのこと、まずは押韻や言葉などは気にせず、自分の担当のすばらしさをビートに乗せるだけでも十分です。

 二つ目は、「投稿者同士の輪が広がりやすい」ことです。
 先述した通り、「R@P_M@STER」はニッチなジャンルで、それに応じて投稿者も少ないです。しかし、ニッチであるぶん敏感で、ラプマスの新着動画を速攻で拡散してくれたり、仲良くなればコラボ企画のお誘いをしてくれたりします。そもそもこのジャンルの投稿者は、私含めたいていがただのオタクなので、単純にオタク仲間が増えます。知り合いの投稿者も、この前ア〇カツを履修して沼に落ちていました。いやアイマスはどうした。
 何と言うか、私含め新規参入者に「飢えている」のです。意外と敷居が低いジャンルですので、どうかどなたでも参戦お願いします。なんなら視聴者側でも構わないからさ……。

 ということで、「R@P_M@STER」を長々とダイマさせていただきました。ラプマスのダイマがラップじゃなくて文章ですみませんでした。
 狭い界隈ほど意外と味わい深いものです。ぜひ一度、「R@P_M@STER」の世界に触れてみては、いかがでしょうか。

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