本当はありがとうと言ってだけ終わらせたいわけじゃ無い

腸いいパンツは特殊編機じゃないと出来ないと気が付いたのが、走り始めてから1年後。
それまでの1年間で全国の工場を巡ってやっと分かった事実。

人脈もノウハウもゼロ。
こんなのが欲しいんだよ!!!
だけで見切り発車してみたものの、
どんな技術を使えばいいのか、その名前すらも予想がつかなかった。

特殊で希少、少しマニアックな技術だから
繊維工場やアパレル企業の人でも知らなかった。
だから(?)誰からも、この技術なんじゃない?って言って貰えなくて…

1日中展示会を練り歩いて
マッチ売りの少女状態だったのはいい思い出

やっとの事で見つかった特殊な企業は倒産してしまって、膝から崩れ落ちるほどお先真っ暗。
特殊技術だからそもそも出来る企業が限りなく少ない。断られ、断られ、最後の一社の大企業の扉を叩いたら、なんと

「応援したい」

と言って貰えて、滑り込みセーフ
首の皮一枚繋がった!!!

なんとも信じ難いことが起こって、
帰りはワクワク大興奮で帰ったっけ。

こんな個人の私が?
ゴジラ級の企業に相手にしてもらえる?
なんとも半分信じられないほどに夢心地になった

そんな「応援したい」と言って、骨の髄まで協力してくださった方が…
2月22日付けで定年退職してしまった。。。

いや、ポジティブであることは分かっているし
最初からもうすぐ定年退職なんだとも聞いていたんだけど、
心の頼りにしていたというか、
立派に成長して恩返しを出来ていないというか、
なんというか無性に悲しくなった。

一人また一人と、親切にしてくれていた人たちがいなくなってしまうのが心細いなぁ、正直。

それでも定年退職ギリギリ間近に、お会いできて、ギリギリセーフで首の皮一枚繋げていただいて、本当に本当にありがとうございました。

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