機材紹介②〜ストラト編〜
今回は初登場FENDERのストラトキャスターです。
通称"イサカくん"です。
この子はわたくしが初めて手にしたエレキギターになります。
時を遡ればわたくしが高校2年生のときくらい。
同じ高校の中野くんというビジュアル系オタク(特に彩冷えるが好きだった)とバンドしようかって話になってメンバーを探そうってなって、たしか中野くんが見つけてきたギタリストが井坂くんでした。わたしは奈良の高校に通ってたのですが井坂くんは奈良の別の高校でした。
彼はとても好青年で髪も短くてほんとに「THE 普通」を絵に描いたような奴でした。
「お前ビジュアル系知ってるんか?」と何度も中野くんとイジっていたのを思い出します。
当時は"バンドを組む"というより"バンドをしたい奴等が集まる"って感じでよく学校が終わったら井坂くんの家に遊びに行ってはギターを教えてもらった気がします。その時に井坂くんの部屋に使ってないギターがありました。それがこのストラトキャスターです。
音楽雑誌の後ろによく"ミニアンプ付き初心者セット"などが売ってますよね。たしか井坂くんはそこで買ったって言ってたような気がします。まさか井坂くんもこのストラトが武道館に立つとは思ってもみなかったでしょう。
(JACK IN THE BOX 2018)
ギターを持っていなかったわたしが「使ってないならくれ」と言うと「大事なギターやからあげるのは無理やけど貸してあげるよ。絶対返せよ。」と言ってくれたので借りることにしました。
そしてライブをすることもなく時が流れて、たしか高3か高2か記憶が定かではないけど中野くん(ギター)と井坂くん(ギター)あと同じ学校の名取くん(ベース)と阪井くん(ドラマー)の4人で知り合いが主催する高校卒業イベントで初ライブをした気がします。たしか場所は心斎橋FANJ twiceか梅田am Hallかどちらかでした。(記憶が曖昧ですんません)色んな高校のバンドが出るなか私達だけ自称"ビジュアル系"で出演しました。たしかセットリストは
・脈(Dir en grey)
・予感(Dir en grey)
・春ニ散リケリ、身ハ枯レルデゴザイマス。(ガゼット)
・エール(シド)
・オリジナル曲(中野くん作)
と、今振り返ればなかなかガンギまりのチョイスですね。このセトリで急にシドを挟み込んでくるバランスの悪さに脱帽です。
と、まぁなんやかんやでその時の初ライブはすごく楽しかったのを覚えております。いい思い出です。
そのあと僕は大学進学の為東京へ行きそれ以来井坂くんとは連絡を取っていません。
お気付きでしょうか。そうです。俗に言う
"借りパク状態"
なのです。
厳密にいうとこれはわたくしのではなく、まだ井坂くんの物なのです。だから通称"イサカくん"と呼んでいるのです。これを機に井坂くんに連絡したいと思います。すいません。
さて、肝心の音ですが普通にいいです。このギターを無理矢理ドロップA♯(レギュラーチューニングから6弦のみを3音下げて、5〜1弦を2音下げるチューニング)にして1stアルバムの"タイトルなし"のデモ達を作ってた気がします。
レコーディングではたしか"大塚ベッドロック"という曲で使いましたね。本来ダウンチューニングをあまりしないストラトですが無理矢理下げて歪みを少なくしたらジャキジャキと不思議な音が出たから採用した気がします。おそらくストラトの中では値段はあまり高くないかもしれないけど(そもそもわたしは買ってない)めちゃめちゃDEZERTで役に立ってます。ありがと井坂くん。
そしてなによりわたくしの持ってる最古のギターってほうが思い入れが強いですね。
今度実家に帰った時に井坂くんに連絡してお酒でも酌み交わそうと思います。そしてなんとかして"イサカくん"をわたくしのものにしたいと思います。
ちなみに冒頭に出てきた"中野くん"はわたくしが東京でバンドを始めるにあってかなりの重要人物なんでその話はまたの機会に。
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僕自身、好きなアーティストの私生活とか好きな食べ物とか飼ってるペットとかに全く興味がなく、使っている楽器や、好きだったバンドとかに興味があったので、こういう楽器紹介コーナーがあったら嬉しかったなぁってことでわざわざ自分から使っている楽器の歴史を披露しておる所存でございます。へへ
ボーカルなんでギターマガジンとか専門雑誌とかから取材が来ることもなくなかなか機材を語れる機会がなくて寂しい思いをしていていたので丁度いいなって思ったので機材紹介シリーズまだまだ続けていきたいと思います。機材に興味ない方もたくさんいると思いますが優しい目でわたくしの自己顕示欲を見守ってあげてください。
でわ。