姫がいく

アタシ、35歳バージン。

女友達は多いし、みんな仲良し。

お酒飲めないから、いつもシラフで群れてはかわいい狂気を楽しんでる。


女友達みんながバージンっていうわけではない。

でも、主婦は卒業していくので

残ってるおひとりさまたちは不定期なsexを楽しんでるはずだ。

それぞれにこなれた空気をまとってて、女同士の会話で盛り上がれる。

私は男がいないと楽しくなれない女には用はない。

ヘテロでもビアンでもなんでもいいから

主体的にsexを楽しめる女じゃなきゃつまんない。


夕べはMとNが遊びに来て、明け方近くまで3人でイチャイチャしてた。

Mは胸が大きくてカタチがいいのが自慢。

Nは背が高くてモデルっぽい体つきで、タイトスカートをはくとまるで女王蜂。

パーンと張ったお尻がきれいだ。

この二人はパン・セクというのか、sexの相手に男女の別はない。

私の部屋に遊びに来たときは、たいてい二人が戯れるのを見せられる。

私は女の子しか好きになれないので、MともNとも寝る。

こうして三人揃ったらそりゃあ派手にヤるしかないじゃないの。


夕べも私がお風呂で髪を洗ってるとMが入ってきた。

マンションのバスルームだから、大人三人は無理でも二人なら余裕だ。

目を閉じてシャワーで髪をすすいでいると、背中に柔らかいモノが触れて

Mの両手が私の胸を揉みしだいた。

「相変わらず硬い乳だねー」って笑いながら両方の乳首を指で挟む。

きゅん・・・。

子宮の奥が疼く。

私は小さな胸がコンプレックスなのに、胸がとても敏感なのだ。

「あ・・・。」

吐息が漏れる。

い、いかん。

このまま、パン・セク女になすがママきゅうりはパパ状態では

私の長すぎるっちゃ長すぎるビアン歴が根底から揺らいでしまう。

いや、そんなのどうでもいいんだけどね。


タチだのネコだのそんな絵に描いたようなキャラ設定が昔はあった・・・

らしい。

私は生まれついての、ていうか物心ついてからずーっと同性愛者だけど

パートナーを好きになる条件は唯一、同性であることにつきる。

そりゃあ人間だから好き嫌いや性格が合う合わないは当然あるけれど、

ブッチふうとかボイふうとかいう見た目はあんまり問題じゃない。

過去はどっちかっていうとフェム風味な女の子しか縁がなかった。

だからって私がブッチふうとかボイタチっぽいわけじゃないのだ。

あえていえばリバのフェム寄りっていうところだと思うけど、

たまたま好きになった人が好きなタイプっていうことでいいんじゃないの?


で、私とMとNは昔からの親友だし、なんたってカラダの関係もある存在だから

今さらプライドも立ち位置も関係ない。

生身の女と女が自分をさらけ出して愛し合うのだ。

女の性欲なんてたかが知れてて、友情に比べれば単なる調味料でしかない。

同じ時代に同じ性を生きる人間として、お互いの生命を愛おしむ行為だ。

はっきりいおう。

女に挿入は必要ない。

愛惜しいと思う気持ちさえあればいい。

チンコなしでオーガズムの大波小波がこれでもかとばかりにやってくる。

これは私だけじゃなくてパン・セクの二人も口を揃えていうことだ。

じゃあ女同士乳繰りあってればいいじゃないか、と男たちは思うだろう。

思うに、MとNは博愛精神が強すぎるんじゃないかな。

愛しにくいモノを愛そうなんて若気の至り、

酔狂にもほどがあると私は思っている。












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