見出し画像

ぐるり、と一周。

 好きなものとの出会いには、準備が必要だと思っている。存在を認知していても、それを好きだと思うのかどうかは、自分自身の中に、それを好きになる準備が出来ているかで変わってくる。だからこそ、もっと前から好きでいたかったと思わなくはないけれど、自分が好きになったタイミングが、自分にとっては一番ベストなタイミングだと、ちゃんと思えているのか、自分に言い聞かせているのかはよく分からない。

 今日もどこかで誰かがアイドルを志して、今日もどこかで誰かがアイドルとしての人生を終える。小さな頃からアイドルが好きだったけど、その刹那的な生き方に対してのリスペクトを伴うようになったのは、私が大人になってからだ。

 12年前、アイドルとしての一歩目を踏み出した松田元太くん。
 12年前って、何をしてたかなあ、と振り返ってみた。まだ学生で、これから何をして、どんな風に生きていきたいのかも分からなくて、一生学生やっていたい、なんて舐めたことをぼんやり考えていた記憶がある。今でこそ、頑張りたいと思える仕事に出会い、続けたいと思える趣味があり、自分が生きる上でのありたい姿がやっと見えるようになってきた。でも、今だってずっとずっと悩んでいる。同じ仕事をずっと続けると、自分の中に停滞感が生まれてしまって、本当にこれで良いのだろうか、と問い直す機会も多くなる。だから、アイドルとして生きることを"続けている"元太くんには、本当に頭が上がらない。

 なんだか、出会った頃よりも、なんだかすごく大人びた表情をするようになったと思う。(きっと、入所時期から応援している人はもっとそう思うんだろう)19歳から23歳、20代も半に突入してきた年齢だ。そしてそのタイミングでのデビュー。元太くんが、どんなことを感じて、どんなことを考えたのか、その全てを知ることは出来ないけれど、元太くんがアイドルとして発した言葉を一つ一つ受け取っていきたい。 

 去年、映画が公開された頃から、「Travis Japanとして」とたくさん言葉にするようになった元太くん。メンバーを、"家族"だと言って、ときにはぶつかりながら、ときには甘えながら、でも元太くん自身もその家族を大切に守っているような、そんな風に私は捉えていた。
 守るものがある人は強い。だからこそ、最近私は、しなやかな強さ、みたいなものを元太くんから感じとっちゃうのかもしれない。
(こうして自担について語る時、語尾に全部"知らんけど"って付けたくなる)

 夢の中での話では合ったけど、出来るようになりたいことだけじゃなくて、出来るようになったことを教えてくれた今朝のブログ、とってもとっても嬉しかった。"ありたい姿"も大事だし、教えてもらえるのもうれしいんだけどさ、でもそれ以上に、「これができたよ」って本人がそう思えるものが一つでも多いことが何よりうれしいし、それを教えたいって思ってもらえる存在であることが幸せだって思う。

 出会ってからの元太くんよりも、出会う前の元太くんの方が、まだまだ長い。でも、元太くんがここまでアイドルとして生きてきてくれたからこそ、私は出会うことが出来たし、だからこそ、今私が仕事や生活を頑張って生きていくことができている。元太くんがアイドルとして生きている限り、その歩みを応援していく人でありたいと心から願っています。