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再びマスク作り

2019年12月。
そろそろマスク無くなってきたなぁと、確か2箱くらいマスクを購入。

「何年分あるやろ?」

と夫婦で大笑いした。

それが.年が明けて、2020年。
コロナで状況が大きく変わった。
何せ、私達夫婦は普段マスクをしないものだから、当初、マスクを買い足すなんて考えも及ばなかった。

3月、突然学校が休みになった。
色々、仕事はあったが比較的定時で帰れたので、よくわからない日々だったけれどありがたかった。

そんな3月初旬。親戚の子に子供が生まれたので、お祝いにスタイや汗取りパットを作って贈ろうと、手芸屋さんに行った時のこと。


ガーゼが無い?


何とか残っていた可愛らしいガーゼを手にレジに並んだ。
その時、店員さんに

「マスクですか?」

と聞かれた。
違いますと答えた後、聞いてみた。

「皆さん、マスクを作っておられるんですか?」

と。

その返答は、

「マスク不足で手作りでマスクを作ってる方が増えています。」

とのことだった。

そうか!作るのか‼️
と私の手作り熱がわいてきた。

最初は、プリーツマスクを
作ってみた。
毎日、作っては職場に寄付。

友達にプレゼント。
親戚に送付。

しばらくして、
姪っ子がInstagramに
手づくり立体マスクを載せていた

「その型紙、欲しい!」

連絡して、笑われた。
2009年
新型インフルエンザが流行した時、
私にもらった型紙との事
(後に、2枚だけ縫ったマスクと共に我が家でも発見された😅)

姪っ子は、当時小学生低学年で、
私と一緒にマスクを
作ったらしく、
その時の型紙らしい。
本当に、よく置いてたなぁ。
私は、そんな事全く
覚えてませんでした。

引越しや何やで
行方不明の型紙を見つけるより、
送ってもらった方が早いと
直ぐに、コピーを送ってもらい
立体マスクに路線変更。

そんな頃、
管理職から呼び出されて、
マスクを学校で縫わせるように
と言われた。

それを受けて、学校再開と同時に
作業にかかれるよう準備。

更に、
休んでいる間にも
家でマスクが縫えるようにと
ホームページにアップするための
手縫いマスクのPDF作ったり

マスクに追われ始めた。

学校が再開して、
マスクを縫おうにも
教材屋さんのキットは
需要が多く
いつ届くかわからない。
待っていられないので

そこから、
650人の生徒用に
我が家の使用しない布を
ひたすらカット✂️した。
ここで1つ、
我が家の布断捨離が進んだことは
言うまでもない。

器用な子は、
2枚、3枚と縫い、
どんどん上達していった
苦手な子も
全員1枚は完成させた。


この時カットしたマスクセットは、
自分用やプレゼントしたものも
合わせると
2000セットはカットした✂️

生徒たちには、
いざという時には
家にある何かで代用できることや
ちょっとした工夫で
簡単にものづくりができることにも
気づいて欲しかったし、
知って欲しかった。


手づくりマスクは、
後に、感染リスクが高いため
不織布マスクが推奨され、
見なくなっていった。

同時に、
生徒たちが
自分で作ったマスクを
嬉しそうにつけていたのも
見なくなった。

さて、先日
退職した時に
持ち帰った荷物の箱を
やっと開けた。
2年はそのままなっていた💦

その中から
200セットほどの
カットしたマスクが出てきた。

処分することも考えたけれど
コロナも、5類になって
家にある不織布マスクの数も
適正量になってきたこともあり、
使えるようにしておこうと
再び縫い始めた。

中には、
亡くなった父のハンカチだったり、
面白い手ぬぐいの柄だったり
ひとつひとつ、
思い出が蘇る布たちもあった

もう、あんなパンデミックは
ごめんだけれど、
このマスクを見たら
懐かしく思う日が
来るんでしょうね。

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