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02:美術批評集成 一九五五─一九六四

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 収録数:299本

最終更新:2023/05/14
※1955〜57年までの書名・雑誌名、発行年を追記

書評・紹介:



タイトル:

美術批評集成 一九五五─一九六四

An Anthology of Japanese Art Criticism 1955-1964

  • はじめに /光田由里

  • 第Ⅰ章 戦後社会と美術 /章解説:熊谷伊佐子

  • 第Ⅱ章 アヴァンギャルドとリアリズム /章解説:熊谷伊佐子

  • 第Ⅲ章 アンデパンダンという場 /章解説:藤井亜紀

  • 第Ⅳ章 アンフォルメルをめぐって /章解説:林道郎

  • 第Ⅴ章 伝統 切断と変換 /章解説:松井勝正

  • 第Ⅵ章 国際化をめぐる諸問題 /章解説:林道郎

  • 第Ⅶ章 反芸術 /章解説:藤井亜紀

  • 第Ⅷ章 ジャンルと制度 /章解説:松井勝正

  • 第Ⅸ章 美術批評について /章解説:光田由里

  • 第Ⅹ章 作家論 /章解説:光田由里

  • 第Ⅺ 章 宣言文と作家のことば /章解説:光田由里

  • 付録

  • 収録文献・執筆者一覧

  • 収録文献・年代別一覧

  • 事項索引

  • 人名索引


掲載文献一覧:

第Ⅰ章 戦後社会と美術

1. 美術と国家

  • 丹下健三「5萬人の廣場(廣島ピース・センター完成まで)」『藝術新潮』1956.01

  • 針生一郎「平和という名の美術」『藝術新潮』1956.10

  • 針生一郎「戦後社会と美術」

  • 織田達朗「「原爆の図」とその周辺──丸木位里・俊子、鶴岡政男、岡本太郎の場合──」

  • 織田達朗「天皇制美術の実態 その万世一系性の批判的推察として」

  • 曹良奎「マンホール画家北朝鮮に帰るの記」

  • 石井茂雄「完全犯罪と芸術──第一部・序論」

  • 石井茂雄「完全犯罪と芸術──第一部(Ⅱ) 破壊への意思」

2. 美術と大衆

  • 高橋義孝「藝術と政治の妙な一關係──山下清の繪を見て」『群像』1956.09

  • 〈座談会〉針生一郎、岡本太郎、羽仁進「美術と大衆」『美術手帖』1957.05

  • 花田淸輝「砂のような大衆──大衆のエネルギー (7)──」『群像』1957.07

  • 佐々木基一「マスコミの逆説──現代藝術はどうなるのか (4)──」

  • 植村鷹千代「特集・大衆と美術 大衆と美術」

  • 丸木俊子「特集・大衆と美術/大衆美術の展開 作家・批評家の立場から なでられた絵」

  • 真鍋博「前衛繪画から漫画へ」

  • 河原温「印刷絵画 1・印刷絵画の発想と提案」

  • 鶴見俊輔「芸術の展開 一 限界芸術の理念」

  • 加太こうじ「九千万人の絵画」

  • 高階秀爾「芸術は免罪符か」

3. 戦後美術:歴史化への試み

  • 〈座談会〉瀧口修造、針生一郎、瀨木慎一「モダンアート 1956年まで」『藝術新潮』1956.05

  • 針生一郎「戦後美術の再検討のために」『美術運動』53号、1957.04

  • 大島辰雄「批評の有効性のために」『美術運動』54号、1957.07

  • 針生一郎「戦後美術の解決したもの」

  • 松本俊夫「現代美術の三角点 レアリテ 日本の現代美術とレアリテの條件」

  • 針生一郎「戦後美術と戦争責任」

  • 桂川寛「戦後美術の創造的主体をめぐって──「移行期のヴィジョン」より──」

  • 桂川寛「戦後アバンガルドと「挫折」の意味──抵抗と挫折の絵画展によせて──」

  • 織田達朗「戦後美術再構成の一視点Ⅰ〜Ⅴ」


第Ⅱ章 アヴァンギャルドとリアリズム

1. スカラベ・サクレ論争

  • 〈討論会〉岡本太郎、花田清輝、瀨木慎一、針生一郎、津高和一、吉井忠、関根弘、丹下健三、服部建、清岡卓行、村松剛、武井昭夫、岡本潤、徳大寺公英「アヴァンギャルドとリアリズム 内部と外部の世界の統一 ──その方法論をめぐって──」『美術批評』1955.02

  • 武井昭夫「政治のアヴァンギャルドと芸術のアヴァンギャルド」『美術批評』1956.03

  • 針生一郎「ヴィルヘルム・テルのリンゴ」『美術批評』1956.04

  • 武井昭夫「俗流スカラベ-サクレから革命的スカラベ-サクレへ」『美術批評』1956.05

  • 針生一郎「想像力について」『美術批評』1956.06

2.美術と左翼思想

  • 毛利ユリ「左翼美術について その1」『批評運動』1957.08

  • 三浦つとむ「芸術と非芸術の区別をめぐって」

  • 織田達朗「批評家の提言 幻想造出と幻想摘出への一瞥」

  • 大塚睦「表現試論(Ⅰ)表現理論の推移についての覚書」

  • 大塚睦「表現試論(Ⅱ)美の形而上をめぐる周邊狀況」


第Ⅲ章 アンデパンダンという場

1. クロノロジー〈一九五五〜一九六四〉

〈一九五五〉

  • [無記名]「アンデパンダン展はどうあるべきか」『美術批評』1955.01

  • 針生一郎「作品紹介 日本美術会 アンデパンダン展総評」『美術批評』1955.04

  • 滝口修造「作品紹介 読売新聞社主催 第七回日本アンデパンダン展」『美術手帖』1955.05

〈一九五六〉

  • 〈座談会〉岡本謙次郎、針生一郎、利根山光人「二つのアンデパンダン」『藝術新潮』1956.04

  • 池田龍雄、利根山光人「二つのアンデパンダン展に関する作家の意見」『美術批評』1956.05

  • 中村義一「京都アンデパンダンの場合」『美術批評』1956.05

〈一九五七〉

  • 中島保彦、中村宏、前田常作、渋谷草三郎、中山正、中野淳、池田龍雄、尾藤豊、桂川寛「日本美術会の変貌について──若い作家の座談会──」『美術運動』52号、1957.01

  • 新海覚雄「学芸 日本アンデパンダン第十回記念展に際して」『アカハタ』1957年1月29日

  • 瀧口修造「文化 超えよ表現の危機 読売アンデパンダン展をみて」『讀賣新聞』1957年3月1日夕刊、1957.03

  • 中谷泰「雪どけアンデパンダン」『藝術新潮』1957.04

〈一九五八〉

  • 瀧口修造「文化 アンデパンダンの未来 十周年を迎えて思う」

  • 中原佑介「文化 アンデパンダン展をみる 劇薬的精神に望み」

  • [無記名]「『ゴミではない、ゲイジュツ』初の九州アンデパンダン展ふた開け 福岡で」

  • [無記名]「九州アンデパンダン展をめぐって 可能性への期待」

  • 〈座談会〉針生一郎、菊畑茂久馬、八柄雄高、桜井孝身「家庭 アンデパンダンの意味するもの 古いものへの反抗 大衆との結びつきに全力」

  • 桂川寛「芸術運動の条件」

  • 松谷彊「文化 〈第十一回〉日本アンデパンダン展をみて」

〈一九五九〉

  • 松谷彊「見ごたえある美術展──第十二回アンデパンダン展を見る──」

  • 市村司「アンデパンダン今日まで」

  • 瀧口修造「文化 読売アンデパンダン展評 破られた既成技法 若い意欲が“未知”にいど」

  • [無記名]「「かかない絵」論争 批評懇談会から」

  • 〈座談会〉山内重太郎、おち・おさむ、桜井孝身、俣野衛「九州アンデパンダン展をめぐって

〈一九六〇〉

  • 藤田猛「アンデパンダン備忘録」

  • 針生一郎「前衛はどこにいる──芸術運動の条件──」

  • 箕田源二郎「文化 第十三回アンデパンダン展によせて」

  • 中原佑介「文化 素材と表現の新境地 二つのアンデパンダン展」

  • 瀧口修造「アンデパンダン展にみる《アンチ・絵画》 一つの挿話」

  • 江原順「ターニングポイントにたつアンデパンダン展」

〈一九六一〉

  • 研究部・桜井誠「安保問題をめぐって」

  • 岡本太郎「文化 日本の若さの叫び 読売アンデパンダン展をみて」

〈一九六二〉

  • 針生一郎「美術の動き アンデパンダンとは何か──十五年の決算書──」

  • 瀧口修造「文化 美術時評 作品の危機と責任 読売アンデパンダン展から」

  • 勝尾伸之 第十四回読売アンデパンダン展 ポリプ氏同伴探訪記」

  • (M)[松谷彊]「美術 ネオ・ダダとの対決 アンデパンダン展の成果をかえりみて」

〈一九六三〉

  • 長良棟「アンデパンダン展に喪章を送れ 又君等、美術館から溢れ出よ」

  • 中原佑介「文化 第十五回読売アンデパンダン展の展望 視覚芸術に新風 批評精神あふれる出品」

〈一九六四〉

  • 金野新一「第十七回日本アンデパンダン展を前に 美術における平和と独立と自由の旗」

2. 読売アンデパンダン展の中止をめぐる議論

  • 針生一郎「アンデパンダン展は消えたが……(読売新聞社主催)」

  • 池田竜雄、江川和彦、片江正敏、金子真珠郎、菊畑茂久馬、立石紘一、東野芳明、利根出光人、豊島壮六、中原佑介、中西夏之、中村宏、浜口富治、針生一郎、日向あき子、毛利武士郎、山下菊二「突然打ち切られたアンデパンダン展をめぐる声」*

  • 中原佑介「文化 美術時評 作家の自主運営を 読売アンデパンダン展を顧みて 限界まで来た意識と作品」

  • 東野芳明「さようなら 読売アンデパンダン展」

  • 池田龍雄「アンデパンダン’64展 まえせつ」

  • 針生一郎「文化 美術時評 新しい理念探求を 多元化するアンデパンダン」

  • 篠原有司男「NEW POP・NEW JUNK・NEW TOY OFF MUSEUM」

  • 中原佑介「美術時評 創造と鑑賞の間 コミュニケイトの博愛主義を排す」

  • 立石紘一「論理から倫理へ 中原氏の「美術時評」への反論」

  • 織田達朗「特集アンデパンダンをめぐって アンデパンダン問題の周辺──幕をひけ 茶番劇は終った(ラブレー)」

  • 中原佑介「「幻想」の消失からの出発 アンデパンダン'64展 全日本アンデパンダン展」

  • 宮川淳「理念と機構のあいだに──アンデパンダン問題」


第Ⅳ章 アンフォルメルをめぐって

1. 予兆と報告

  • 堂本尚郎「轉向日本画家の辯」『藝術新潮』1956.08

  • 海藤日出雄「〈新しい世界の作家 今井俊満〉 若き芸術家の可能性」『美術批評』1956.10

  • 富永惣一「芸術的断言─カレル・アペルについて」『みづゑ』1956.11

  • ミシェル・タピエ、瀧口修造/訳「D'UNE ESTHETIQUE AUTRE 別の美学について」『みづゑ』1956.12

2. 註釈と咀嚼

  • 瀧口修造「世界・今日の美術展」『藝術新潮』1956.12

  • 瀧口修造「世界・今日の美術展」

  • 針生一郎「物質と人間」『みづゑ』1957.01

  • 富永惣一「造形の問題 A・今日のマティエール B・有限空間から無限空間へ」『みづゑ』1957.01

  • 今井俊満「私の発言 ランフォルメルの土壌」『三彩』1957.09」

3. 旋風と対話

  • G・マチュウ、聞く人・今井俊満「書道との對決」『藝術新潮』1957.10

  • 〈座談会〉針生一郎、今井俊満、山口勝弘「アンフォルメルをめぐって 西洋と東洋・伝統と現代」『美術手帖』1957.10

  • 〈座談会〉ミシェル・タピエ、針生一郎、東野芳明、中原佑介、大岡信「ミシェル・タピエ氏をかこんで」『みづゑ』1957.10

  • 〈座談会〉今泉篤男、富永惣一、土方定一、岡本謙次郎「アンフォルメル 本もの贋もの」『藝術新潮』1957.11

  • 河北倫明「美術時評 日本美術に求められている現代の意識」『三彩』1957.11

  • 中原佑介「美術時評 日本美術に不要なある「現代の意識」『三彩』1957.12

  • 河北倫明「美術時評 科学と芸術に関して」

  • 中原佑介「美術時評 芸術は発展しないということについて」

  • ミシェル・タピエ、芳賀徹/訳「第一回 日本旅行の精神的決算書」『美術手帖』1957.12

  • 東野芳明「ひとつのアンフォルメル観 世界・現代芸術展と今井俊満」『美術手帖』1957.12

  • ミシェル・タピエ、芳賀徹/訳「激情の明証」

  • 芳賀徹「アンフォルメルをめぐる浪漫的断章」

4. 疑義と対決

  • 瀬木慎一「アンフォルメルをめぐるスキャンダル」

  • 〈座談会〉ミシェル・タピエ 對 岡本太郎、瀬木慎一「挑戦のための来日──アンフォルメルは藝術運動か?」

  • ミシェル・タピエ「今日の世界前衛における 日本芸術の素晴らしい可能性 「別な芸術」と日本前衛の擁護」

  • 瀬木慎一「アンフォルメルとよばれるもうひとつの執念から自己を解放せよ」

  • 中原佑介「特集・現代絵画とマチエール 油絵王国の崩壊」

  • 宮川淳「第四回芸術評論一席入選作 アンフォルメル以後」

  • 〈討論〉中原佑介、東野芳明、針生一郎「混沌から多様な個別化へ アンフォルメル以後をめぐって」


第Ⅴ章 伝統 切断と変換

1. 伝統の現在性

  • 岡本太郎「傳統序説」『中央公論』1955.12

  • 滝口修造「特集・古典と現代 東洋美術の場合 伝統の問題」『みづゑ』1956.03

  • 花田清輝「いじるということ──大衆のエネルギー(4)──」

  • 柳宗悦「無謬の道」

2. 建築における伝統論争

  • 丹下健三「現在日本において 近代建築をいかに理解するか──伝統の創造のために──」『新建築』1955.01

  • 岩田知夫「丹下健三の日本的性格──とくにラーメン構造の発展をとうして──」『新建築』1955.01

  • 語る人・丹下健三、聞く人・灰地啓「伝統と創造 日本の古典とどう取り組むか──建築の作家として──」『美術手帖』1956.02

  • 白井晟一「縄文的なるもの 江川氏の旧韮山館について」『新建築』1956.08

3. 近代デザインと伝統美

  • 岡本太郎「石庭とアルプ」『藝術新潮』1955.02

  • 水沢澄夫「実用性と美」『伝統芸術講座Ⅷ・生活芸術』1956.08

  • 瀧口修造「一般造形藝術といけばな」『今日のいけばな』二玄社、1957.03

  • 大森忠行「傳統と前衞を觀る 京都の陶藝」『藝術新潮』1957.09

  • 勝見勝「これからの日本工芸」

4. 前衛書と美術

  • 本郷新「前衞書道あれこれ」『藝術新潮』1956.04

  • 瀧口修造「東と西の書」『墨美』1957.01

  • 北川桃雄「書道からアートへ」

5. 日本画の模索

  • 北川桃雄「伝統と自然─今日の日本画について─」『三彩』1955.10

  • 岩崎巴人「日本画壇をとび出す」『藝術新潮』1957.10

  • 柳亮「新伝統主義の旗手 片岡球子」

  • 寺田透「明日を創る人・2 加山又造」


第Ⅵ章 国際化をめぐる諸問題

1. 民族性と国際性

  • 〈座談會〉福澤一郎、土方定一、江上波夫、久保貞次郎「メキシコ展」『藝術新潮』1955.10

  • 長谷川三郎「日本美術の民族性と世界性(1)」『三彩』1955.12

  • 瀨木慎一「現代美術とオリエント」『藝術新潮』1956.03

  • 〈座談會〉今泉篤男、益田義信、本郷新「特集 世界藝術二つの焦點 美術」『藝術新潮』1956.09

  • 岡本太郎「民族性と世界性」『みづゑ』1957.07

  • 秋山光和「日本美の伝統をどうとらえるか 日本人の日本美術への感覚」

  • 針生一郎「ジャポニカ 外からみた日本と内なる日本」

2. 国際性及び市場への参加

  • 富永惣一「ビエンナーレ國際美術展〈ヴェニス・第28回〉」『藝術新潮』1956.08

  • 植村鷹千代「日本画壇の位置」『みづゑ』1957.07

  • ピエール・レスタニ、大岡信/訳「特別寄稿 青年美術家による 前衛的冒険への期待 第1回 パリ・ビエンナーレ展の成果」

  • 東野芳明「パンチュール・メタフィジックの旗の下に」

  • 桑原住雄「画商 抽象絵画を商い、国際市場に近づこうとする」

  • 東野芳明「〈特集〉國際藝術グループ合戦」

3. 情報流入と同時代意識の高まり

  • 東野芳明「狂気とスキャンダル──型破りの世界の新人たち──」

  • ピエール・レスタニ、日向あき子/訳「NOUVEAU REALISME de NEO DADA パリとニューヨークのアヴァン・ギャルド」

  • 東野芳明「ニュー・リアリズム ニューヨーク・レポート」

  • 高階秀爾「ある発言① 物体の幻想 「ポップアート」についての不満」

4. 来日作家・批評家(について)の言説

  • M・ラゴン「日本美術の國際性」『藝術新潮』1957.10

  • M・ラゴン、P・レスタニー、瀨木慎一、高階秀爾/訳「座談会 於・パリ 〈日・仏批評家による討議〉前衛美術の新しい状況」

  • 北沢方邦「ケージとテューダーをきいて」

  • 〈座談会〉勅使河原蒼風、亀倉雄策、東野芳明、一柳慧、黛敏郎、小野洋子、ジョン・ケージ、デヴィド・テュードア、ペギー・グッゲンハイム「ジョン・ケージ、デヴィド・テュードアを囲んで」

  • 大岡信「INTERVIEW 東京のティンゲリー」

  • 東野芳明「東京のJ.J.」

  • 中原佑介「美術 ローシェンバーグへの質問会 作品による回答 「ことば」を「もの」にして」

5. 在外作家(の困難)をめぐる言説

  • 船戸洪「特集「東洋ブーム」の問題点 その3 〈標本〉ユーゲニズム」

  • エリーゼ・グリリー、恩地三保子/訳「長谷川三郎とそのアメリカに於ける業績」

  • イサム・野口、野口道夫/訳「世界に庭をつくる」

  • 曹良奎「日本の友よ さようなら 北朝鮮への帰国を前に 自作を語る」

  • 針生一郎「外国で変貌する作家たち」


第Ⅶ章 反芸術

1. 読売アンデパンダン展と反芸術

  • 東野芳明「読売アンデパンダン展から① ガラクタの反芸術 「増殖性連鎖反応(B) 工藤哲巳」」

  • 瀧口修造「文化 美術時評 読売アンデパンダン展の会場で 動く若い世代の力」

  • 〈座談会〉東野芳明、針生一郎、江原順「反絵画・反彫刻・反批評─二つのアンデパンダン展の問題をめぐって─」

  • 〈座談会〉赤瀬川原平、荒川修作、伊藤隆康、工藤哲巳、中西夏之、江原順(司会)、中原佑介(解説)「ROUND TABLE 若い冒険派は語る」

2. 前衛の変質

  • 針生一郎「特集・世界の美術・今日の状況をさぐる NIPPON 危機のなかの前衛群」

  • 針生一郎「実験展という名の実験」

  • 東野芳明「反芸術の動向〈上〉 “異質の世界”開拓へ」

  • 東野芳明「反芸術の動向〈下〉 ふるいダダイズムとの違い」

  • 針生一郎「前衛芸術に疲れました」

  • 中村宏「観念主義絵画 反芸術という感覚主義に対抗して」

  • 中原佑介「一九六二美術界 前衛のゆくえ」

  • 宮川淳「アンフォルメル以後の日本の美術 変貌の推移・モンタージュ風に」

3. 美術評論家による企画

  • 中原佑介「不在の部屋展──温厚な犯罪者たち──」

  • 東野芳明「“反芸術“是か非か 討論会 世話人まえせつ」

  • 東野芳明「ヤング・セブン 雑録」

  • 東野芳明「ヤング・セブン展 公開討論会始末記とともに 若い世代の“発言”展示 観念的な独断を避けて」

  • 針生一郎「「反」と「自立」とのあいだ… 問題に飢えた芸術の焦噪と畸形の顔 自主独立の中核は?“理念”は宙吊りにされて…」

  • 〈座談会〉小田襄、針生鎮郎、瀧口修造、針生一郎、池田竜雄、東野芳明、志賀健蔵、金子真珠郎、高山尚、中原佑介、毛利武士郎、三木多聞、中沢潮、山下菊二「特集 現代日本の美術の底流 戦後美術 反芸術における「反」の意識」

4. 反芸術/ポップアート論争

  • 宮川淳「反芸術 その日常性への下降」

  • 東野芳明「異説・「反芸術」──「宮川淳」以後──」

  • 中原佑介「美術時評 ポップアート論の周辺(上) 高階・東野・宮川論争の争点」

  • 中原佑介「美術時評 ポップアート論の周辺(下) 「表現過程の自立」とはなにか?」

  • 中原佑介 「反芸術」についての覚え書


第Ⅷ章 ジャンルと制度

1. ジャンルの総合

  • 岡本太郎「モダンアートの展開 《藝術の綜合》 對決と綜合」『藝術新潮』1955.05

  • 滝口修造「新芸術の可能性と限界」『岩波講座 現代思想第10巻』岩波書店、1957.06

  • 佐々木基一「現代と藝術家の意識」

  • 中原佑介「現代のアルスについて」

  • 江原順「ジャンルの交流はいかにして可能か Ⅰ 見失われる戦後」

  • 江原順「ジャンルの交流はいかにして可能か Ⅱ」

  • 中原佑介「美術の非個性化について──材料的美術論──」

2. タブローの批判

  • 中村宏「不審の「自己批判」」『美術運動』53号、957.04

  • 中原佑介「タブローの自己批判──生活と芸術の断絶──」

  • 中村宏「タブロオ論・反批判」

  • 中村宏「絵画試論 芸術様式における普遍性と永久性に関して」

  • 今泉省彦「芸術・美術の運動形態について──前衛美術会シンポジウム報告──」

3. 彫刻の拡張

  • 浜口隆一「彫刻家の人たちへ 鎌倉野外彫刻展をみて」

  • 東野芳明「眼「立体」と「寝体」 現代彫刻の問題点をめぐって」

  • 中原佑介「現代彫刻とはなにか?」

  • 織田達朗「“彫刻”と“人魂”についての序論──「彫刻の新世代」展によせて」

  • 山口勝弘「「彫刻の新世代」展をみて 実験精神と懐古的な方法」

4. 展示形式の変化

  • 山口勝弘「主張と実現 「実験工房」」『音楽芸術』1956.09

  • 瀬木慎一「ディスプレイの話」『いけばな草月』1957.03

  • 水沢澄夫「展示形式について 丹下健三構成による岳陵と蒼風展」『三彩』1957.06

  • 川添登「失敗した建築と美術の綜合」

  • 杉浦康平「見る音楽」

  • 秋山邦晴「聴覚と視覚の記号の冒険 新らしい図形楽譜の登場」

  • 長良棟「直接行動の兆 Ⅱ」

  • 磯崎新「私の仕事をとおして|美術界への提言 共同作業とジャンルの解体作業」

5. 映像の記録性

  • 針生一郎「サドの眼」『美術批評』1956.08

  • 松本俊夫「前衛記録映画の方法について」

  • 花田清輝「芸術の綜合化とは何か──『ぼくの伯父さん』をめぐって」

  • 羽仁進「テレビ・プロデューサーへの挑戦状──鏡になってしまった窓──」

  • 中原佑介「芸術家の決断」


第Ⅸ章 美術批評について

1. 批評とは何か

  • 中原佑介「募集美術評論入選作 創造のための批評」『美術批評』1955.05

  • 中原佑介「《批評の基準》6 「見せもの」の批評」『文学』1956.12

  • 東野芳明「《批評の基準》9 現代美術と批評について」『文学』1957.03

  • 東野芳明、針生一郎「明日の日本美術のために 若き批評家の往復書簡」

2. 批評を批評する

  • 〈座談会〉土方定一、宮本三郎、阿部展也、針生一郎「新しい批評 古い批評」『藝術新潮』1956.07

  • 〈座談会〉今泉篤男、石原龍一、船戸洪吉「現代美術の評価をめぐって 批評家・画商・ジャーナリズムの三すくみ」『美術手帖』1957.03

  • 竹林賢「特集 日本の美術批評を検討する その2 戦後」

  • 芳賀徹「─特集─こんな美術批評家たち 二つの世代を斬る」


第Ⅹ章 作家論

  • 佐々木基一「物質化から人間化へ──河原温の作品を中心に──」『美術批評』1955.05

  • 中原佑介「岡本太郎論」『美術批評』1955.07

  • 多木浩二「現代の具象作家 Ⅱ 井上長三郎論」『みづゑ』1955.08

  • 東野芳明「新人の問題」『美術批評』1956.01

  • 中原佑介「密室の絵画」『美術批評』1956.06

  • 江原順「新しい世界の作家 求心の絵画──河原温の絵──」『美術批評』1956.08

  • 中原佑介「新しい世界の作家 毛利武士郎 不思議の国の彫刻家」『美術批評』1956.09

  • 池田龍雄「新しい世界の作家 裏窓の風景画──石井茂雄論──」『美術批評』1956.12

  • 東野芳明「現代作家小論 利根山光人」『美術手帖』1957.03

  • 杉全直「斉藤義重の顔」

  • 寺田透「現代を擔う人・5 鳥海靑兒」

  • 岡本謙次郎「再尖端に立つ5人の画家 小野忠弘」

  • 針生一郎「現代作家小論 麻生三郎」

  • 宇佐見英治「現代を擔う人・7 山口 薫」

  • 宇佐見英治「明日を創る人・1 駒井哲郎」

  • 滝口修造「新人 加納光於」

  • 高階秀爾「堂本尚郎小論」

  • (平)「ある朝鮮人画家の格闘 北鮮に帰る曹良奎氏」

  • ヨシダ・ヨシエ「作家の秘密をさぐる 小山田二郎の場合」

  • 花田清輝「岡本太郎論」

  • ヨシダ・ヨシエ「靉光の世界──没後十五年を機に──」

  • 滝口修造「画家・岡本太郎の誕生」

  • ヨシダ・ヨシエ「《現代作家論3》 麻生三郎──そのレアリスムの底部──」

  • 針生一郎「現代日本の作家 真鍋 博」

  • 中原佑介「アトリエでの対話/岡本信治郎 不在のものの絵画」

  • ヨシダ・ヨシエ「英雄いずこにおわす ニッポン西城の叛徒たち」

  • 宮川淳「アトリエでの対話/福島秀子 音響的な空間」

  • 山本太郎「若きグループ研究(12) 時間派」

  • 宮川淳「アトリエでの対話/藤松博 無限に拡がる組み合わされたフォルム」


第Ⅺ 章 宣言文と作家のことば

1. 宣言文

  • 京都青年美術作家集団「宣言書」1955.03

  • 中村義一「第一回京都アンデパンダン MANIFESTE」1955.03

  • 吉原治良「具體美術宣言」『藝術新潮』1956.12

  • 制作者懇談会「序」『リアリズム』10号、1956年

  • 記録芸術の会「記録芸術の会《規約》」1957.05

  • 九州派「宣言」『九州派』1号、1957.09

  • METABOLISM/1960「メタボリズム」

  • ─「『第2回・ネオダダ展』リーフレット」

  • 集団現代彫刻「主旨」

  • 時間派「宣言 主旨」

  • 具体美術協会「グタイピナコテカ」

  • 九州派「九州派会合通知」

  • ウロンボK・J高松・N中西・K村田「「山手線事件」案内状」

  • 宮田国男「NAIQUA GALLERY 画廊マニフェスト」

  • ハイレッド・センター「あなた(美術手帖増刊号この頁の読者である)への通牒」

  • 山口勝弘 多田美波 福岡道雄「共同発表」

  • 立石紘一「マニフェスト・フラグメント NO・5、NO・4」

  • 加藤好弘「「ゼロ次元」又の名を「狂気的ナンセンス(無償行為院)」の物語り」

  • 中村宏、立石紘一「“観光芸術”誕生 観光芸術研究所」

2. 作家のことば

  • 草間彌生「新人の主張 イワンの馬鹿」『藝術新潮』1955.05

  • 池田竜雄「現実認識の諸問題──先ず知るということ」制作者懇談会『リアリズム』1号、1955.05

  • 白髪一雄「行為こそ」『具体』3号、1955.10

  • 駒井哲郎「自信喪失の記」『藝術新潮』1956.03

  • 河原温「新人の言葉 絵画のシンメトリー」『美術手帖』1956.03

  • 山口勝弘「新人の言葉 新しいセンセイション」

  • 村上三郎「行為のごみ箱」『具体』4号、1956.07

  • 元永定正「オパーリン学説と具体美術」『具体』6号、1957.04

  • 嶋本昭三「絵筆処刑論」『具体』6号、1957.04

  • 河原温「対立物の無表情な同居」『美術手帖』1957年6月臨時増刊号、1957.06

  • 山内重太郎「アンフォルメル雑感」『九州派』2号、1957.12

  • 山内重太郎「アンフォルメル雑感」

  • 山口長男「色いろの告白」

  • 池田龍雄「告白的方法論──現実認識から作品まで──」

  • 松沢宥「サイバネティックスからマンダラまで」

  • 刀根康尚「反音楽の方へ」

  • 小杉武久「不確定的時間におけるドラマトルギーのために」

  • 塩見允枝子「遠心的空間と不確定な時間の音楽」

  • 長良棟「エクイプメント・プラン」

  • ジャン・ジャック・ルベル「なぜ われわれは たたかうのか? 破局の精神を託した行為の芸術」

  • 赤瀬川原平「スパイ規約」

  • 小杉武久「ANIMA 1〜2 その他 ─作品と解題─」

  • 働正「九州派一九六三 ──〈英雄たちの大集会〉以後──」

  • 赤瀬川原平「“資本主義リアリズム”論」

  • 高松次郎「(連載第一回)世界拡大計画──不在性についての試論──」

  • 白南準「音楽新しい存在論のために」

  • 棟方志功「哭きの芸術──わが芸業──」

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