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効果のない制度

財形貯蓄(財形預金)の残高通知が来た。月々の積み立てに加え、わずかながら利息がついていた。

ところで、財形貯蓄には、マル財という非課税制度がある。昔は、利息に対して非課税であることが、天引きで貯めやすいことと合わせて、この制度のメリットであるとされていた。
しかし、いつの間にやら、低金利時代。利息は年にせいぜい数百円。20%の所得税がかかるかかからないかで利息がどれくらいかわるかというと、数十円からせいぜい100円そこそこ。はっきり言って、マル財が他の財産形成の手段に比べて有利である制度とは言えないと思う。

もう定年まで数年、という私のもとに、先日、財形貯蓄の毎月の預入金額を減らさないと、マル財の適用外になる、毎月の預入金額を減らすように、という案内が来た。減らさねば、と手続きをしたが、はっきり言って、マル財が適用されるかされないかで、年に数十円かせいぜい数百円の差しかない。であれば、天引きで貯めやすいのだから、非課税限度額を超えてもいいのではないか。無理に非課税限度額内になるようにする必要がないのでは、と思えた。利率が高かった時代は、非課税限度額を超えるか超えないかで、大きな違いがあっただろうが、今は、正直、大差なし、非課税限度額を気にして、月々に貯める金額を減らすことの方が、貯蓄に不利ではなかろうか。

何にしろ、低金利という現実の前に、マル財という制度は、効果のない制度になってしまっているのだなあ、と思うのであった。

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