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骨固定型補聴器BAHA 導入のための入院・手術編

今回は、入院、手術の様子などを細かく書いていきます。

2024年5月26日、ついにBAHA植込み手術の為、朝10時に入院手続きを終えた。
最初は窓側のベッドに案内されてラッキー♪だったけど1時間ほどして手違いと分かり、真ん中のベッドへ移される(-。-;
3泊4日の短期入院なので、どこでも良いっちゃ良いけれど…窓側は癒されるから好きなんだよなぁ〜

看護師さんから入院や手術の説明、病棟案内などざっくりと済ませ、お昼ご飯を食べて元気な体でベッドでゴロゴロ過ごして背徳感を感じつつ過ごし…(笑)

晩ご飯を食べ、そのあとは絶食に。
18時の夕食後からは食べ物は一切ダメで、翌日の10時までにOS1を出来るだけ2本全部飲んでおいて下さい、と手渡された。
OS1以外のものは、口にしないように…と念を押されて。
水分を摂るのは得意…というかむしろ足りないんじゃない?と思うくらいで、飢えをしのぐためにちびちび飲んだ。

翌朝、私の手術の前に2件入ってるとの事で、12時20分位になります、と案内があり、言われた通り11時には手術着を着て、足は弾圧ストッキングをはいて待機していた。
待てど暮らせど12時半を過ぎても何もなく、ようやく13時10分に手術室へ…
もうこの時にはお腹ぐーぐー、手術への緊張もあって手足が冷えきっていた(これが後にちょっと嫌な事になる…)
旦那と長女が応援に来てくれていたので、顔を合わせて手術室の前で手を振り、いざ手術室へ…!

手術室の受付の所で少し待機し、その間コンタクトや入れ歯、アクセサリーなどはつけていないか等の確認を…というかこの日は色んな人から5回位された(-。-;
手術の同意書を再確認し、いざ手術室へ…!
子供の頃に何度も全身麻酔で手術しているものの、最後にしてから実に23年ぶり…やはりちょっと怖い…
足取りがふわふわする

割と奥まった手術室へ案内され、何人か医療従事者の方達が揃う中、靴を脱ぎ、手術台に横たわる
まず思ったのが
やわらか…!あったか…!!(*^o^*)
昔は緑のラバーっぽい固い台だった気がするけど、今こんなに寝心地良いの…!?
横になるとちょっと緊張が和らいだ(笑)

胸に心電図、指に酸素を測るパルスオキシメーターを付け、口には酸素マスクが置かれた
脈拍のピッピッピって音がやたら早くて緊張してるのバレバレでこの時毎回恥ずかしい…

左手の甲に点滴を入れようと針を刺されたのだが、先程も述べた通り無駄に長く待たされて手術への恐怖と空腹で手足ガチ冷えで血管かくれんぼ待った無し(^ν^)
一度失敗されて、右の手の甲へ。
先生「手の甲入りにくいって言われた事ありますー?」
私「子供の時に5回失敗されてしまった事があります」
先生「あはは、やっぱり?(笑)」
そう言って右手に上手に刺してくれた先生。
右は利き手だけど、私スマホ片手で操作する時は左手なのでむしろ右手に刺してもらって良かった(笑)
無事に点滴も入り、いよいよ麻酔導入!

麻酔科の先生が「では、眠たくなるお薬入りますね〜」
と言った後、右手の針からヒンヤリ、ピリピリとした違和感(特に痛いとかではない)
「よろしくお願いします」と伝えて目を閉じると、執刀医か麻酔科の先生かわからないけど男性の「は〜い」の声で意識が遠のいた。

ちなみに、目を開けていると視界が歪んで怖いので、全身麻酔を受ける人はやたら抗わずに目を閉じて背中のあたたかみを感じ、岩盤浴をしてると思い込んで過ごしてると気持ちよく麻酔導入されます(個人差あるかもしれないけど)
いやあの手術台は本当に気持ちよかった…体にフィットするし、ほど良い暖かさが最高。

麻酔導入後は体感10秒ほどで意識消失。
5秒までは心の中で確実に数えてたけど、5秒あたりからなんか数えるのめんどくさ〜…それよりふわふわして気持ちいい〜…って5秒くらい思ってた気がするので…(笑)

普通、麻酔はプツッと途切れて時間の経過を感じずに目を覚ますのが一般的だと思うけど、過去の私もそうだったけど、今回だけはなんだか時間の経過を感じて目を覚ました。
といっても手術時間は2時間ほどだったが、さすがに2時間経ったとは思えないけど、めっちゃ眠い時に5分くらい寝落ちしたような感覚…?

23年前にした最後の全身麻酔の時は、酸素を送る管がまだ挿管されてる状態で覚醒してしまい、目も開かず体も動かず息も吸えず、声も出せないからもがくしか出来ず、死ぬほど苦しい思いをした事があり、覚醒時の事だけが心配だったけど、それを麻酔科の先生に伝えてた事もあったからか、今回は全ての処置が終わって手術室の待機するところで看護師さん達に呼びかけてもらって気分よく目が覚めた(というか気管抜管の時に目覚めて苦しむ事の方が稀らしい)
とくに吐き気もめまいもなく、ただ少しボ〜っとした感じで声がガッサガサ(笑)
「あ゛り゛がと゛う゛ござい゛ま゛しだ…」
と言って手術室をあとにする
特に眠気もそんなに無いけど目が開きにくかったので薄めで流れる蛍光灯を見つめる

この時ふと気付いたけれど、全身麻酔したら耳鳴りが止まるんじゃないかと淡い期待をしていた私だったが…
意識した瞬間、やはり鳴っていました(;;)
特に悪化したわけでも軽減した訳でもなく。
そうよね…そんな簡単には治らないよね…
ちょっとショックだったけど、今は無事に手術終わった事を素直に喜び、携わってくれた方々へ感謝しよう、そう思いました。

病棟に戻り、家族が側まで来てくれた
やっぱり手術から帰ってきた時にいてくれると、心強いし安心するね
まだまだ感染予防もあり、やはり一瞬しか顔合わせられないけどね(-。-;

旦那「お疲れさん、頑張ったね!」
長女「お母さん…!お疲れ様ぁ…!耳鳴りは…!?」
私「残念ながら…鳴ってるねぇ…」
長女「マジかぁ〜( ;  ; )」
旦那「先生、ごはんは…いつ食べられますか?」
先生「うーん、どうでしょうね〜…夜…食べられるかな…?」

私「たべる゛っ!」

一同笑い(笑)
実は結局この日は晩ご飯食べられなかった…そりゃ病室帰ってきたの15時半だったもんなぁ

家族にありがとうね〜、気を付けて帰ってね〜と言い、病室に戻りベッドに移してもらう。
気管挿管されていた喉だけがちょっと痰が出そうで小さい咳払いをする
2時間の手術なので尿の管もなくて一安心(管抜く時ちょっと痛いので…)
頭蓋骨に深さ約4mmほどチタンを埋め込んだ右の耳の後ろの部分は違和感はあるもののそんなに痛いと言うほどでも無く…顔の向きを変えようとしたら痛いな、位かな?
あとちょっと麻酔のせいで体温調節出来なくて体の震えがあり、熱も37.8位あったかな?

手術直後の状態です
耳たぶの黒い印は、左右間違って手術しない為に油性ペンで書いてもらった印です

大袈裟なネットしてるけど、4cm位切った所の縫い後から血が滲むので、上にガーゼを被せているものを固定しているだけです(^ ^)

こうして、延長し待たされて緊張していた手術は割とあっさり終わりました
やはり案ずるよりも産むが易しだなぁ…
全身麻酔、ほんとに楽です(気管挿管後に覚醒出来れば…!あと吐き気と嘔吐がなければ!)

そんなこんなで長々と書きましたが、とりあえず今回は入院〜手術までの流れでした。
次回は、術後から退院、その後を少し書く予定です(^ ^)ノ

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