蘇武まで

巻第二を読み終えた。

前回の続きで康頼祝詞から読んだので、俊寛界隈の話。
成経の舅からの仕送りのこと、康頼と成経が熊野信仰の人々で鬼界が島で祈るようになることなどは、関連作品に登場していたな。

「とりわけ熊野権現、厳島大明神」と祈って卒塔婆を流して着くのが熊野でさえなく厳島というのは、立地を考慮して、まだ納得しやすいからか。平家ゆかりの厳島というのもあるのかな。

蘇武の挿話は、漢の人は19年間も胡国を攻めるのを放置していたのかいwと言いたくなる。この辺の歴史には疎いのだが、領地拡大を目指した戦いだとすれば、他にやることがあって放置したのだろう。

蘇武と対比され、俊寛と対応する李少卿は可哀想の一言に尽きる。敵国で囚われて帰れないだけでなく、不忠として祖国の家族まで罰せられるなんて。
胡王の近くにいるらしいということだけが伝わったから、寝返ったと判断されたということだろうと想像する。

続いて巻第三はもう少しで俊寛の有名なシーン。あとは重盛エピソード盛り沢山でしたっけ?
またちょっとずつ読んでいこう。

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