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Neon White 感想

基本データ

  • プレイ環境
    PC (RTX4070Ti)

  • プレイ時間
    18h

  • プレイ日程
    2023/5/26-2023/5/28

  • クリア状態
    エースメダルコンプ

感想      

精密一人称視点プラットフォーマー
ランダム性の全くないステージにおける最適な走りを見出して実際に駆け抜ける、短いスパンでのタイムアタックを繰り返すようなゲーム

気持ちよくするために最適化されたステージ構成

本作はアイテムを拾いながらステージに存在する敵をすべて倒し、ゴールに向かうプラットフォーマーゲームである。アイテムはおいてある位置と内容は完全に固定だし、敵に関しても移動を全く行わない(攻撃は一応してくるが緩い)という点でいわゆるランダム要素を完全に排除したつくりになっている。
ゲームとしては、アイテム(基本的には全て銃)で敵を攻撃することができ、またアイテムを「破棄」することで一回だけアイテムに応じた特殊行動ができるという作りとなっている。(上記スクショの拳銃であれば、破棄時は追加で一回ジャンプできる)

本作を白眉たらしめているのはこういったシンプルなルールとランダム性が全くない中ゴールするだけであれば基本的に一発で行けるものの、いわゆる目標タイムが設定されておりそれを達成するために短縮ルートがどのステージにも存在する点である。
ランクはブロンズ-シルバー-ゴールド-エースの4段階になっており、基本的には普通最初にやりがちなルートを完璧に走り切るとゴールド・ゴールドを取得することでショートカットのヒントが出るのだがそのショートカットを使うことでエースになるような目標設定がなされている。
ステージ的に大回りさせられながら敵を殲滅していたものをアイテム効果を使うことで大幅に短縮してゴールを目指すのが基本的な考え方となる。

一例として序盤の1ステージを切り出してみた。
画面に見えている紫がアイテムでありこれは普通に撃つとアサルトライフル的な連射を、破棄することで照準先にボムを投げるという武器である。(ボムで主人公は爆風で吹っ飛ぶことが可能)

初見で走っているときであれば、まず手前の武器をとり左の四匹に対してボムを投げつけ、奥の武器をとって順路通り進み敵を殲滅してゴールという風になるであろう。

真っすぐ行って進んだ図

しかし今ステージにおける模範解答はボムの位置を調整することで、4匹の敵を倒しつつ間の池を吹っ飛んでショートカットしながら1匹だけの奥の敵を撃って倒して、ゴール位置で残った敵にボムを投げつけるというものとなる。

ボムで飛んでショートカットしてる図。ここで飛びながら左端に映っている敵を撃ち殺す

このようにどのステージにもショートカット要素が含まれており、新しい発見と走り切る気持ちよさを大量のステージで遊べるコンセプト一本勝負のめちゃくちゃ爽快な作品に仕上げている。
全量で97個のメインステージと、大まかに20個くらい?のサブステージ(サブステージはクリアだけが目標で別解などが基本無い)と十分なボリュームがあるのでアイディアも豊富に用意されている。
当たり前であるがリプレイが多くなるゲームであるが、リプレイがワンボタンで一瞬でロードも0なのがリズムを崩さなくて素晴らしい。BGMもリプレイで巻き戻ることなくBGMだけは流れ続けるのでテンションもずっと最高潮でいられるのも良いところ。

あまりコンセプトに合っていない宝探し

ぶっちゃけもう走るだけで楽しいのだからそれでよかっただろと思わないでもなかったのだが、本作はステージごとにトレジャーが隠されており(シルバーで解放、ブロンズじゃなかったはず・・)トレジャーを仲間キャラに渡すことでサブステージが解放される作りとなっている。
このトレジャーに関して解放されたタイミングで一応軽くステージで光るようになっているのだが、ぶっちゃけ全然見えないところにあったり、見つけたとしても割とどうやってとるかがパズルっぽくなっていたりとこの辺は正直めんどくささが大きかった。
途中から軽く探してなかったらサクッと動画見て取っていたのでもうそれでいいんじゃないかなと思う。

サブステージとか考えると消しちゃうのもなんだなぁという要素だし、例えばMapを自由に見られるようにして場所はすぐわかるとかにすればましだったのかなとは思うがまぁおまけ要素でしかないのでしょうがないと割り切るべきだろう。

加点にはならないシナリオ

ゲーム性が全てであり、それ以外は別に期待もしないでいいので別にどうだっていいのだがシナリオに関しては特に気にならないしなんなら演出も安っぽくて見なかったことにしてあげたい。
いうても大手作品ではないのでモデリングなどはぶっちゃけしょぼく、エリアクリア時の軽い演出は割と安っぽすぎて逆に笑ってしまった。

総評

RTAみたいなものを短スパンでやり続けるというコンセプト一本勝負の作品。リトライのシステムやそもそものMap構成など、コンセプトに見合っただけの内容がしっかりと作りこまれており、ジャンプアクション系が好きなら間違いのない傑作。
余り効果的ではないなというパズル部分や安っぽいADVパートはあるが、そんなもんは気にせずひたすら気持ちよく走りを追求してほしい。


点数:92点

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