Timelie 感想

基本データ

• プレイ環境
  PC

• プレイ時間
  8h

• プレイ日程
  2023/6/28-2023/6/29

• クリア状態
  実績コンプ済み

思ったより純粋なパズルゲーム

Steamのタグにストラテジーとか入っていたのでそこまで内容を把握しないでプレイし始めたが、素直に純粋なステルスパズルゲームだった。そういう意味で少し肩透かしされてしまったが素直にパズルゲームとして評価したいと思う。

パズルゲームとして見た時の本作は敵の視点を掻い潜りながら、ゴールとなる目標地点まで進むゲームとなる。
初期ステージでは主人公1人だが、ある程度進むと猫が操作キャラとして追加される。
主人公は足が遅く、見つかってしまうと基本逃げられずに詰んでしまう。猫に関しても真っ向から逃げ切れるほど足は速くはないのだが、小さいおかげで敵が入ってこられない小さな隙間を通ることで敵を撒くことが可能であり、猫用のスキルである鳴き声で敵にわざと気付かせることでルートを切り開いていくことができる。

本作を特徴づけているところはこの手のパズルゲームにありがちな1手戻すみたいな部分をリアルタイムにして全体をシークバーで表現し巻き戻しなどで演出している部分になる。表現がなかなか気持ちいいためパズルゲームの数手動かしながらこうかな？という試行錯誤の部分がスムーズなのは好印象。
一方でこのシステムがターン制からゲーム性まで変えているかというとそうはなっていない。と言うのも解答におけるタイミングが割とシビアであり、敵が動き出した瞬間にこちらの動作も開始する必要があるなど、やってることはこれターン制だな？となる部分が多い。

時間をテーマにした面白いアイディアの後半ステージ

時間が大きくゲームデザインに寄与しているだけに、過去のプレイを前提としたステージが後半にあるがここは中々面白いアイディアだなと思った。
コンプリート要素としていくつかのステージに特殊クリア条件があるが、chセレクト画面ではどのステージにあるのかがわからないのでその辺のステージと条件までは正直攻略見た方が早いかなとは思う。
コンプリート後には真エンドみたいなのがあるが見た上でストーリー全体が全く訳わかんなかったのでストーリーは気にしないのが1番

総評

UIなどの見せ方が新しいものの作りとしては堅実なステルスパズルゲーム
全く新しい体験のレベルではないが十分に楽しく、後半は中々面白いステージもある良作パズルゲームだと思う。
アイディアが多いわけではないのでさくっとしたボリュームに抑えているという点もよいと思う。（定価がやや高いと感じるかも）
シナリオはあってないようなものなので素直にゲームだけに向き合うのが良いだろう。

点数：78点