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10月28日 人生で最も短い日‥ 【2時間半の記憶】

=第11話=



午前9時🕘いざ手術室へ‥
よく映画やドラマで見た事のある、あの感じだった‥
いろいろな医療器具があり、いよいよ感が増してきた‥
数人の医療従事者の人たちが坦々と準備をしている中、K先生は見当たらない‥(少し不安)

麻酔らしき器械の所に若い男の先生がスタンバイしている(医龍ってドラマの中の阿部サダヲを思い出していた)その時、女の先生が入ってきた(聴力検査のあと何度か診てもらったことのある人だ)

👩🏻‍⚕️『ゆっくりでいいから、このベッドに上がってね』と言われた‥
今まで見たことがないほど横幅の細いベッドで、表面はスポンジのように柔らかくて、暖かかった‥
ベッドに横になり深く深呼吸をした(神様に祈るような気持ちで‥)
👩🏻‍⚕️『緊張してる?』と聞かれて『はい‥緊張してきました‥』と答えたら『そりゃ〜初めてやもんね。誰でも緊張するよ〜大丈夫☺️麻酔が効いてくるまで私が手を握ってるからね』と優しく言ってくれて、先生と手を繋いだ‥気持ちがほぐれるて半端ない安心感を覚えた‥😌

麻酔医の先生が『い〜ち‥にぃ〜い‥さぁ〜ん』とゆっくり数え始めた‥

だんだんと意識が遠のいていく‥

『なぁ〜な』‥‥深い眠りについた‥


🕤🕦🕧🕟🕠🕡🕢🕣🕚🕛🕜🕜🕝🕕🕖🕗


私の意識が戻ったのは日付が変わり夜中の1時を過ぎていた‥(無事に生還した👍🏻)

『〇〇さ〜ん!!! 聞こえるぅ?? 終わりましたよ〜!』と声が聞こえた‥

とにかく身体中が痛くてたまらなかった(多分、長時間ずっとベッドの上だったから全身が凝り固まっていたのだと思う)

『痛たたたたぁ〜!痛いぃ〜!』と私が呻いていたから、家族は傷口が痛むんやと勘違いしていたらしい‥
そのとき傷口はまだ麻酔が効いてて全く痛くなかったのだ😂

家族の顔が薄っすらと見えてきた‥
みんなが、恐る恐る私の方へ近づいて来て『良かった良かったぁ〜よう頑張ったなぁ』と声をかけてくれた‥


そして、娘が静かに私の手を握りながら
『おかえり‥‥母さん😌 』と‥
『ただいま‥‥』と言って手を握りしめた😭


結果的に16時間の大手術になり、執刀医の先生方やオペ室の皆さま方には、本当にお世話になりました🙇🏻‍♀️心より感謝を申し上げます!


あとで家族に聞いたら、14時間くらい経った頃に先生が『思ったより腫瘍があちこちの神経に絡みついているのでもう少し時間がかかりそうです』と説明に出て来てくださったと‥

午前中は母や叔母が待機してくれて、午後からは子供達や姪っ子や甥っ子、妹と旦那が仕事終わりで交代しながら待機していてくれていた!と聞いて、みんなにも感謝しかありません🥰

その夜は朝までICUで過ごしました‥           時差ボケみたいな感覚と、身体の痛みで一睡も出来ませんでした‥

という感じで、この日の記憶は朝の6時半に目覚めてから手術開始の9時までの2時間半しかありませんが、地震や天災的な事が何も起こらず本当に良かったです‥神様!見守って下さりありがとうございました😊




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