あたたかくしてねっていえるひとでありたい

池が一面凍っていた。
蝋梅が空に向かって咲いていた。

たったそれだけなのに美しくてずっとこのままがいいのにって思った、束の間。

水は強そうにみえて弱い。氷点下で凍って流れが止まる。
梅は儚いけど強い。悠々と咲いていく。
ひともそうなのかも。
両方がすきだし、流れがとまる美しさもある。

空腹と冬の寒さには勝てない。これさえ覚えておけばあとはなんだっていい。あとは、自由にのんびりと漂ってるんだ。

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