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原神世界の本を読む 「テイワット観光ガイド・璃月編」

前回の記事を読んでくださりありがとうございました。8人もの方にスキをしていただき大変励みになりました。これからも投稿していくのでよろしくお願いします。

第二回目 「テイワット観光ガイド・璃月編

さて、今回も旅行」家アリスの著書である「テイワット観光ガイド」についての紹介をしていこうと思う。今回は「璃月(リーユエ)編」になる。モンドとはまた違う風土と成り立ちを持つこの国にアリスが訪れてどんな想いを抱いたのだろうか。まずは本の説明文を見よう。
最近発売された「原神・皎月雲間の夢」を聞きながら読んでいただきたい(Spotifyでも聴けます)。

テイワット観光ガイド 璃月編
冒険者協会が発行する観光ガイド。毎回テイワット大陸の観光名所を紹介する。この 一冊は旅行家アリスが璃月滞在時の旅行記が掲載されている。

「モンド編」とほぼ変わらない説明文である。特に説明することもないが、璃月について少し紹介をしておこう。璃月は「リーユエ」と読む、岩神モラクスの治める国でモンドとは違いモラクス自ら統治を行っているらしい。また璃月は巨大な港である「璃月港」を持っているので商人や外国人が集まる国際都市でもある。モンドから璃月に来たときは人の多さに驚いてしまった。

荻花洲

北を流れる碧水川がここに流れ込み、湿地となった。高大な石門を通過し南に進むと、至る所に荻花が生えている。また最南端には巨大な石の上に建てられた旅館がある。そこは「望舒旅館」といい、茨花洲で最も高い場所だ。ここから南を眺めることで帰離原と、遠い海上にある孤雲閣を見ること ができる。旅館の最上階には変わった若者がいるが、彼がしゃべるところを見たことはない。 旅館の昼ごはんは種類が豊富で、厨房の設備も完璧。錬金実験にも最適だ。 錬金実験といえば、触媒を爆発させることについて、また新しいアイデアを思いついた。何も問題なければ、ここに数日泊まって帰離原へ出発しよう。

「てきかしゅう」と読む、璃月人らしく読むなら「ディファジョウ」だろうか。
つくづくアリスは教養が感じられる素晴らしい文を書くことができるのだなと思う。地名の由来となった「荻花」とはオギの花のことである。みなさんも川辺で見たことがないだろうか?ススキによく似た植物だ。川辺にしか生えない植物なので「荻花洲」はとても広大な湿地であることがよくわかる。その「荻花洲」に存在する有名な「望舒旅館(ぼうじょりょかん)」はモンド出身のオーナーと武術の達人である支配人の夫婦によって営まれている旅館である。某ジブリ作品を彷彿とさせる壮大な旅館なのでぜひ訪れてほしい。ちなみに「望舒」とは中国の神話に登場する月の神を乗せた車の御者とされる神の名前である。
さて文章を読んでいこう、アリスは「石門」を通りこの「望舒旅館」に辿り着いたようだ。「望舒旅館」の食事に舌鼓を打ち、旅館の設備にとても満足したアリスは設備の整った厨房で触媒が爆発する錬金実験を始めようとしている……もしかして旅館のシェフである「言笑」さんが部外者が厨房に入ると激怒するのはアリスの錬金実験のせいだろうか...。アリスが会った最上階にいる若者は「魔神任務(メインストーリー)」を進めていけば会うことができるのでそこまで楽しみにしていただきたい。

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帰離原

予定より数日早く帰離原に到着した。
古籍を読むと、魔神戦争以前の帰離原は繁栄する自由市場だったそうだ。
ここの子ギツネと雀は綺麗で毛並みがつやつやしている。
璃月人による岩神への奉納品は、ほとんどがこういった悪い子たちに食べられるらしい。彼らを焼き肉にすれば果物の甘い香りがするのだろうか?
途中の検閲所は厳しいが、衛兵はとても友好的だ。この地の薬草を使った薬剤で、とある衛兵の吃音を治した。ただちょっと副作用が現れてしまった___本人がコントロールできず、他人の言葉を繰り返してしまうのだ。しかも、イントネ ーションまでマネてしまう。

予定より数日早く......アリスは旅館を追い出されたのだろうか?
「帰離原(キリハラと読むらしい」は多くの魔神戦争時代以前の遺跡が残る地域である。アリス曰く自由市場だったらしいが、今は見る影もなく遺跡守衛と丘々人しかいないようだ。
ここの遺跡も「モンド編」で紹介したように「ソラヤー」という博士から遺跡の謎を解くクエストが受けられる。「帰離原」の成り立ちについて知ることができるクエストなので受けてみると良いだろう。
そして実は「帰離原」の入り口にいる守衛の吃音癖はアリスの調合した薬剤によって治療されたらしい。副作用の結果は彼に実際に話しかけてみるとよくわかるだろう。

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絶雲の間

絶雲の間のある山頂、雲と霧の間に仙人の住処が隠されているらしい。璃月の多くの薬草採りも目撃しているという。
私に言わせると、変なキノコを食べ過ぎた際に見る景色と似ている。
ここの地形はとても面白い。たくさんの大きな石柱があり、地下の奥底にしかないような景色が広がっている。それとこの辺の地下には大量の水が溜まっており、もし地下の水が全部海へと流れたら、絶雲の間はまた地下に沈んでしまうかもしれない。
同行しているいつも厳粛な鍾離さんが、私の考えを聞いて 大笑いした。
本当におかしな人だ。

「絶雲の間」は文字通り雲の上に存在するとても標高が高い地域である。モンドの「星拾いの崖」とは比べ物にならない高さだ。仙人の住処は実際に存在する。ヒントは「それっぽい場所」だ。
アリスは「絶雲の間」の光景を「変なキノコを食べ過ぎた景色」と表現している。いつもの文才を見せてほしかったと私は悲しんだ。しかし確かにこの地域の景色は璃月が岩神の国であることを思い出させるような力強く神秘的な地形をしていると私は思う。
璃月の案内人として同行した「鍾離」という人物、彼は璃月でも有名で博学で古代の伝承にも詳しいらしい。アリスの考えを聞いて大笑いした「鍾離」をアリスは「おかしな人」と評価している。おかしな人におかしな人と呼ばれる「鍾離」とはどのような人物なのだろうか。

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揺光の浜

瑶光の浜にはよく霧が出る。霧が一番濃い時は自分の指先すら見えないらしい。でも、私はそんな状況に遭ったことないからちょっと残念だ。
砂浜に貝殻が散らばっている。その中に魔神戦争時代の遺物がどれくらいあるのだろう? 私はそれらの貝殻でネックレスを作った。でもその後、旅館近くで釣りをしていた人が、 ネックレスの上に座って、全ての貝殻が潰れた.....
結局、彼が貝殻の欠片で怪我をしたから、私が賠償金を支払うことになった。
碧水川と海の境目に1つの大きな貝殻がある。そこに住んでいるおばあちゃんはとても優しい。彼女の家族がかつてあの巨大な貝殻に乗って、ここに漂流してきたらしい。現在、 彼女は岸辺に漂流してくる遭難者を救っている。もし貝自身の力で動けるよう船に改造すれば、より多くの遭難者を救えるかもしれない。しかし、三隻目の貝も暴走して爆発した時、おばあちゃんは、 二度と私に触らせてくれなくなった。

「揺光の浜」は「帰離原」の近くにある遠浅の浜である。アリスの言う通り霧が出ることが多い地域だ。砂浜には「星蝶」と呼ばれる貝殻が落ちている。璃月ではこの貝殻を耳にあてることで海の叫び声を聞くことができると言われている。その貝殻でアリスはこの砂浜でも被害者を生み出すのだが、珍しくアリスにあまり責任があるとは思えない話である。
アリスの出会ったおばあちゃんとは「帰離原」の「揺光の浜」沿いにある巨大な貝殻に住んでいる「楚おばあちゃん」のことである。彼女はとても優しい。そんな優しさの裏にはアリスの所業に対する恨みも垣間見えない。

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孤雲閣

ここはかつて岩神が海中魔神を鎮めたところ。海底まで貫き、折れた巨岩長槍が海面の上にそびえ立っている。岩元素が集まり、形成した六角柱の構造がとても面白い。空から俯瞰すれば、まるで誰かがこれらの岩柱をきちんと並べたように見え、岩柱は海上で特別な図柄を構成しているだろう。もしかして過去に、岩神がわざとこうやって長槍を投げたのか?
璃月港の鐘離さんがここの伝説に詳しいらしい。だが、彼が ここに来た姿を今までに見たことがない。ここから遠くに望舒旅館が見える。こないだ会った変わった若者は、今もずっとこっちの方を眺めているのだろう。
ここの地脈の流れはとても面白い。璃月の他の地域より躍動していて、テンポが乱れている...海底に何か潜んでいるらしく、力が秘められているようだ。多分、鎮められた魔神が未だに深海でうごめいているのかもしれない。

孤雲閣、それは広大な雲来の海に浮かぶ群島のことだ。岩神が魔神を槍によって封じた際に折れた槍と岩元素が結晶化できた人工(神工?)の島と言われている。結晶化の影響なのかわからないが希少な鉱石を多く見受けられる人の手が入っていない島だ。
アリスはこの島の地形に興味津々なようだ。私も同意見である。この島々はまるで天空から大きな衝撃を受けたかのような形をしているのだ。これではまるで岩神が本当にここに魔神を封印したかのようではないか。ここは地脈の流れも活発で乱れているらしい。この島で地脈の乱れ任務が出現しないのはこの島独特の地脈の流れに由来しているのだろうか...。
最近この島では沖合のほうに大きな船を見かけたという話を聞く。しかしなぜこんな辺鄙な島に大きな船が停泊しているだろうか?いや見間違いだろう......

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テイワット観光ガイドがいつ出版されたか

テイワット観光ガイドはいつ出版されたのだろうか。観光ガイドは常に新しい情報でなくてはならない、なぜなら観光ガイドというものは時間が経てば経つほど情報が古くなるので役に立たなくなってしまうからだ。その理屈にもかかわらずアリスの観光ガイドは様々な冒険者の手に渡り、その役目を果たしている。私なりにアリスが執筆した時期を調べてみた。
まずはアリスの娘である「クレー」嬢に話を伺ってみた。クレー嬢曰く「自分は3年前に母親に西風騎士団に預けられた」らしい。このことからモンドに滞在したのは3年前であるということが分かる。なので「テイワット観光ガイド・モンド編」の情報は少なくとも3年前の情報であるようだ。
次に「帰離原」の守衛に話を聞いてみた。守衛曰く「数年前に来たアリスという人が薬をつかって同僚の吃音症を治してくれた」そうだ。モンドに滞在したのは3年前であると分かっているので「璃月編」が書かれたのは2~3年前であると言えるだろう。いや、旅行記にクレーのことが書いていないだけでモンドに来たのは璃月の後かもしれない......。

今回はここまでです。次回紹介する本は未定です。しかしシリーズ物ではなく一冊の本を紹介するつもりですのでよろしくお願いします。


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