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原神世界の武器を読む 死闘の槍

ここはモンドにある武器屋、ここの店主はモンドでは知らぬものはいないほど有名な人物だ。しかし、店主が有名なのに武器屋はなぜか全く繁盛していない。なぜならその理由は、武器のことになると客のことを忘れて店主が一方的に話してしまうからだ。
さて、今日も何も知らない旅人が「モンド一有名な武器屋」といううわさを聞いて武器屋を訪れてしまったようだ。

いらっしゃい!何か探している武器はある?何?おまかせ? お客さん、お目が高い!今日はいい武器があるんだよ!しかもこの武器には曰く付きの話があってね・・・。

紀行武器「死闘の槍」

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これが紀行シリーズの一つの「死闘の槍」だよ!長柄武器って使い手は少ないけど、隙がない動きができるいい武器だよね!見た目もすっごくかっこいいでしょ。鍛冶屋さんによると

血のように赤くて鋭い長槍。かつてはある剣闘士が重宝したものである。槍先は無数の野獣と人の血で染められていた。

なんだってさ!「死闘の槍」って赤いけど血の色だったんだね!名前の通り血生臭い武器みたい!ここからは僕なりに調べた話なんだけど・・・

1段落目

百戦錬磨の深紅の長槍。ある剣闘士の勇気の証である。 冷たい槍はいつも相手の血に染まり、雷鳴のような喝采を 浴びていた。 剣闘士は血に染まる宿命。届きそうで届かない自由のため に戦う。 深紅の鋼鉄が体を貫き、戦いに終わりを告げた。

この武器はめっちゃ強い剣闘士さんの相棒だったみたいだ!剣闘士は自分の自由の為に戦っていて、血を流すことは宿命と考えていたみたいだね!戦いの終わりってことは自由をつかみ取ったのかな?

2段落目

奴隷の剣闘士は最後の一戦を終え、大地を揺らすほどの拍手を浴びた。その時、彼の主はこう言った。
「これで約束の勝利数に達した。よくやった。名誉に相応しい立派な剣闘士だ」
 「この長槍は私からの送別の品だ。しかし、本当に戦いを止めるのか?」
 「自由の身となっても、自分の、そして私の栄誉のために戦い続けないか?」
数年が経ち、無数の戦士や獣がその槍に貫かれた。常勝の名は決闘の槍と共にあり、戦士の心は彼の主と共に ある。

奴隷の剣闘士さんは自由を勝ち取ったみたいだね!でも、長年続けてきた習慣は簡単に彼を自由にしてくれなかったんだね。数年経った後も主の剣闘士として戦い続けたんだね・・・

3段階目

剣闘士の最期の一戦が終わった。大地を揺らすほどの拍手の中、長槍は地に落ちた。赤い髪の少女が灼熱の剣で老戦士の心臓を貫いた。戦士は崩れ落ち、敬愛する主、自分を愛してくれた高貴な主に顔を向けた......。
「エバハート、エバハート様......最後の闘い、ご満足いただけたでしょうか」
 既に主の席には誰もいなかった。去り際にこぼした盃と銀皿だけが残っていた。

剣闘士さんは赤い神の少女に負けてしまったみたいだね。剣闘士さんは最後に主であるエバハート様を見たけど、そこに主の姿はなかったみたいだね...。エバハート様にとって剣闘士さんのことは大事に思ってなかったのかな。

4段落目

「最初は自分のために戦った。自由のために闘志と血を沸かした」
「でもいつからか、あの方の名誉のために戦うようになった」
「他人のためだから、愚かな獣のように無心で戦える」」
 「自分のためではなく、一族のために戦っているお前なら、当然理解できるだろう」

なるほど!剣闘士さんは戦いの中で人ととしての心を失っちゃったんだね…だから他人の為に戦ってたんだ…。そして赤髪の剣闘士さんは一族のために戦ってたんだね。だから剣闘士さんは最後に同情したんだね…。

余談

ボク、実はモンドの歴史に少し詳しいから知ってるんだけど大陸の西のほうに火の神を信仰するムラタ人って民族がいるらしいんだ。そのムラタ人の特徴はね、屈強な肉体と真っ赤な髪なんだって!剣闘士さんに勝った赤い髪の少女ってのはムラタ人かもしれないね!
もう一つ、知ってるんだ。西風騎士団を作った英雄ヴァネッサ様は不敗の剣闘士で、ムラタ人だったんだって!ムラタ人って龍災から逃げてモンドに来た難民ってやつで、モンドの貴族から迫害を受けていたらしいよ!そのムラタ人のリーダーがヴァネッサ様だったんだって!
この「死闘の槍」にでてくる赤い髪の少女はヴァネッサ様なのかもしれないね!

これが紀行シリーズの一つ目「死闘の槍」だよ!どう?お客さん買う気になった?......あれ?お客さん?どこ行ったのぉ!

今日も今日とて自分の話に夢中になってしまった武器屋の店主、この店が繁盛する日はいつ来るのだろうか……。

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