11月21日 断酒118日目
著者 有島武郎 冬の寒い風のなか、ある夫婦が赤ん坊と痩せ馬を連れて、蝦夷富士、アイヌの言葉でマッカリヌプリという山の麓にある農場へと疲労で重い足を運んでいきます。彼らはどこから来たのか語られず、まるで突然に北海道の冬の景色に放り出されて仕方なくそちらへ歩いていくようです。そんな彼らに無言で冷たい風を吹きかけて体力を消耗させる自然は、彼らを巡礼者のようにも見せます。彼らが見上げると、雪を冠したマッカリヌプリが動かしがたい事実のように厳然とそびえ立っているのです。 夫婦のう
https://youtu.be/1Z1xgZ0LViw アニメ「クレヨンしんちゃん」の特にナンセンスの可笑しい回。ダンボールに入る所で「箱男」を連想して映画化されたことを思い出しましたが鑑賞した方の感想によると今ひとつだそう。笑った後に、愛してるんだっけ、という言葉だけが内でこだまします。
昨年の9月に、カプセルトイの容器に入れて販売されていたサボテンの種を購入しました。5つほど入っていた種をまいて、4つの種から芽が出ました。そのうちの1つは発芽してからすぐにダメになってしまいましたが、残る3つはゆっくりと成長し続けていて、見出し画像に写っているものがその3つの現在の姿になります。 1年前の姿と見比べてみれば、それぞれの背丈の順はそのままに大きくなったようで、本当に3人兄弟のようです。他の方の撮った植物の写真の真似をして、背景を黒にして引き締まった印象に撮
見頃を迎えたという彼岸花を見に行きました。先日の秋雨で幾分暑さがやわらぐかと思えばまだまだ残暑が厳しく、それでもたしかに秋の気配は訪れているようです。しかし道中はやはり秋とは思えぬ日射しに手でひさしを作りながら、汗を拭き拭き歩いて行きました。 秋の空気や風にはなんとなく物悲しい気分にさせるものがあります。それは空が暗くなりかけていく夕暮れの時間に感じるものと似ているのです。とりわけ秋の夕暮れ時などはいたずらに感傷的になったり不安を覚える人は少なくないだろうと思うのですが
植物園のアデニウムがきれいな花を咲かせていました。アデニウム特有の樹形もさることながら、やはり注目すべきはその可憐な花であるでしょう。
このガステリアは、私がこのような植物を気に入るだろうと思った方から譲ってもらったものです。それまでガステリアという植物のことを知らなかった私は、たしかに葉の模様と扇の形に広がる姿をユニークで面白いと思いました。 ガステリアは、その属名の由来になった特徴的な形の花を咲かせるそうです。花の画像を検索して見てみると、なるほど胃袋に似た形をした小さな可愛らしい花をしています。しかし花を咲かせるためにガステリアを育てるというには、その花は控えめすぎるし、その葉も地味であるというの
去年、秋ごろに枯らしてしまったハエトリソウを、懲りずにまた育てています。一度は枯らしたハエトリソウをふたたび枯らすようなことがあれば気の毒だと思いましたが、やはりその奇妙な姿とグロテスクさには惹かれるものがあって、店頭で見かけると、つい手に取ってしまったのでした。 個人的には、捕虫葉の内側の赤色はどうしても血を連想させて、そこからさらに血の生暖かさと漠然と肉感的イメージの連想へとつながります。その連想はほとんど無意識で行われるものとはいえ、ハエトリソウの特徴もあわせて考
今まで幾度となくアルコールの離脱症状を経験していますが、その症状は回数を重ねるごとに深刻になってきています。同じことを何度も繰り返すことに自分でも情けなく思いますが、離脱症状に苦しむたびに、今までのどの離脱症状のときよりも耐え難いとのたうち回りながらそのことを痛感するのです。いずれ予想できたことではありましたが、次にくる離脱症状の期間はこれまでになく精神的に危険な領域に入る決定的なものになるだろうと思われます。つまり、今回の離脱症状で統合失調症とパニック障害と思われる兆候が
真っ暗な部屋で目が覚めて、今が何時であるか確かめます。午後か午前か確かめるのです。午後だと助かります。なぜなら午後であったらひきつづき酒を飲むことができるからです。午後であることを確かめると、吐き気をこらえながら酒を飲み始めます。一口ごとにどうして自分はこのような人間になってしまったのか考えるのです。 深夜三時、生あくびをして自殺を考えますが、尿意を感じて、このまま死んだら見苦しい姿になると思いとどまります。しかし、もちろん最初からそんな勇気などありません。そして頭痛薬
中国原産の木瓜、放春花(ファンチェンファ)の花が咲く。早春を告げる花で木瓜は晩春の季語。当然知っていたわけなくすべて他サイトの受け売り。買ったきり下手なことはせず水やりのみ。一度植え替えてみた同じ木瓜の長寿梅は蕾すらつけない。仕方なく根を見ると白い黴。一時が万事、センスがない。
パキポディウム、ラメレイ、ラメリー。実生と思われる。早くも分頭しているのを珍しく思い購入。近いうちに植え替えるつもりだが初心者にとって用土をどうするかが難しい。ほとんど観葉植物は日向土単体にマグァンプKとオルトランDXの混ぜ込んだもので極端だが、乾燥より根腐れが怖いと先達は言う。
ストリクタが桃色の花苞を見せ始める。花をつけるにはまだ小さく、マメに世話しているとは言い難い環境と思っていたが、これほど早く開花への準備を人知れず済ませていたということが人生すべてに物臭な態度をとる自分自身を恥じ入らせる。実のところ今日また、人として大きくその品位を落としたのだ。