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青い花に惹かれて

丘の畑にはたくさんの花が咲いていて、畑作業以外にもお花を見る楽しみがあります。
ジャーマンアイリスが終わった今は青い花をつけたヤグルマギクが満開で、ミツバチがブンブンと音を立てて飛び交っています。
昔はヤグルマソウと言っていましたが、同じ名前の別の植物と区別するために、今はヤグルマギクと呼ばれています。
青いヤグルマギクは春から初夏にかけて開花するキク科の一年草です。

ハーブ名ではコーンフラワーと呼ばれています。

トウモロコシ畑やムギ畑でも元気に育つことから、その名が付けられた「コーンフラワー」。
和名の「ヤグルマギク(矢車菊)」が表すように、矢車のような形の美しい青い花を咲かせることで知られ、ドイツやマルタ、エストニアの国花にも採用されているハーブです。
コーンフラワーの歴史は古く、古代エジプト時代にはすでに魔よけや薬用として利用されたほか、収れん作用や、消炎作用に優れていることから、せき止めなどに用いられていました。
また、ツタンカーメン王の墓からも発見されており、3000年以上を経てもなお、その青い花色があせていなかったといいます。
18世紀のフランス王妃マリー・アントワネットは、コーンフラワーの模様をあしらった洋食器をデザインするなど、この花をこよなく愛したことでも知られています。(【世界のハーブ vol.21】コーンフラワーより)

「ヤグルマギク(矢車菊)」
キク科・ヤグルマギク属
開花期 4月~7月

花言葉は「優雅」「繊細」。

コーンフラワーのハーブティーは、単体で淹れると美しい青色のハーブティーになりますが、香りや味がほとんどないため、紅茶とブレンドするのが一般的だそう。
風邪やインフルエンザによるのどの痛みがあるときや、免疫力が低下しているときに飲むと、より効果的だとされています。


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