見出し画像

ヒーローはずっとライバル。

◆小学生のヒーロー

昔、誰からも好かれる女の子がいた。
わたしの親友であり超ライバルだった。

いわゆる「クラスの人気者」で、
学校の先生も、友達の親も、
近所のおじいちゃんおばあちゃんまでもが
みんな揃ってその子の話をした。

普通に羨ましかった。

休み時間になると彼女の席には
友達が常に集まっていた。

トレンドにも敏感なタイプだったので、
キラキラしたカラーペンや香りつき消しゴム、
缶ペンケースなど常に最新の文房具を持っていて、まさにどこかのイケてるティーン雑誌の表紙を飾っていそうな子で。

しかも、頭もよくてスポーツもできる。
何をやらせても一位。
男子からは休み時間にドッヂボールに誘われ、女子からはおしゃれ代表として認定。

あーーーくそ。勝てないな。
大親友でありながら、ライバル。
あの子にどうやって勝とうか悩めるほど素直な幼少期ではなかったけど。(笑)

そんな子がある日突然
イジメられるようになった。

例えるなら、輝かしいステージのセンターからスポットライトがすっと消えた感覚。
ライバルで勝てないと思っていた羨ましい彼女は急に静かになって休み時間は一人で図書館に行くようになった。

でも、その女の子は強かった。
その子は今でもわたしの人生の中で
最も大切で何でも話せる
「唯一の親友」である。

ヒーローという言葉はあまり好きではないが、この子は後にも先にもない、
わたしの永遠のヒーローだと思う。

今でも彼女の顔を言葉を鮮明に思い出すが、「誰からも好かれるって難しいんだね。
まな、隣にいてくれてありがとう。
これからも友達でいてくれる?」
と彼女は言った。

当時は泣いていたが
鬼ポジティブだった(今も健全)ようで
強くて凛々しい女性になった。
容姿端麗、才色兼備、マジで美しい。

◆社会人のヒーロー

今、彼女は都内のベンチャー企業でバリバリセールスとして活躍している。
小学生の時からずっと私の中でのヒーロー。

わたしもベンチャーで働いて2年目になるが、
「仕事」は毎日100%楽しくてキラキラしているものではないし、
働いていれば苦手なことにもぶち当たるし、
とんでもない失敗をしたら普通に落ち込む。

仕事は憂鬱。
そんなことを教えてくれた就活時代の社長の言ってた言葉をたまに思い出す。

だから、みなさん。
もし就活とか友達とか学校とかバイトとか恋愛とか色々につらくなったらこの言葉を覚えていてほしい。

『自分を救う方法を知っておくこと、
 辛すぎて何もできないときは休むこと、
 心が死なないようにちゃんと泣くこと、
 ここぞというタイミングでは頑張ること、
 人生一回ということを忘れないこと。』

とても大事なことだったりする。

◆就活のヒーロー

就活あるあるかもしれないが、
「みんな頭良く見える…」
「自分なんもできないな…」
こんなことはよくあると思う。
上には上がいるし、
できると思っていた自分のプライドは
パリンと音を立てて崩れる時もある。

そんな時、前に進めないと思ったら
一旦休んでみるのもありだと思う。

わたしも就活お休み期間はあったし、
わたしのヒーローも時には思いっきり好きなことだけする時間をちゃんと作ると言っていた。

ヒーローにも休みを与えてあげよう。
ちなみに、わたしの社会人一日目は実に悲惨で、タイピングも遅いしExcel使いこなせないし、初めての見積書作成に2時間もかかった。
(帰り道とっても落ち込んだw)

今でも相変わらず壁にぶち当たるが、
来るべきタイミングで来るべきレベルの壁と出会うんだろうな、と思っている。

たぶんこれが「成長」だと思う。

乗り越えようとして挑戦していればいつかきっと乗り越えていくし、成長した自分にちょっとした期待が沸くから前に進めるし、変化のない人生は退屈でつまらないはずだ。

だから、就活性のみなさんにはどうか、
自分の可能性を閉ざさないでほしいと思う。

わたしとわたしのヒーローのルールとして、
何か新しいことにチャレンジしたいときや
ハードルの高い目標に挑みたい時は
『自分の過去や経験は無視して、
未来の自分に期待する』
を大事にしている。

できないと思っていた事も死ぬまでにはきっとできるようになる。
気付かないうちに「自分最強じゃん」という瞬間も見つかるはずなので、どんどん自分に期待してスポットライトを当てていこう。


皆さんの就活に幸あれ~~!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?