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バラの病虫害予防、はじめました

3月に入ると、バラの病虫害予防開始です。今年から、バラの栽培教科書を参考に、園芸用殺菌殺虫剤を使うことにしました。

私の庭では、アブラムシやハダニは出たことがなく、うどんこ病も夏のキュウリ以外でかかったことがありません。ただ、冬の間に手に入れたバラのいくつかがうどんこ病に弱い品種だったのと、昨年の夏は黒点病で苦労したので、今年は予防を心がけることにしました。

薬剤散布は晴天の朝に
先週は雨が降ったり止んだりと変わりやすい天気が続きましたが、今週は今日から晴れが続くようです。

せっかく薬剤を散布してもすぐに雨に流されてしまっては台無しです。晴れ間が続く予報をまって、病虫害予防のための薬剤散布をしました。

薬剤によっては、気温が高いときに散布すると葉を痛めるものもあるようで、朝の涼しい時間帯に散布するのが良いとされています。

予防効果が高い散布時期
予防効果を得るには、休眠期に入る前の11月に一度散布しておくと、病原菌が越冬するのを防げるのだそうです。そして、虫や病原菌の活動が活発になる直前の3月から散布を始めることで、病気の発生を抑えます。

また、薬剤散布の回数を抑えつつ効率よく予防効果を得たい場合は、虫の繁殖活動が活発になる満月、新月の時期を狙って散布するのが良いようです。

薬剤散布のための道具

私が散布に使っている道具は、1Lサイズの蓄圧式スプレーポンプです。

容器の上についているポンプでボトル内の内圧を高めることで、緑色のトリガーを押してる間、継続的に薬剤散布するものです。トリガーには抑えバネがついていて、トリガーを抑え続けなくても散布ができるようになっています。

蓄圧ボトルは2L以上のものが普及サイズのようで、私が手に入れた1Lサイズでは選択肢はあまり多くありませんでした。

薬剤は一度作るとすべて使い切る必要がありますが、私の庭は20平米程度、バラも40株とはいえ新苗中心です。たくさん作りすぎて残留農薬の処分に困ったり、重すぎて持ち運びが億劫にならないように、1Lサイズのものを選びました。

今のところ不便はありませんが、バラが成長してもっと散布量が必要になってくると、一度に作る薬剤の量は1Lでは足りなくなるかもしれません。

ちなみに先週の9日が満月でしたが、雨が降ったりやんだりの天候不順が続く予報でしたので、晴天が続く予報を待って、今日散布しました。

3月は予防効果のあるものを

薬剤には大きく、予防·忌避効果のあるものと、治療·殺虫効果のあるものの2種類に分かれます。目的によって、散布する時期や使う薬剤を使い分けることが必要です。

3月は病虫害が出る前の予防のために薬剤散布します。

今回使ったものは"ハッパ乳剤"という薬剤で、うどんこ病やハダニ、アブラムシを物理的に防除する効果があるものです。

物理的な防除効果のある薬剤は、ミツバチなどの昆虫にも悪影響が少ないので、散布回数の制限がなく、気になったときに気軽に使うことごできます。

その分、効き目という意味では少し弱いのかもしれませんが、Amazonなどのレビューを見ると効果を実感されている方もいるので、何もしないよりは、という感じです。

こちらの薬剤はバラの場合200倍に希釈して使います。1Lに対し5mlです。計量には、100円ショップで手に入るシリンジを使っています。

効果が高い殺菌、殺虫剤には使用回数制限が

より予防効果の高いものとして、ダコニールやオーソサイドなどの殺菌剤もあります。こちらは使い続けることで耐性がついてしまうので、年6回までと使用回数が制限されています。

しかし病虫害の発生しやすいシーズン中には週に1回、とか、雨が降ったあと必ず散布、など繰り返し散布が必要になるので、一種類の薬剤だけでは、年間を通じて防除し続けることができません。

そこで、複数の薬剤をあらかじめ用意しておいて、ローテーション散布する、ということが必要になります。

また商品名が異なっていても、薬剤の系統が同じものを使い続けるとやはり耐性が出てしまうそうで、系統の異なる薬剤を使いわけなければなりません。一般的には殺菌剤、殺虫剤のそれぞれで3、4種類を使い分けるようです。

どの薬剤を選べばいいのか、私のような初心者にはわかりづらく、この薬剤のローテーション散布がバラ栽培をとてもハードルが高いものにしている気がします。

最近では、病虫害に耐性の強いバラが開発されて、難しい知識がなくてもバラが楽しめるようになってきているそうです。どのバラを選んでも虫や病気で悩むことがなくなったら、もっとバラ栽培が一般に普及するかもしれませんね。

新苗と病虫害予防

私の庭のバラはほとんどが昨年手に入れた新苗の株ばかりです。

新苗はまだ未熟で、本格的に花を楽しめるようになるのは翌年の春になります。そしてしっかり花を咲かせるには、新苗の間に充分に株を充実させることが大切です。しかし私は、昨年黒点病を流行らせてしまい、夏の間にたくさん葉を落としてしまいました。結果として株を充分成長させることができず、貧相なまま翌年を迎えています。

薬剤散布自体が心理的に抵抗がある上に、薬剤の知識を身につけるのもおっくうで、薬剤なしでなんとかなるものならと、昨年はまったく消毒などしませんでした。今は、面倒がらず、ちゃんと病気予防をしておけばよかったと大変後悔しています。

それで今年は、病気が発生する前の予防から対策することにしました。株が充実してくれば、病気にもある程度大勢か出てくるそうです。それまではしっかり病気予防をして、早く丈夫な株に育てたいと思います。

ちなみに私が薬剤散布の参考にした書籍はこちらです。

地力で咲かせるバラづくり

ミツバチの捕獲がうまくゆかず、うどんこ病や黒点病に悩まされるようなら、もっと殺菌力のある薬剤に切り替えようと思っています。

コンパニオンプランツは効くのか?

ピエールさんの足元にはレースラベンダーを植えています。香りの強いハーブは害虫の忌避に役に立つという話もありはすが、正直よくわかりませ。んこれもおまじない的なものです。何より可愛いですしね。

昨年小さなポットで手に入れたものが順調に大きくなり、狭い通路を塞ぐように前に匍匐し始めたので、今日は少しトリミングしました。とはいえ、花が咲いているともったいなくて切れず、ほんの少しだけです。

切った枝をお部屋に飾ってみましたが、横に広がった枝は、花瓶のなかでも横に寝てしまいますね。

庭で育てた花をお部屋に飾る、というのは子供の頃からの夢だったので、とても幸せですが、やはりラベンダーはドライで楽しんだほうが良いかもしれません。

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