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ヨコシマ相談室#16 note友からへんてこな『じつはナンパ師でしたカミングアウト』をされた話


全くエロ絡みではないnote友から

「マヨ吉、あのさあ…ヨコシマ相談室のラマちゃんの話読んでたら…ふと告白したくなったんだけど…実は…昔、俺もナンパ師だったんだよね」

って告白されたの。

「ハァ?!」

「これ遠い昔の写真」

「ウッ!!俳優のようなイケメンじゃ!」

まあぼんやりとした写真ですがそいつは自分の事を若いころの小室哲哉に似てると自称してましたがその写真は

むしろ全盛期の福山雅治を細面にしてちょっと目を大きくしたような無駄にハイスペックなイケメン

でしたね。ただし今では「ただの流木のように枯れたフツーなおじさん」だと自分で言うておりましたしそれは謙遜ではないような気がしますなにしろキャラが枯れてますから…。

「ナンパ教材で最大月商100万円売り上げたこともある、ホストもやった、会社やバイト先の女性にはほぼ全員手を付けたなぁー」

「それラマちゃんより外道やん!!」

(↑ラマちゃんは女性関係が収拾がつかなくなることを恐れ、ワンナイト相手は夜の街とか裏垢女子に限定してナンパしてるそうな。いやそれならOKという話でもないですけども…いちおう彼なりに頑張って自制してるってことで)

「ナンパはとっくの昔に辞めたから許してちょ」

「ま、まあーーー。どのみちわたくしには実害はゼロだから、まあいいってゆうか関係ないけどねえーーー本当にもう。ナンパ師人口ってそんなに多いの?それともエロアカウントをやってる私には変人が寄ってきてるだけなの?…いやはや」

「たださ。俺、今となってはナンパ師とか、裏垢とか、そういう話を聞くと、うらやましいどころかものすごく気の毒な気分にしかならないんだな…ナンパ師の男たちには『こんなに頑張って無駄なことを…なんて可哀想なんだろう』って気になる」

「へーーーなんで」

「ナンパってのはさ。構造的に、『何かが欠けている相手』と『何かが欠けている相手』同士の出会いなのよ。だからそこには永遠に満足はないんだ。なんていうか、『無』なんだよ」


「!!!!なんか…ものすごく哲学的だわね…深いようなよくわからないような…(ただそこに行きつくためにそこまで猛烈にナンパする必要なんて明らかになかったやろおまえ!迷惑な!!)」

「そして何百人の女とセックスしても自信はつかない」


「えッ?!?!な、なんで?!私のイメージだと、女性はともかく、ほら男性は、タダでそーゆー事をしてくれる相手がたくさんいた、ってだけで結構自信がつく印象があるけど…」

「それは違う、全く自信はつかないんだ…」

「そこもっとくわしく!」

「上手く説明できないが、とにかく、全く、自信は、つかない。自分もだけど、高校時代ぐらいまでは、コミュ障だったり、根暗だったりして、全くモテなかったような奴が、バリバリにナンパできるようになったらね、初期の頃には、何かこう自信がついたような気にはなるんよ。そういう一瞬の高揚感は感じたよ。でもね、結局は、ナンパなんかでは、人間には、自信は、一切、つかない。ナンパに、そういう効用は、全く、ないんだ…

「そ、そ、そうなの…。なんか考えさせられるわねえ。。。」

ここでわたくしこの不思議な話を聞いて何か深いような感慨を感じそうになったんだけど、哲ちゃんの次のセリフでぶち壊されたわ。

「で俺はもうセックスは辞めた」


「セックスを、辞めた、ですって?!」


【ちなみに哲ちゃんはまだ40代です、「白髪もないぜ!」とか言ってたし、だから、加齢で本当に精力が枯れたとかできなくなったとかでなく、その、本当に、タバコを辞めたりするような文脈で、セックスをお辞めになったワケですよ


「うん。35歳ぐらいにあらかた性欲も消えたからな。てゆうかたいしてキモチヨクもないじゃんセックスなんて。めんどくさくなったのだ

「・・・おまえ・・・それ今までナンパした女達全員に謝れや案件だなおい」

「なんでだよ!なんで謝る必要がある!」

「(無視して)・・・ええっと、その、辞めたのね・・・」

「セックスより瞑想の方が気持ち良い」


「瞑想!!!」


「マヨ吉、瞑想やったことある?瞑想はいいよ!非常にキモチイイ!言っとくけど俺は宗教にはまったくかぶれてないからね?!

「・・・・」


「結論として女と結婚するヤツの気がしれんわけよ」

「最終解脱者か!!」


「そゆわけで、マヨ吉、結婚って本当にクソだよな?そう思わない?」

「い、いやあ。。。(そもそもわたくし結婚してるんだぞっ)」

「あっマヨ吉が論破して来る前に先回りして言うけどさ、女が作った料理なんか俺はありがたくないね。俺、鍋で自分でメチャクチャおいしくご飯が炊けるんだよね。掃除洗濯とか自分の世話は自分でできるし。家に女がいるとかメチャクチャウザいし。女とどうでもいい日常会話とかしたくもないし。俺、物欲もないから女と旅行とか買い物もめんどくさいし」

「じゃあどんな生活をお望みなわけよ」

「希望ってゆうか、今の実際の生活は、極力誰とも会わず喋らず、自分でおいしくガスで鍋で炊いたご飯と魚を食べて、瞑想して、部屋には最低限のミニマリストじみた家具にして、夕暮れ時に〇〇川の周りを散歩する感じかな。

あとは、働く事は楽しいといえば楽しいかな。できなかった事を出来るようになったり、創意工夫する事、繰り返し試行錯誤することとか、いや、しんどいけど、まぁいまやセックスよりは働く方がよっほど楽しいんだよ。

いや昔はね、渋谷の高級マンションに住んで贅沢して女と海外旅行してブランド品買ったりみたいな生活もしたよ?だけどマジで虚しかったんだ…」

「私も他人の事は言えない結構な引きこもりですが、あなたも相当な仙人ねえ…」

「まずそもそも俺は他人と日常を共同生活するのはマジ無理なんだよね」

「それもう結婚うんぬん以前の話ぞ」


「なんだと!ちなみにさ、俺は今までの人生で、『結婚はいいぞ』っていうやつは全部完膚なきまでに論破してきたッ!!誰一人俺の議論に打ち勝てる既婚者はいなかったッ!そうだ、マヨ吉は結婚してるんだったな、じゃあ、俺に結婚の良さを思いっきりプレゼンして見るがいい!俺、即座に論破する自信がある!ハハハハ!さあ来いッ!

「哲ちゃん、それ論破しなくていいよ…」


「ええーーーっ議論しないのぉーーー?(すごくつまんなそう)


----------------P.S.-----------------

やっぱ女性というのは
セックスではなく
セックスを通して実は『人生を捧げるほど大切にされる』ことを求めている人が多いとおもうの。

だから、わたくし、ナンパ師とか裏垢男子というのは『女にとっては存在価値なし』とは思っているんですよ。

だからわたくしはこれからもナンパ師とか裏垢男子の事を基本的には正面切って思いっきりdisり続けるし、ナンパ師とか裏垢男子が『自分たちは女の子たちに幸せを与える存在』とまで勘違いするのは思い上がりもはなはだしい『ばっかじゃねーの、狂気の沙汰やで』とは思ってるんだ。

だけど。

ナンパ師とか裏垢男子が『女の子に声をかけて誘える自分になったことでコミュ障とか行動できない自分から脱した』


って部分には

どこか共感するのよね。

そしてそのゆきずりの女の子を通してひとりで立ち上がれる自分になれたという文脈で『つまり自分たちは女の子に幸せにしてもらったのかもな』って、ふと内心で感謝できたとすれば、それってなんか、嫌な気は、
しない。

(いやそれでも自分の大切な娘とかをそいつらに差し出す気は一切ないし、自分もこれからナンパ師に引っ掛かろうって気持ちは絶対ないけども。要するに自分がそいつらに引っかからなかったからこそつまり他人事だから共感して面白がってるだけだろうけど)

でも、なんかこう、自分の心の女性の部分でなく、自分の悪ガキ少年的な部分が、『へー!コミュ障だったくせにそこまで行動できるようになったんだ!やるじゃんおまえ!』みたいな感じで感嘆する部分はあるんだよね。

もちろん、哲ちゃんとかラマちゃんみたいな、ガチのナンパしまくりは思いっきり非推奨ですが、どんな真面目な人間でも言ってみればナンパと同じようなことを数少なくやるわけで。

一生に一度嫁を捕まえるとか、
会社の内定を取るとか、
単身はじめて海外旅行に行くとかね。

他人を傷つけないこともとってもとっても大切だけど、自分の欲望を自覚し恥をかいても沢山の否定を受けてもそれでもガンと行動するって、人生でものすごく大切な習得すべき行為では、ある。

いやまあ、裏垢男子のお前ら、ナンパ以外で、その人生の壁を突き抜けるべきだったんじゃね…?まじ迷惑な奴等だなあ、とは思ってるけどねっ!


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