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7-6 下僕、自分なら絶対に思いつかない箇所を愛す 小説■女主人と下僕


「だたしここは、これでしばらく、おあずけだ。...あとで、もう勘弁して、って泣き出すくらいねちねちと可愛がって差し上げますぜ」

そう言って、ディミトリは秘所も胸も放り出して、ザレン爺から教わった、自分なら絶対に思いつきもしない箇所に移った。

脚だ。

マーヤは恥ずかしがって薄手の羽根布団の中に隠れようとしたが、ディミトリはマーヤからそっと布団を剥ぎ取って、白い小さな下着一枚残すところとなったマーヤを隅から隅までわざとマーヤに目線を合わせながら舐めるように眺めた。

マーヤがうろたえて出来る限り顔を背けて目をつむると、ディミトリが、もう、優しい甘い声を出す余裕も失って、震える低い声で囁いた。

「目を、そらさないで。どうか、こっちを向いて」

「でも…でも…」

「目をつむってたら、マーヤ様がいまどんなお気持ちなのか解らないじゃねえか」

「勘弁して下さいませ…恥ずかしくて…わたくし、もう、どんな顔をすればいいかわかりません」

「何を仰るやら!恥ずかしがる理由などどこにもないよ、真あっ白で、すべすべの、隅から隅まできれいすぎるほどにきれいなお身体だ…お綺麗すぎて俺とおんなじ人間だとは思えねえよ。ん、まあいい、じゃあ、そんなに恥ずかしけりゃあ、その、どんな顔すればいいのか解らないわ、ってその困り顔のままでこっちを向いて呉れ…そうだ。そのままもっと俺を見つめて下せえ…そうだ…!うん、最高だ、凄くいい…」

ディミトリは震える声で囁いた。

「え、は?」

マーヤは恥ずかしがりつつも不思議そうにキョトンとしていたがディミトリは何も答えず、ただ震える手でそっとマーヤの頬を力を撫でながら、マーヤの顔を力を入れずに自分に向ける。

(その恥ずかしそうなお困りの顔が、最ッ高にやらしくて堪らねえ…心底ぞくぞくするぜ…って教えたら、どうせ思い切り顔を背けて二度とそんなお顔を向けてくれなくなるんだろ?…だから絶対、教えてやらねえのさ…)

繰り返しそっと横を向こうとするマーヤの細い首と、そのマーヤの頬に手を当てて繰り返しそっと弱い力で前を向かせるようとするディミトリの大きな掌が、何度も、何度も、せめぎ合う。

「…いいんだよ…どんなご表情でも…どんなお姿でも…全部おきれいなんだって…どうか、どうか、隠さないで…な、もう一度、こっちを向いて…勿体ねえじゃねえか、な、イヤイヤしないで、見せて下せえよ…うん、最高だ…最高に可愛いよ…」

そしてディミトリはマーヤにゆっくりと何度も口づけた。

そののちディミトリは一度マーヤの足を、まず、手の時の要領で、ザレン爺に教え込まれた手管通りのやり方で、足指と膝の裏を指で丁寧に子宮の方角になぞるように繰り返し刺激した。

もちろんマーヤは手の時と同様に甘い悲鳴を上げ始める。

手のひら同様、マーヤの足の裏にも不思議な熱い感覚が集まってきたとマーヤはすすり泣いた。

さらに、時折、マーヤの脚を持ち上げるようにしながら、足の甲や、膝の裏の柔らかいところなどを、ディミトリは自分の厚みのあるがっしりとした唇で繰り返し口づけた。

次にディミトリはマーヤの脚を撫で回しつつ、足首を自分の右手で掴んで、マーヤの小さすぎる足をゆっくり目の前に一度浮かせるように高く持ち上げて眺めた。

「え、え?」

「本当に小さいな。俺の手より小さいんじゃないか?こりゃあ、本当に大人の女の足なのか…」

「ディ、ディミトリ様?」

そしてディミトリは、マーヤの足指を数本まとめてがぶりと口に含んで厚みのある大きい舌で舐った。

「だめぇっ!そんな汚らわしい場所を!申し訳ないし、恥ずかしいですっ」

マーヤはびっくりして慌てて身をくねらせて抵抗した。

「こら、じたばた逃げるなよ…ね、暴れないで。なにが汚いもんかね。大切な女性の…ちっこい可愛らしい足だ。俺はなんとも思わない。ん?それとも、痛いのかい?」

ディミトリはマーヤの足の裏やアキレス腱までをまんべんなく甘噛みする。

「痛くなどあるわけが…ぁう!」

気持ちいいのもさる事ながら、まさかディミトリがここまでの奉仕をしてくれるなんて、思いもよらなかったという驚きで、マーヤはもう訳が分からなくなって両手で自分の顔を必死で隠しながら悶えていた。

そのうち、マーヤの頬に涙が一筋伝ったのでディミトリはうろたえた。

「!い、嫌だったか?」

「違います…!こんな…こんな事までして頂くなんて…!しんじ、られない…しんじられない…!」

「ばっ馬鹿、これくらいで泣くなよ。大事な大事なお姫様の床入りだからな、足の先まで丁寧にほぐしてやって当然だ」

ディミトリは、さっきからやってる事はすべて、昨晩ザレン爺から教えてもらった、自分でも生まれてはじめての行為の連続のくせに、女に慣れた男ぶって、ちょっと格好つけて誇らしげに言った。

マーヤは消え入りそうな声で途切れ途切れに囁いた。

「ディミトリ様、わたくし、人から聞いてましたの、ふつう女性は床入りしたって何年も気持ちいいなんて事はないとか…人によっては一生痛いだけだとか…だのに!だのに!まさかあの照れ屋さんの、真面目そのもののあのディミトリ様が、まさかベッドでこんな!こんなすごい...わたくし、まるで手品みたいに、自由自在に鳴かされて…さっきからわたくしもう、信じられないようなはじめての…感覚ばかりで…気、気、気が、変になりそう…変になるほど…その…その…」

「どんな感じなんだ。言ってくれよ。ちゃんと口に出して、言ってくれよ」

ディミトリは喘ぐようなかすれた低い声で畳み掛ける。マーヤを怖がらせないようにと必死で優しい甘い声を出しているつもりなのだが、どうにもケダモノじみた低い震える声、荒い息を吐き、瞳もぎらぎらと光っていた。

「き、もちいいです…!ありえないくらい…さっきから…き、もちいいの…!頭が変になりそうなほど気持ちいいんです…!ごめんなさい…!ふしだらな事申し上げてごめんなさい…っ」

それを聞いてディミトリは興奮と誇らしい気持ちで体中がかっと熱くなったが、わざとなんとも思ってなさそうに平静を装ってマーヤの頬を撫でながら返事した。

「そうか…ちいっとは感じてくれたようだな...ところで...今日は準備体操だが…まだ終わりじゃない。…あとほんのすこし続きがありますから…待ってて下せえよ」

(謙遜してみたが、じつは本当は今日のメイン料理はこれから始まるんだぜ?しかも今までやったことはどれもこれもザレン爺様に聞いただけ、俺にとってはおっかなびっくりの生まれてはじめての行為だったが...だが、これからやる最後の手管だけは、どいんらんのおかみさんにああしろこうしろ言われながら顎と舌が痺れるくらいさんざんやらされた、俺なりにいちおうはやり慣れた、見知った事だ。だから、あれだけは、あの事だけは、俺でもまあまあ出来そうな自信があるぜ)

(しかもこれだけ事前に女の身体をきっちり昂らせ温めたうえであれをやるのははじめてなんだ)

(…さぁ鳴けッ!、これからが本当のほぐし作業だ、今から乱れに...乱れさせてやる!)



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昔々ロシアっぽい架空の国=ゾーヤ帝国の混血羊飼い少年=ディミトリは徴兵されすぐ敵の捕虜となりフランスっぽい架空の敵国=ランスで敗戦奴隷に堕…

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