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マヨコンヌの官能小説『女主人と下僕』

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昔々ロシアっぽい架空の国=ゾーヤ帝国の混血羊飼い少年=ディミトリは徴兵されすぐ敵の捕虜となりフランスっぽい架空の敵国=ランスで敗戦奴隷に堕ちました。『お前の顔は若いころのわしそっ…
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2021年12月の記事一覧

11-3  爺いが隠していたトリック  小説「女主人と下僕」

前話 マーヤの天蓋のベットに腰かけた二人。 ディミトリは微笑んでマーヤの髪を撫でながらマーヤにそっと囁いた。 「ありがとう。あんな風に仰って頂いて。俺、ようやく ちょっと、元気が出ました」 そう。 マーヤの方はさっきでディミトリとすっかり仲直り出来たのだと勘違いしているようだが、ディミトリはあくまでもほんのすこし元気が出ただけであって、 実はあれぐらいではディミトリはなにひとつ納得できた訳ではなかったのである。 なぜって、いくらマーヤに『わたくしはあなたの視線