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マヨコンヌの官能小説『女主人と下僕』

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昔々ロシアっぽい架空の国=ゾーヤ帝国の混血羊飼い少年=ディミトリは徴兵されすぐ敵の捕虜となりフランスっぽい架空の敵国=ランスで敗戦奴隷に堕ちました。『お前の顔は若いころのわしそっ…
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2020年8月の記事一覧

もくじ 官能小説「女主人と下僕」byマヨコンヌ

~敗戦奴隷に堕ちた若者のエロ出世譚~ 1-1 ザレン爺の下僕、ディミトリという男 1-2 出入りの女主人、マーヤ 萌えめ 1-3 下僕への男たちの嫉妬 1-4 下僕、女主人に甘える 萌えめ★非エロおすすめ 1-5 爺、下僕を焚きつける 立身出世め 1-6 女主人はヨサックが解らない 1-7 下僕、イモをひねり潰す ワイルドめ 1-8 茶舗の従業員たち、下僕にマジびっくりする ワイルドめ★非エロおすすめ 1-9 女主人、下僕のプレイが斜め上過ぎて困惑す 困惑め

2-1 女主人、下僕を拉致す 小説「女主人と下僕」~敗戦奴隷に堕ちた若者の出世艶譚~

また2週間ほどして、マーヤはまたザレン爺の書斎に居た。 「どうも最近浮かない顔だな」 「そうでしょうか」 「ディミトリとは上手くいってるのか」 ザレン爺は後ろのドア横でディミトリが立って控えているのに平気で言った。 「ザレン様!ディミトリさんに失礼ですわ。ディミトリさんは私の事なんぞ何とも思っておられません」 「なにを言うやら。見ればわかるだろう。後ろのディミトリを見ろ。ほれ、今もあんな真っ赤になってうろたえておるではないか。マーヤ殿さえ良ければ、今日からでも毎晩貸して

2-2 下僕、馬上で意地悪される 小説「女主人と下僕」~敗戦奴隷に堕ちた若者の出世艶譚~

マーヤはディミトリが座る鞍の前に載せられ、片腕でディミトリに抱かれている。 ディミトリはもう片腕で手綱を握って、マーヤが落ちないよう安全な速度で、馬をゆるゆる進ませていた。 「あの!ちゃんと抱き寄せて下さいませ!」 「いやその、こんな敗戦奴隷の首輪をつけた男があまり馴れ馴れしくして...もし変な噂にでもなったら...」 「ああそうですか。そんな支え方でわたくしが落馬して大怪我してもどうでもよろしいと仰るんですね?わたくし、本当に運動神経が悪いので、とっても怖いんですけ

3-1 女主人、割とすごいことをポロッと言って割とすごいことをポロッと行う 小説「女主人と下僕」~敗戦奴隷に堕ちた若者の出世艶譚~

本来は休憩するほどの道のりでもないような気もするのだが、道の途中で、ちょっと休憩しましょうか、とマーヤが言い出して、オープンカフェ形式の茶亭に入った。 金髪の美男の給仕は、美しい若い婦人、しかもやや東洋の血の入った珍しい稀人とみて喜び、ひさしの近くの、通行人から目立つ上席に案内しようとしたが、マーヤは奥まった席をえらんだ。 ディミトリは「俺は馬の世話でもしながら待ってます」と遠慮しようとしたが、マーヤは自分のテーブルに、もう一つ茶を頼んで、ディミトリを強引に座らせた。

3-2 下僕、まだまだ襲われる ~小説「女主人と下僕」~敗戦奴隷に堕ちた若者の出世艶譚~

白い掌の目隠しが取られ、一部始終の間ひたすら固まったままのディミトリが呆然として目を見開いたとき、既にマーヤの瞳からは大粒の涙がとめどなく流れていた。 「ディミトリさん...ほ、本当に...ごめんなさい...今のことはお許しになって...もう二度といたしませんから...」 「!?!?!?」 ディミトリは先ほどマーヤに襲われた姿勢のまま、椅子にちょっとずり落ちそうな感じで腰掛けた状態でそのまま固まって、ひたすら呆然としてマーヤを凝視している。 「わたくし、ずっと、ディミ

3-3 給仕、口笛を吹く ~小説「女主人と下僕」~敗戦奴隷に堕ちた若者の出世艶譚~

茶亭の給仕は遠くから、実際には音は出さず、口笛を吹くそぶりをしながら抱き合うふたりを眺めていた。 だが男の首にまがまがしい敗戦奴隷の黒鉄の首輪が付いており、しかも女の服装から考えてかなりの身分差であり、通りがかる道行く人がひとり、抱き合う二人に気づいてぎょっとしたのを一度確認した時点で、少し考えて、オープンカフェのひさしについている雨除けの布をそっと全部下し、外から茶亭の中が見えないようにした。 二人が気が付いた時には、ひさしから雨除けの布が下げられていて、店内はまるで休

3-4 女主人、下僕の首輪を撫でまわす ~小説「女主人と下僕」~敗戦奴隷に堕ちた若者の出世艶譚~

ディミトリはさっきはじめて二人乗りで馬に乗った時も、マーヤの腹を片手でしっかり抱くように支えざるを得ず、狼狽えたが、こんどは通りがかる人のいない場所ではマーヤは時々後ろにそっと寄りかかって自分の首とディミトリの首が絡まるように身体を預けて来るので、ひたすらどぎまぎしていた。 (ですから、ダメですよ、マーヤ様!ひとけがないったっていつ誰かが見ているかもしれねぇ!俺なんかにイチャイチャしているのが見られたら!変な噂が立って御身のご評判に傷がつくってばよ!) ディミトリは腹の中