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ChatGPTとNovelAIを使ってTVCMの絵コンテを10分で作ってもらう(大城)

こんばんは、ChatGPT部、部長の大城です。
今日、会社関係の飲み会で「ChatGPTってCMのプランニングってできるんですかね?」という質問を頂きましたので、ちょっと試してみました。

ちなみに10分の作業での結果はこんな感じです。その作り方を解説。

ChatGPT x NovelAI & 25枚から4枚選別


まずはChatGPTにシナリオを作ってもらう

15秒のCM、題材はポッキーとして指示を出してみました。なおChatGPT-4を使っています。

TVCMの作成を依頼
4つのシーンが出力される

では、次にそれをNovelAIで可視化したいと思います。

小技:few shotなんとか

ここでちょっとしたテクニックですが、「outputの例をちょっとだけ例示する」という方法を今回は採用しました。参考にしたプロンプトのベースはcivitaiのこちらの画像から、固有名詞を除外したものです。
( 通常のプロンプトのみ利用。LoRAなどはNovelAIでは使えないので除外 )

https://civitai.com/models/13125/aespa-karina

ChatGPT-4の作成した画像生成用AIのプロンプト

上記を拝借したChatGPT-4への依頼文(プロンプト)はこちら。

ではこの4つをNovelAIで可視化してみましょう。

NovelAIでの可視化と画像選定

今回は四枚ありますので、いくつか試してみます。
結論としては最初の2枚は結構すんなり、3枚目はガッツリキスになってしまうので何枚か選別、4枚目はアイスが出てきたのでちょっとプロンプトを修正してます。全体で25枚、所要時間5分程度。

ご参考:NovelAIでの作業風景

今回はネガティブプロンプトには「bad quolity」だけ入れてます。これで少しは品質が良くなるはず・・(特に人間の人体構造)

シーン1:友達との楽しい休憩時間

シーン1:
友達との楽しい休憩時間 映像は、学校の休み時間やオフィスの休憩スペースで、若者たちが笑顔で会話を楽しんでいる様子を捉えます。彼らはポッキーを手に持ち、友達とシェアしながら食べています。このシーンでは、ポッキーが友達とのコミュニケーションを盛り上げる楽しいおやつであることをアピールします。

シーン1のプロンプト例:
school break, friends, conversation, 4K, high quality, vivid colors, natural lighting, medium shot, happy expressions, Pocky in hand, sharing, enjoying snack, laughter, bonding moment

ポッキー2個食べてたりしますが、まぁ無くは無いのでよしとしましょう。
これは1発で生成して採用。

シーン2:家族でのポッキーゲーム

シーン2:
家族でのポッキーゲーム 次に、家族がリビングルームでポッキーゲームを楽しんでいる様子を描写します。親子や兄弟がポッキーを口に咥え、笑顔で顔を近づけていく様子が映し出されます。このシーンでは、ポッキーが家族の絆を深める楽しいアクティビティとしての側面を強調します。

シーン2のプロンプト例:
living room, family, Pocky game, 4K, high quality, warm lighting, medium wide shot, parents, siblings, holding Pocky, smiling, connecting, fun activity, family bonding

家族でのポッキーゲームとは?という疑念は置いておくとして、どうでしょうか。3枚くらい選んだのと、ちょっと人間の数が多くなると構図や体のパーツがちょっとおかしくなるケースもありましたので、前述の「bad quolity」のネガティブプロンプトを追加してます。
(この画像もよくみるとおかしい・・)

まぁでも家族 or 兄弟で楽しんでる雰囲気は出るのではないでしょうか。

シーン3:恋人同士の甘い瞬間

シーン3:
恋人同士の甘い瞬間 映像は、カップルがデート中にポッキーをシェアするロマンチックなシーンに切り替わります。二人はポッキーを一本ずつ口に咥え、だんだんと顔を近づけていき、最後にキスを交わす瞬間が映し出されます。このシーンで、ポッキーが恋人たちの甘い瞬間を演出するアイテムであることをアピールします。

シーン3のプロンプト例:
romantic date, couple, sharing Pocky, 4K, high quality, soft lighting, close-up shot, one Pocky each, moving closer, sweet moment, kiss, love, connection


キスシーン、になるとポッキーそっちのけになったので、10枚くらい選びました。でも指示はChatGPTが発案した初期プロンプトから変えていません。

(よくみるとポッキーが何故か2本あるんですよねぇ・・。明示的に1本、と書いた方がよかったかもしれません。あとお茶の間的にキスシーンは流しにくい気がする・・)

シーン4:ポッキーの多様な味わい

シーン4:
ポッキーの多様な味わい 最後のシーンでは、ポッキーのさまざまなフレーバーをアピールします。チョコレート、ストロベリー、抹茶、クッキー&クリームなど、豊富な味のラインナップがカラフルな背景とともに紹介されます。このシーンでは、ポッキーがどんなシチュエーションでも楽しめる多様な味わいを持っていることを強調します。

シーン4のプロンプト例:
Pocky flavors, chocolate, strawberry, matcha, cookies & cream, 4K, high quality, colorful background, bright lighting, dynamic camera angle, product showcase, variety, taste appeal

これが一番苦労しました。というのもPockey以外がアイスになっちゃうんですよね・・。

失敗例:

なので、ちょっと私の拙い英語力を駆使して、「主役はPockeyなんですよ」、というのを少し文言修正しました。(太字部分を追記)

a lot of Pocky flavors, such as chocolate, strawberry, matcha, cookies & cream, 4K, high quality, colorful background, bright lighting, dynamic camera angle, product showcase, variety, taste appeal

そうするとこんな感じに。

成功例:

まぁ、クラッカーっぽいのもなんか入ってますが良しとしましょう。

考察とおまけ:img2imgでラフスケッチ変換

四枚並べてみるとこんな感じですね。
プロの方から言わせるとまだまだだとは思いますが、画力0の素人が10分で作った割にはそれっぽい感じになったのではないでしょうか。

おまけ:
ちなみに、NovelAIなどは「ラフスケッチ風に」という指示も出せます。
上記の画像をimg2imgして、変換してみるとこうですね。
(本当は線画で出力したかったですが、まぁでもちょっと粗くなったので良しとしましょう。これにコメントとか指示を入れるといい感じになるのではと)

ラフスケッチに変換後はこちら:
(粗くなってるの、わかりますかね?)

img2imgでラフスケッチ風変換後

変換プロンプトの例:
(img2imgの場合はStrengthやNoiseのパラメータもいじって調整します)

ということで、CMの構成のプランニングとその可視化、にもそれなりに利用できるポテンシャルはあるのでは無いでしょうか。今後も色々と生成系AIで遊んでみようと思います。

それではどうぞ良いChatGPTライフを・・! (大城)


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