アニメ「地球外少年少女」をみての感想など (ChatGPTの話題に少し絡めて、大城)
おはようございます、ChatGPT部、部長の大城です。普段はNOB DATAという会社の代表やDS協会九州支部の委員長として活動しているAI・データ分析にちょっと詳しい人です。
この1-2ヶ月くらいずっとChatGPTを追いかけているのですが、技術的にはなんとなく程度影響範囲が見えてきましたがので、次は「ChatGPTなどの初期の汎用AIが普及した先に社会として何がありえるか」と言うことでSFやアニメから少し世界観を参考にできないかなと思っています。
アニメ「地球外少年少女」
何を見ようかなーとAbema TV等をいくつかザッピングしてまして、サイコパスの1話と22話だけ、攻殻機動隊2ndシーズンの1話と最終話だけと眺めつつ、「電脳コイル」(1話だけ無料配信、バンダイチャンネル)に行き着いたわけですが、そこで同じ監督で2022年に公開された「地球外少年少女」(Netflix)にたどり着きました(全6話)
監督は礒光雄さん。アニメーターから監督まで、マルチに活躍されているそうです。攻殻機動隊の現場やエヴァンゲリオンの脚本まで、ほんと何者なんでしょう・・(すごい)
感想等:AIの機能制限とAIに何を学習させるのか
地球外少年少女、あまり話しすぎるとネタバレになってしまうので内容についてはあまり解説しないのですが、AI関連の重要なメッセージとしては
・我々は人智を超えた存在を許すのか(AIの機能制限)
・AIに人間社会に関するどのようなデータを学習させるのか(綺麗なデータだけ学習させるべきかどうか)
といったポイントは今後ChatGPT等の初期の汎用AIの可能性があるものについては議論になるだろうなぁと思いました。
チャットbotに何を学習させるのか?
例えばお隣中国だと、「正直に答えすぎるAI」は困る、と言うような事態は起きていますし、またChatGPT以前の各社のAIは「悪意のある学習データを投げる攻撃でチャットボットの性格が攻撃的になる」といったような事例も記憶に新しいです(ChatGPTはその辺りは結構セーフティーされてる印象)
2016年の記事。(そういえばMSのチャットボット・りんなは今どうしてるんでしょう・・?)
2017年の記事
2023/3/4の記事
現在のAIは機械学習などの手段で推論モデル(AIの脳にあたる部分)を学習させますが、データから学習するというある意味コントロールが難しい状況においては「何を学習させるのか」といった部分はこれまでも、これからも課題になりそうです。(「どこまで人知を超えたAIの存在を許すか」はおそらくその次の議論)
2016年当時のチャットボットを振り返ると
noteをまとめていて振り返ると2016年ごろにリリースされていたチャットボットと、今回のChatGPT等の次世代型のAIとの性能差を考えると、改めて段違いだなと思います。
ただここで思い起こすのは「地球外少年少女」が公開された2022年1-2月はまだChatGPTは登場していないですし、なんならその前の「電脳コイル」は2007年作品(構想で7年くらいなでアイディアは2000年頃)という、ある意味「預言者」的な礒光雄監督の想像力・アイディアについては個人的にとても興味があります。
ChatGPTの登場は以後SF作家にどのようインスピレーションを与えるのか、楽しみですし、礒光雄監督が何を食べて(どのようなinputを経て)現在の着想に至ったのか、などはアイディア好きな私個人としてもとても興味がありますので今後もウォッチしていきたいなと感じております。
それでは皆さんもどうぞ良いChatGPTライフを・・! (大城)
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