でんでんむしのかなしみ

何かの特集で「でんでんむしのかなしみ」という絵本を紹介をしていた。
確か上王后美智子様の特集だったと思う。

ある日、自分の殻の中に悲しみがいっぱいになっていることに気付いたでんでんむしは、もう自分は生きていけないと思った。
友だちのでんでんむし一人一人にこの話をすると、みんな悲しみを背負ってることを知って、もうこのでんでんむしは嘆くのをやめた。

というお話。
当時は「それで?」という感想だったけど、今お話を聞くと、嘆くのをやめて悲しみを堪えた先に気付くことは、堪えた人それぞれ違っていて、堪えた人しか分からないお話なんだろうなって思う。

大人になるにつれて見える世界が変わってきたと思う。

今の仕事自体が、人の悲しみと触れ合う機会の多い仕事だから、感じることはたくさんある。

まだまだ自分の幼さと未熟さに気付かされる毎日だけど、このお話は忘れないで生きていきたい。

これから自分の中で悲しみがいっぱいになったとしても、その中で大切なことに気づいたり、宝物にしていきたいなと思う。

そんな今日この頃だった。

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