「才能の正体」について①

※この記事はvipに行けずにスマブラを諦めてしまいそう、みたいな人に向けた記事です。

みなさんこんにちは。

突然ですが、みなさんは「ウサギの絵」が描けますか?

普段から定期的に絵を描いている人、ウサギの絵を描いたことがなくても、なんとなくそれっぽい絵がかけるのではないでしょうか?
耳が長くて、首から胴がつながって、足が4本あって、、、
完成形が頭になんとなく浮かび、描き上がれば少なくとも相手に「これはウサギだ」と認識させることができるある程度の自信があると思います。

では、絵なんて滅多に描かないし好んで描いたことがない!という人はどうでしょう。
まずただでさえウサギがどんな姿形をしているのかもボンヤリだし、それを絵に落とし込むにあたってどこから手をつけていいか分からないかもしれません。というか、線が思った通り引けなくてイライラしていませんか?

ここでウサギの絵に精通したウサギ絵師を呼んでみます。ウサギ絵師は「ウサギの後ろ脚はこういう骨格になっています。正面から見ると奥行きを意識してこうですね。陰影はこの彩度でつけるとうさぎの白い体に対して色が綺麗に見えます。」
※今適当に考えました

このアドバイスに対して、絵を描くことに慣れている人はなんとなくそうなんだ、じゃあ前脚はこう描いてみようかなとか、この陰はこっちにもできるなとか自分で色々派生して考え、絵を完成させると思います。

一方絵を描いたことがない人はどうでしょう。4本の脚がそれぞれ胴体のどこから生えているかも分からないし、ウサギ絵師の付け足した脚が自分の絵のどこに該当しているか、どう落とし込めいいか分からないかもしれません。ていうか、またなんか言ってる、パース?ぼかし?なにそれ、どこで知ったの?
その間にも絵が上手な人はどんどんうさぎの絵をブラッシュアップさせていきます。その傍ら、書いては消し、また混乱して、脳内で叫びます。


というか、まず線がまっすぐ引けないんだよ!!!!!!!







こんにちは。ちゃたかと申します。スマブラSPでリンクを使っている者です。

今回はこんな大それたタイトルにしたもののなんていうか、私がスマブラをやっていて気づいたことを書いていこうと思います。

なんでこんな記事を書こと思ったかというと、最近やっと、スマブラを始めた当初から抱いていた悩みがちょっとだけ払拭され、「スマブラ楽しい!」と思えるようになったからです。決して「私はこんなに頑張ってきた!」「強くなった!」ということが主張したいわけではありません。「少しでも私と同じような人の心の支えになれば」という思いから筆を取りました。

ですので、努力してスマブラが上手くなった人にはこいつ何言ってるんだ、甘えるなと感じるようなことが書いてあるかもしれません。私は2年近く真剣にスマブラをやってきて全然強いわけでも上手いわけでもないんですが、でも恥を忍んで思ったことをできるだけわかりやすく伝えられたらなと思います。

ではまず私の自己紹介からします。

名前:ちゃたか
使用キャラ:リンク
スマブラ歴:2年(2021/2〜)
略歴:
・初オフ(2021/5)
・逆vip期(〜2021/7)
・vip入り(2021/10)
・町田stepup平日リザルト(2022/11)
・vip3体(最近入った✌️)


こんな感じです。色々な感じ方があると思うのでここではあえて強いとも弱いとも言いません。
ただ、私としての目標は全然達成できておらず、ずっと悔しい思いをしていることは伝えておきます。

先程言った「悩み」とは、ここに繋がっています。私は「理想とのギャップ」ひいては、「自分の才能のなさ」(と思っていたこと)にずっと苦しんできました。

「才能がない」と感じていた理由に、以下をあげます。

・フリーで練習しようと思っていることができない(試せない)
・画面で何が起きているか分からない
・上手くなっている感覚がない
・トレモで一回も簡単なコンボが成功しない
・キャラ対や立ち回りについて考えても効果を感じない

この中でも、「画面で何が起きているかわからない」が、ゲームを始めた時から最近までずっと付き纏ってきた劣等感の根元でした。

私はスマブラを始める前は趣味でバドミントンをしていて、よく大会にも出ていたんですが、そこで「相手も自分たちも体が思い通り動いている状態で、ギリギリの駆け引きをする」のがとても好きでした。あのスリルとスピード感を味わうたびに本気で練習して良かった〜と感じたし、スマブラでもそれができたらな、と思っていました。

元々対戦ゲームはほとんどやったことがなく、最初はどのボタンで何が起きるかもよく分からない状態でしたが、オフに行き始めたあたりから技の振り方がわかりオンラインでちょっと勝てるようになりました。ありがたいことに周りの人からも「どんどん上手くなるね!」と褒めてもらえることが多かったと思います。

けどずっと釈然としない気持ちでいました。

「私、ほんとに強くなってる、、?」

その気持ちは初スマvip未満杯でリザルトに載れたときも、VIPに入ったときも、その後魔鏡入りした時も付き纏いました。なぜなのか



私はずっと、画面がこう見えている状態でスマブラをしていると感じていたからです。

どういうことかというと、私は「自キャラの周り」しか見えていない状態でずっとスマブラをプレイしていました。これは、単純に視野が狭くなっているのもそうなんですが、それに加えて「視界の端に映っている相手が何をしているか」が物理的に見えていても分かりませんでした。具体的にいうと、一番ひどい頃は相手が振っているのが空前なのか空Nなのか空後なのか、技を振っていない時は何をしているのか、リプレイを見てジャンプしていることがわかったなら何の意味があってジャンプしているのか、全てわかりませんでした。なんていうか、自キャラの周りが全部モザイク状態になっていると言ったほうが近いかもしれません。

これでは、いくら試合に勝っても「なぜか分からないけど自分が振った技に相手が当たって、いつものように強い技で追いかけたら勝った」という感想にしかならず、先程上げたバドミントンの試合のような高揚感は到底味わえません。
さらには、キャラ対(このキャラはこの技が強い、という知識をつける)をしたり、人に「〇〇はニュートラルで××を打ってくるから、見えたらガードした方がいい」などとアドバイスをもらっても、そもそも視界にほとんど自キャラしか映っていないし、モザイクがかかっているので相手がそれをしているのが検知できません。
私は「対人戦をしている」という感覚がずっと得られず、純粋に「スマブラが楽しい!」と思えることがあまりありませんでした。

しかし、執念だけは人一倍あったのでそれでもいつか楽しくなるはずと思い今まで続けてきました。今振り返ると、画面がほとんど見えない!と感じていたのは大きく2つ原因があると思っています。

①キャラやゲーム仕様の知識がない
②自キャラの操作がおぼつかない

おいおい、2年も同じゲームしてきて何言ってんだ?座学しないのが悪いしキャラの操作はそもそも練習量が足りてないんだろ?

そう思われる方もいると思います。実際その側面もあると思うし、もしもっと効果的な練習をしていたらこんなに長く悩むこともなかったかもしれません。正直こうやってここに書いているのも相当勇気を振り絞っています。(ブルブル)

ですがここで思い出してほしいのが冒頭のウサギの絵の話です。
『絵を描いたことがない人が線をまっすぐ引けないように、ゲームをしたことがない人はキャラを思った通り動かせません。何から勉強していいかわからないし、経験がある人より吸収するのに時間がかかります。』

いや、自分もゲームなんかほとんどしてこなかったけどそんなに悩まなかったぞという人もいるかもしれません。それはすぐに真っ直ぐ線が引ける人がいるのと同じように多少個人差があると思うし、その人がとても努力したのだと思います。そういったこととは別に、物事にはそういう傾向(経験値に基づく部分)があるのではないかということです。
そして私はスマブラにおいて「結構ふにゃふにゃの線しか引けない人」だったと思います。いやお前はそうじゃなかったという人もいるかもですが、少なくとも私は自分のことをそう思いました。

つまり、「今まである程度対戦ゲームをしてきた人は下積みがある(自分より長く努力してきた)のだから、適切な努力をして自分より早く上手くなったり、色々なことに気付けて当然」ということなんですが、そのことに気づくまで結構時間がかかり、自分はなんてセンスがないんだと長く苦しみました。
そしてこの「今までの下積み」こそが、私が「センス」や「才能」と勝手に定義して自分を苦しめていたものの正体だと思いました。

「自分が伸びたのは才能じゃない、伸びない人は間違った練習をしてるだけ」という主張を見るたび、「同じ熱量で同じ時間をかけて、伸び方が違うのなら、それを才能以外なんて呼ぶんだ。『正しい練習を選べること』がその人の待つ「才能」にあたるんじゃないか。」と思っていました。
でも今はそうではないと思います。その『正しい練習を選べること』はその人の今までの色々な経験や積み上げてきた時間から成り立っています。つまり私は「才能がない」というより「下積みがない」状態でスタートしたということだし、自キャラもふにゃふにゃだけど、それはただの事実なので劣等感を抱く必要はありません。これから身につければいいんです。

こんなに長々と言い訳がましいお気持ち表明をして何が伝えたかったのかというと、
「才能ないと思って劣等感を抱いてる人、自分を責めないで」
これにつきます。自分が「駆け出しゲーマー」ということをまずは受け入れた方が精神衛生上良いのではないかと思います。
(まあそのことと勝敗は全く関係ないので負けてもいいやとは思えないですが、、)

本当は、先程挙げた

①キャラやゲーム仕様の知識がない
②自キャラの操作がおぼつかない

これらを、長い時間をかけてどのようにちょっとクリアし、ちょっとだけ視界がマシになったかをもっと具体的に書いていこう、
と思ってたんですが、思いの外ここまで長くなってしまったので一旦締めさせていただきます。

時間があれば、ガーキャン上Bが出なくて3ヶ月ずっとガーキャン上Bのトレモをしていた話や、空後が右左どっちか分からない話、空N→その場回避の入力ができない話などもうちょっと具体的に書いてみようと思います。そして、その時どう思ったか、乗り換えられたのか、振り返るとどういう考え方でいれば良かったかを伝えられたらいいなと思います。


それでは!



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