音楽はゴミだった

腹も膨れないし願いも叶えてくれない。
きっと、誰からも必要とされてないんだろう。
そう言って音楽の世界から姿を消した人を身近な人だけでも何人か見た2020年。

コロナ騒動がなければ今も音楽業界に身を置いていたんだろうか、ふと気になったりします。

音楽って、誰かからしたら”形のないゴミ”みたいなもんなんですよね。
形がないから腐らない、CDは別としても音自体には形がないから必要なければすぐ捨てられるし。
人が作ってる物なのになぁーって思う時もあるけど、人が受け取る物なのでお互い様ですね。

でも僕からしたら唯一無二の宝物、そんな風に感じる時があるんですよね。

そう感じる時は、ひとり部屋の中で書いている時じゃなくて。
決まって誰かが居てくれるんです。
それは、ファンの方なのか仲間内の誰かなのか、その時々によって様々で。

ライブハウスの客席に見える笑顔や涙もそうで、打ち上げで酒呑んでベロベロになった時の「そういえばあの曲めっちゃ良いね!」もそう。
僕自身が「もしかしてゴミなんかな…」って思ってしまっても一瞬で宝物に変えてくれるような、そんな瞬間に何度も助けられてきました。

2021年、もっと信じると決めました。
冷めた心や酷い表現の方が多くの人に広まるとかじゃなくて、もっとあたたかいもの。

そこに宿る温度をちゃんと渡したい。

そうして活動して表現して発信していくなかで、僕もあなたもきっと誰かの幸せの一端を担ってるんだと証明してやりたいです。
少なくとも僕の音楽活動においての幸せの一端は楽曲を受け取ってくれる人によって担われてます。
だからもう自分で「ゴミなんかな…」なんて思わないです。
胸張って伝えていく!

そう思えたのも、音楽活動とは孤独なものだと思っていた先で待っててくれる人が居たからです。
今はなかなかライブハウスで会えないけど、何度も思い出します。
そうやって僕に教えてくれてありがとうございます。

さて、このあと0時から各種配信ストアやサブスクリプションサービスにてちゃるけんの「Love is」という曲がリリースされます。
ひとりでも多くの方に聴いて欲しいと思っているし、たったひとりの僕みたいなやつを救って欲しいとも思ってます。

この曲が”形のないゴミ”ではなくて、宝物みたいに受け取ってもらえますように。


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