一品物のススメ。【 #応援NFTアーティスト 】
こんにちは。カロンです。NFTアーティストの皆さんを応援しています。
今日は「やっぱりNFTは一品物でしょう」というお話を。
現状、Openseaの仕様であればPolygon作品であれば複数枚同時にmint（発行）出来ます。たとえばこちら。
こちらは私がハッピーマンアイコンバージョンを100枚mintしています。
今日はこのお話。
前提として申し上げますが、「複数mintしてはダメ」ということを申し上げるつもりはありません。どうぞどうぞお好きに。ただ「なんにも考えずに複数枚mintしないほうがいいですよ」ということをお伝えしたいんです。あくまで私の見る限りですが「ああ、すごいいい作品なのに売れてないなぁ」と思った時、複数枚mintの場合が多いです。
Openseaの場合、Mintしたあとでもタイトルや説明、場合によっては画像自体を編集（差し替え）が可能だったりします。しかしこの発行枚数はmintしたあとに減らすことは出来ません。作品自体削除して再度mintするしかありません。ぜひご注意を。
【複数枚mintしないほうがいい理由】
まずここからお話させていただきます。例えば、２枚mintされているNFTがあったとして、AさんとBさんが買ったとしましょう。そしてAさんが0.1EHTで売りに出した、とします。Bさんはどうするでしょう？もしBさんが売りたいと思っていたら、0.09で売りに出すと思いませんか？価格下げないまでも、「0.1以上では売れないかもな」と思うのではないでしょうか。だって同じ方が発行した同じ絵が片方では0.1で買えるのですから。つまりここで自分の持っている作品の売り出し価格は他人の売り出し価格によって左右されてしまう、ということになります。
仮にですが、Bさんは売りたいとして、じゃあ0.9で売りに出したとしましょう。そうすると元々売りたかったAさんはそれ以下に価格下げないと売れない、と思いますよね。つまり0.08に下げます、するとBさんは0.07に…。
これ繰り返すとどんどんどんどん値が下がっていくと思いませんか？
もちろんこれは「理論」であって、現実にそういうことが必ず起こるとは限りません。あくまで理論です。しかし理論上こうなる可能性がある限り、複数枚mintを買う場合は、このようなことが起こり得る、と思ったほうがいいでしょうね。つまり「高額での二次販売は難しいかもしれない」と考えておく必要があります。もちろん、誰もが高額での二次販売をするためだけにNFTを買ってるわけではありません。しかし二次販売、買った作品を買値より高く売れるかもしれない、という点もNFTの大きな魅力であることは事実です。その魅力を、いわば「可能性」を作者自らがわざわざ狭める必要はないのではないでしょうか。
【こういう複数mintはよいと思います】
何度も繰り返しますが、複数枚mintがダメだ、売れないと言っているわけではありません。戦略的に行われるのであれば複数枚mintでも売れている作品はあります。例えば、みぬいさんのチビつよシリーズです。
これはもともと、つよつよガールズというシリーズがあって、それらはすべて一品物でした。それが完売していたのでみぬいさんが「もう少し気軽に手にとってほしい」という考えでチビつよシリーズをリリースし、８人のガールズをそれぞれ５枚mintしました。価格が手頃だったこともあり、全40枚（8人×5枚）が２時間程度で完売しました。このようなパターンもあります。ただ、今となっては確かめようがありませんが、つよつよガールズシリーズがなくて、最初からチビつよシリーズ８人×５枚だったら？？どうなっていたんでしょうね。これほどまでに売れていたでしょうか？大変興味ありますが、まぁいまとなってはわかりません。
それからもちろん売り物ではなく、お祭りや企画ものであれば複数mintでもまったくいいと思いますよ。例えば私も手伝ったクリスマスツリー。これなんてオーナメント頂いた方には全部飾ったものをお返しします、というものでしたからそれは複数mintしますよね。
それからクリスマスカードや年賀状なんかももともと売り物ではなくご挨拶ですから。それは複数minしてもいいでしょうね。
【二次創作は複数mintがマナー？？】
よくあるのですが、二次創作の場合、２枚mintし元の作者（オリジネーター）にプレゼント、残り１枚を販売、などとされている方がいらっしゃいます。とても美しいやり取りと思うのですが、私はちょっと懐疑的です。本当にステキなやり取りだと思うんですけどね…。
なぜなら、オリジネーターなら、「１枚もらえた、でももう１枚は売れていない」というより「１枚しかmintされてないがその１枚が●ETHで売れた」のほうが嬉しいと思うのです。（私の個人的な意見です。ただ私がオリジネーターならそう思います） 二次創作ですら●ETHということは、オリジナルはもっと価値がある、ということになり結果的にオリジナル作品の価値醸成につながるであろうからです。
二次創作NFTはイケハヤさんのCrptoNinjaが有名ですが、イケハヤさんは繰り返し「二次創作の場合でもぜひ一品物にして価値を高めてください」と言い続けています。
もちろんオリジネーターが、もらった二次創作作品を売りに出すということは考えづらいでしょう。ですから冒頭例に出したような価格の下げ合いが起こるうことは考えづらいです。しかしことの経緯を知らない人（例えば英語圏の人など）であれば単に何枚mintされているか、だけを見て「ああ、複数mintか、じゃあやめておこう」と思われてしまうかもしれません。
※繰り返しますが、もちろん複数mintは絶対買わない、という人ばかりではありません。しかし「複数mintは買いたくない」と思う人がいる以上、可能性を狭める必要はない、ということです。
加えて。はっきり言いますが、これ書くと私嫌われるかもな、と思っていたので言ってなかったことがありました。
まぁそろそろいいかと思うので書きますね。もし私が人気アーティストで、自分の作品がどんどんファンアート描いてくれるようになっていたとしたら。もちろんファンアート描かれるのはそりゃ嬉しいでしょう。でもはっきり言って「欲しいとも言ってないファンアート」が毎日のようにウォレットに届いたら…。正直「…いらないなぁ」と思っちゃうかもしれないと思うんですよね。。更にそれっていちおうもらったものだから売るのも戸惑うし、ましてや捨てることもしづらいじゃないですか。そうなると例えばいまOncyberだとPolygonは100作品しか表示されないんですね。他に自分の作品飾りたいのにそういう、送られたファンアートが100以上あって自分の作品飾れない！となりかねませんよね。どうしましょう？別ウォレット作ってそっちに送っときます？なんかPolygon不調とか言っててTransfer出来ない…ということが頻発している中で、頂いたファンアートを別ウォレットに送る、それ100作品くらいあったらもうそれ1日作業になりかねないですよね…。もし私がファンアートばんばん描いてくれるほどの人気アーティストだったら「もう送らないでください！一品物にして売ってください！」というんじゃないかと思います。
※念の為ですが「もし私がファンアートばんばん描かれるような人気アーティストだったら」という話ですからね。私はそうではないので私にNFT送ってもらうのは大歓迎ですからね！
「それでも勝手に二次創作して１枚もオリジネーターさんに送らないのは失礼じゃないかなぁ…」と思うなら、２つの方法があります。
１、オリジネーターさんに「１枚お送りしたほうがいいですか？」と聞いてみる。
「はい、是非ください」とおっしゃるなら送ればよいですね。でも「いやいや送っていただく必要ないですよ、ぜひ一品物にして売ってください」とおっしゃってくれたらそのお言葉に甘えればいいのではないでしょうか。更に「是非ください」と言われた場合にも下記の方法がいいと思います。
２、一品物を２作品mintする。
これ、意外と皆さん気づかれていません。私はこの方法をオススメします。つまり同じ画像でもいいですから２作品mintするということです。仮に私がAさんというオリジネーターの方の作品を二次創作したとしましょう。まず最初のmintは販売用なので「Aさん二次創作」とかタイトルを付けてmintします。その次に「Aさん二次創作／Aさんありがとうございました」とタイトルをつけてmintし、こちらはAさんにお送りします。こうすればそれぞれの作品のmint数は1ずつということになりますね、つまり一品物になるんです。
タイトル変えるだけでもいいですし、もちろん少しデザインを変えるというのでもいいでしょう。例えばとあじゃぱさんによるナナちゃん二次創作です。
こちらは同じモチーフですが、着ているパーカーの柄が違います。（よく見てみてくださいね） ですからそれぞれが一品物なんです。右がとあじゃぱさんから八色さんにプレゼントされており、左を私が購入しています。とあじゃぱさんによるナナちゃん二次創作、更に一品物、ということで購入しました。
更に八色さんの場合、二次創作の場合Transferは必須とはおっしゃってません。しかし八色さんご自身のご厚意として、「もらったファンアートは極力自分のギャラリーに飾る」と公言されています。こういうオリジネーターさんに二次創作をプレゼントした場合、ギャラリーに飾っていただけて自作品の露出につながるという可能性もあります。
ですから「一品物を２作品mintする」ならオリジネーターさんにもプレゼント出来て（更にオリジネーターさんによっては宣伝してくれて）、しかも一品物なので価値が醸成される可能性もある、ということです。
以上です。もし発行枚数に迷われるようでしたらどうぞお気軽にご相談ください。
では！NFTアーティストの皆様を応援しております！
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