見出し画像

【 #応援NFTアーティスト 】売れ残りNFTという"虚構"

こんにちは。カロンです。NFTアーティストの皆さんを応援しています。

例えばいま10作品Mintしていて、1作品も売れていないとします。NFTアーティストさんの中には「私の作品が売れ残っている…新作Mintするの控えようかな…」とお考えになられているのを耳にします。

私はこの言葉に同意しませんがいわゆる「コレクションにおける、売れ残り、在庫」ですね。

そうそう「在庫」って言葉の意味がわからないですよね。在庫の本当の意味は「倉庫に在る」ですから。OpenseaのCreatedタブにMintされているならそれは「作品/商品」であって「在庫」ではないですよね。作品作ったけどまだNFT化してなくて自分のPCにある、ならギリギリ「在庫」と呼べるかもしれませんが、だとしたらそれNFTではないわけで「NFTの在庫」ではないですね。

とはいえもちろん、あなたにとっては大切な、愛情込めて作った自分の作品がまだ売れていないというのはかなり気になるでしょう。そのお気持ちはわかります。

しかし、あえていいます。

売れ残りなどと感じる必要など無いですよ!

売れ残っているのではなく、まだ、見つかってないだけです。あなたが本当に一生懸命考えて、手を動かし、創造した作品が世界の誰からも求められないわけないじゃないですか!!

いえもちろん、何かいろいろな「売れない要因」がある可能性もありますよ。それは例えば単純に人に見られていない、とか見られているけど価格設定が高い、とか。NFTをMintすればとりあえずどんなものでも売れる、という時期は過ぎました。今度また来るかもしれませんけどね。とにかく今は「Mintしただけで売れる」という時期ではありません。

しかし売れない原因は「たくさんMintしすぎて、売れ残ってるように見えて、購入者が買いづらい」ということではありません。

試しにTwitterアンケートを取ってみました。

#NFT 購入経験がある方に伺います。偶然見かけた素敵な作品、コレクションを見ると10作品あってひとつも売れてません。その場合、どう思いますか?という質問です。

なんと!80%以上が「気にせず購入。ラッキー!」です。

そりゃあそうでしょう!価格次第ですが「え?まだこんなステキな作品がみんなに気づかれてないの?ラッキー」と思いますよ。私もそう思って2、3作品買うことありますよ。多くの人にとって問題は、いま売れてる売れてない、ではないのです。その人にとってピンとくる、欲しくなる、価格的に買える作品がどうか、なんです。

例えばこのコレクションを例にとってみましょう。

Monochrome Sticker というコレクションです。

12月1日から30日、毎日1作品Mintする予定とのことです。

私が初めてこのコレクションをみたのは12月17日正午くらいです。このときに17作品Mintされており、売れていたのは4作品でした。つまりこの時点で実売率(売れた作品(Sales)数/Mint数)は23%ということになりますね。

このときに私は「え?まだ誰も気づいていないの?ラッキー♪選び放題じゃん」と思って3作品(009、003、004)を買いました。2分間くらいで一気に。これによりSales7(うち3作品が私)/Mint17となり実売率は41%になった、ということですね。

さて、現時点(12/20 当記事執筆時点)で実売率はどうなっているでしょうか。

実売率100%(Sales20/Mint20)

完売!おめでとーございまーす!

はい、こういうもんです。

よろしいですか?ぜひ、論理的に考えてみてください。10作品あって、ある人がみて「うーん、ぴんと来る作品ないな」と思ったとします。あなたが「売れ残ってる感じするとダメかもしれないから新作出すのやめよう」と思ったとします。そこで新作を出さない。そしたらそのとある人が次回あなたのコレクションを見た時には「うーん、まだこの10作品しかないのか」と思うだけですよね。(もちろん「前回見たときはピンと来なかったけど改めて見たらいいな」と思って買う可能性も無くはないですが)

でも、11作品目を出していたとしましょう。「あ、前来たときには10作品しかなくてぴんと来なかったけど、この11作品目はいいな!買おう」と思うかもしれないじゃないですか。もちろんその人にとって11作品目もぴんと来ない可能性はあります。しかしその人じゃない人がきて「あ、この1作目いいな」と思われるかもしれません。

あのですねぇ、NFTはスイカやサンマじゃないんですよ、腐るものじゃないんですから。売れ残りなんて概念ありえないですよ。ぜひ自分の好きなペースで新作発表してください!

【"ハネる"コレクションの条件】

更にもう一つ重要な視点をお伝えします。いわばコレクションが"ハネる"条件です。ハネるというのは、コツコツ運営してきたコレクションがいきなり人気になって総取引量が短時間で一桁二桁変わる、くらいのことです。具体的なコレクション名は出しませんが、いままでいくつかのコレクションがハネましたよね。皆様も「ああ、あれとあれと、あれのことか…」とイメージが湧くと思います。

そういうコレクション、何が起こっていたか、と考えるとこのような流れが起きていたと言えると思っています。

1.見つかるべき人に見つかる。

これは言ってしまえば「とても有名な人」「とても影響力がある人」がふとした時に「おお、これいいね」と言い出す、そして買う、みたいなことです。

2.大量購入が始まる。

それを見た多くの人が「あの人がいいと言っているなら、買ってるなら買ってみよう」となり大量購入が始まります。大量購入は更に「あれ?なんかこのコレクション人気なの?」となり更なる大量購入を呼びます。

3.二次流通が発生する。


大量購入発生中に二次流通が発生します。すると「なんか買っておくと高く売れるらしいよ」となり更に大量購入が発生します。

このような流れです。もちろんこれを狙って起こすのはかなり難しいでしょう。これが狙えるなら誰しもが大金持ちになれているはずです。特に1と3は結構な運要素ですね。

しかし1、3は運だったとしてもこの運が来た時に、2を起こせるかどうかは「その時にどれだけたくさん作品(特にまだ保有されていない作品)があるか」によるでしょう。だって1が起こった時にすべての作品が誰かに保有されていたら保有者は「もう少し値が上がるかもしれない」と思って手放さない(いわばガチホ)、ということになるかもしれないからです。この点でも、常に「買える状態の作品がある一定量ある」というのは重要な要素であると私は考えています。

あ、もちろん「じゃあバンバン出せばいいのか」と適当なものをMintしてもそりゃあ売れないと思いますよ。ご自身が楽しんで、一生懸命考えて手を動かしたものを、お好きなタイミングで発表し続ければよい、ということではないでしょうか。

とりあえず以上です!

ではまた~。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?