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【 #応援NFTアーティスト 】Mint、List、そしてオークション。

こんにちは。カロンです。NFTアーティストの皆さんを応援しています。

さて、一ヶ月前には「Opensea?なにそれ?EthereumとPolygon?ガス代??」という感じだったNFTアーティストさんも多くは知識と経験が積まれ「Ethereumはガス代が高い」ということくらいは難なくおわかりになるようになられたかと思います。はっきりいいますけど、その知識だけでも日本全体においては1%以下の限られた方しか持っておられません。胸を張っていいことだと思います。NFTが世界で一般化した後(します。これは100ETH賭けてもいいんですが、日本では賭博は犯罪ですので賭けてもいいという気持ちだけ表明しておきます)、我々は「あの頃ガス代とか高かったよね―」と笑って話しているでしょう。

しかしとは言ってもまだまだOpenseaの基本的な用語や使い方で、浸透していない部分があるので書いてきます。体系的にまとまっていないのですがざざっと目を通していただくだけでも、間違えることが減ると思います。

いつもどおり、NFA,DYOR.でお願いしますね。

※あと、以下、共用コントラクトの話です。私も共用コントラクト/独自コントラクトについては知識が無くて勉強中なのですが…。Nagi Fuyumi さんにご指摘頂き、この旨追記しました。Nagiさん、ありがとうございます!

【Ethereumチェーン/Polygonチェーン】

この「チェーン」という言葉は大まかに、ブロックチェーンやネットワークと同じ意味だととらえてしまっていいです。ですから人によって「Ethereumネットワーク」と言ったりしますが「まぁチェーンのことだな」という認識でいいです。これはそれぞれ、作品をどちらに記録するかということです。ご存知の通り、Ethereumチェーンは使っている人が多いのですが、書き込むための手数料がかかります。書き込むというのは「作品を作った」「作品を売る」「作品を送る」「作品を買う」という様々な活動を書き込む、という意味です。一方、Polygonチェーンはそれらの手数料がかからないかかかってもほぼ激安です。激安というのは例えばかかっても0.001円程度とか。Ethereumチェーン上にある作品を「Ethereum作品」、Polygonチェーン上にある作品を「Polygon作品」と呼んだりします。

【Mint、List】

ミントとリスト、普通に使ってますが改めて整理しておきます。

・Mint(ミント)

これはNFTに関しては「作品をネットワークにアップする」ということを意味しています。もともとは仮想通貨の用語で英語本来の意味は「鋳造する」という意味です。鋳造ですから、鍛冶屋さんが金属を溶かして型にはめて硬貨にするみたいなイメージですね。

ではここで実際のMintの模様を見てみましょう。

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(Wikipediaにある画像をお借りました)

これがMintです。

「ビットコインみたいなオリジナルコインを作りたいな」という時にEthereumのネットワーク上に「これはカロンコインと言うもので、こういう機能があります」と設定する必要があります。本来なら「設定する」とか「アップする」とか言えばいいのですが、コインなので「鋳造する」という意味のMintを使っています。NFT用語もそこからそのまま来ているので「自分の作品をMintする」という言い方になっています。

・List(リスト)

Mintした作品を「これは売り物ですよ」と表明することです。NFTの中には売り物ではない、売るつもりがないものもあります。例えば記録用に作ったものとか「買ったけど絶対に手放したくない」と思っているものとか。Openseaでは、リスティングされてない商品にでもオファーは出せます。(大事!)

しかし、Ethereum上では作品に対して「◯ETHで売って」とオファーを出して、それをキャンセルするのにガス代がかかります。オファーをしても「ごめん、これ、そもそも売るつもり無いんです」と言われる可能性はあります。ですから販売用で無いものにオファーをしてもガス代だけ無駄になる可能性があります。もしそういうリスクがあるなら多くの方はオファーを躊躇してしまいますよね?

ですから「この作品は販売するつもりです、オファーしてくれれば、販売しますから、ガス代かけてキャンセルする可能性は少ないですよ」という作品はリスティングしておく、という感じです。繰り返しますがリスティングされていない作品にもオファーは出せます。「この人売るつもりないかも知れないけど私は絶対欲しい!100ETHでどうだ!」とオファーする方もいらっしゃるでしょう。

※このあたり、公開後にチビ画伯さん に私の間違いをご指摘いただいて修正しました。チビ画伯さんありがとうございます!チビ画伯さんの「【NFT】OpenSeaでガス代がかかるタイミング」というnote記事は私もたまに「あれ?こういう時ってガス代かかるんだっけ?」とわからなくなるのでたびたび参考にさせていただいております。

【OpenseaのPolygonネットワークにはオークション機能が有りません】

これ、誤解をされている方が多いので改めて…。Openseaには、Polygon作品をオークション形式で販売する機能がありません。

「え?だって……」 

ありません。無いです。無いですってば。

見てみてください、まずこれがEthereum作品を販売しようとしたときの画面です。

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FixedPrice(固定価格)と、TimedAuction(オークション)の2つを選ぶことが出来ます。

一方こちらがPolygon作品を販売するときの画面です。

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ね?無いでしょう?OpenseaにはPolygon作品をオークション形式で販売すする機能は無いんですよ。

Polygon作品でオークションを行っているのはいわば「手動でオークション的なことをやっている」だけです。

まずEthereum作品におけるオークションとは何か、を説明します。

Ethereum作品は、大きく2通りの販売方法を選択出来ます。「固定価格での販売」と「オークション形式での販売」です。

固定価格はわかりやすいですね。「この作品を0.01ETHで買ってくれる人に売ります」というものです。「クリック戦争」ということが起こるのはこの場合ですね、この価格で欲しい人は早いもの勝ちでどうぞ、と。

「オークション形式」は「オークション終了期限が来た時に一番高い額でオファーをしていた人に自動的に売ります」という形式です。※どんどん価格下げてくオークションもあるんですが複雑になるので割愛します。

一方、Polygon作品ではリスティング方法はひとつしかなく「固定価格」でのリスティングだけです。

でもPolygon作品でもオークションとかやっているのを見かけますよね?それは「手動でオークション的なことをやっている」だけです。

つまり固定価格でリスティングせず、ただMintした状態で置いておく。それをTwitterなどで告知する。「この作品◯月◯日◯時までにオファー頂いた方の中で私が選んでお渡しします」とか「一番高いオファーの方にお渡しします」と告知する。そうやって「手動でオークション的なことをやっている」のです。

これはEthereum作品でもやられています。例えば今(11月15日)販売中のCryptoNinja#022です。これは現時点ではただMintされただけです。しかし販売者のイケハヤ氏がTwitterでオファーを募集し、「明日まで待ちます、誰にお渡しするかは考えます」と言っている状態です。

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これであればオファーしても「ごめんなさい、販売用じゃないんです」とは言われないでしょうから安心してオファー出来ます。出品者側にしても「ぜひこの人にお渡ししたい。お持ちいただきたい」という人のオファーをAcceptすればいいのでそういうメリットもあります。

こういうことです。

例えば、Ethereumで作品をMintして「オファーが来ない…」と思われている方がいらっしゃるかも知れませんが、そもそもListしていないことが問題かも知れません。ListしなくてもTwitterで「こちらオファーをお待ちしております」とか表明するとオファーが来るかも知れません。


Opensea、機能が複雑で理解するの大変だと思います。それに更に仮想通貨の知識も必要になりますからね…。これらはおそらくこれからどんどん改善されると私は思っています。とはいえ今のうちに機能を理解し、それをうまく活用すれば、大きなアドバンテージになると思っています。

応援しております~。

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