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NO.9 刑務所で買える物は

刑務所の中では色々な事に制限があり、自分が使用する物品などもその1つです。
生活するうえでお金が無くても問題はありません。
しかし、自分の私物と官物(刑務所から支給品)では使い方も違います。  
私物は使用量、交換時期を何も気にしなくていいが官物は違います。
チリ紙(ティッシュペーパー)は300枚一束を1ヶ月以上持たさなければいいけません。
歯磨き粉、歯ブラシ、タオルは3ヶ月以上使用する事。
石けんは1個、1ヶ月以上使用など決まりがあります。
石けん1個で手、顔、体を洗うとなると全然足りません。
歯ブラシは強めに磨くと2週間位で毛先が曲がってきます。
タオルの生地は薄く背中を洗う時力を入れすぎると破れたりもします。官物の衣類も支給されますが質は最悪です。
シャツ、ランニングは生地が薄くて透けぎみで、すぐに黄ばんだり伸びたり、よく虫に食われたような穴も空いたりもします。
靴下の夏用は凄く薄く汗は一切吸わないし、冬用は薄くて伸び寒すぎて霜焼けにもなります。(刑務所病)    結論から言うとお金が無くても生活が出来ますがとても惨めな生活になってしまいます。         日用品の一部ですが商品名と値段は令和5年5月時点です。

  

商品の値段は一般社会と比べると高めですが必要な為、買っています。 1ヶ月で約1000円位は必ず購入していました。
毎月の購入は石けん2個で各月の購入はタオル、歯ブラシ、歯磨き粉、シッカロール、髭剃り用の電池など···年に1回購入していた物はランニングシャツ4枚、長袖シャツ4枚、靴下の夏用4足と冬用4足です。
その他には日用品や筆記用具など、無くなると補充していきます。
たまに新商品が出た時にも使いそうな物は買っていました。
常に1個は何でもストックしていたと思います。
使って無くなっても決められた日に申し込んで、それから1ヶ月後に商品が届くのでそれまでは使えません。
刑務所では物のやり取りは一切出来ませんし物のやり取りをして職員に見つかると懲罰にもなりますし、仲の悪い人にチンコロ(職員に告げ口)されたりもするので注意が必要です。
刑務所でも買える物が増えていけば生活もしやすくなると思います。

見出しの写真は刑務所で購入して使っていた日用品の一部です。
左から商品の説明していきます。
髭剃り(電池式)
ゲルインクボールペンの替芯黒、赤、青。
水性ボールペン緑色、黒、青、赤。
シャープペン0.7 赤、青。
シャープペン替芯0.7 青、赤。
シャープペン替芯0.5HB.2B。
ハンカチタオル。水色183円
耳栓。
筆箱(水色) 今では幻。
ゲルインクボールペン黒、赤、青。シャープペン。
消しゴム。
18センチ定規。
ボールペン黒、青、赤。
筆入れ(透明)。
筆入れ(チャック)。これが440円
蛍光ペン5本。          電卓。
耳かき。
箸箱(緑)。
30センチ定規。
石けん箱。
この他にも特別購入というのがあります。
学習用に使う物品や医療用品、書類などを送る指定以外の封筒、指定以外の金券、類によって買える物などがあるのですが誰でもすきに買える訳でもありません。
願箋を書いて許可が下りなければ買うことができない物が沢山有りました。
刑務所の中では制限があり商品の 種類も少ないですが、この購入も 受刑生活の楽しみの1つでした。


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