Podcastの作り方 編集編

編集作業には大きく分けて2つの作業がある。
1つは録音した音声の加工。
もう1つは不要な部分のカットや時間の調整。

音声の加工についてはきちんと録音されていればそれほどすることはない。
やり始めの頃はノイズリダクションをかけてコンプで音圧整えてフィルターかけてといろいろやってたが、今の録音環境になってからはいたってシンプル。
まず録音時にオーディオインターフェイスでハイパスフィルターと軽くコンプをかけているので、録音後に行う工程は2つだけ。

はじめにゲートをかける。
ゲートは設定したレベル以上の音を通すエフェクターで、ノイズ成分の小さな音をカットするために使う。

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注意するとすれば、不自然になるような極端な設定にしないこと。

いろんな設定項目があるが、特に注意する箇所は2つ。
1つ目、スレッショルド。
これはゲートが効き始める敷居値。
当たり前のことだけど自分の話してるレベルより高く設定しないこと。
細かなノイズのレベルより高い値に設定すること。
2つ目、リリースタイム。
これは一旦開いたゲートが閉じるまでの時間の設定。
これを短めに設定してしまうとガシュ!という感じで閉じてしまう(80年台のスネアみたいな感じs)ので、多少長めにしておく。
ぼくの場合300ms程度にすることが多いかな?

録音レベルが低いとエフェクトの設定もよりシビアになるので、きちんと録音レベルを確保しておいたほうが結果的に楽になる。

そしてもう1つはWavesの有料プラグインVocal Rider。

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これは何をするものかというと、指定した音量範囲内で大きな音は控えめに、小さな音は大きめにフェーダー操作で調整してくれるもの。

一般的に突然出る大きな音を下げる場合にはコンプレッサーを使うが、コンプレッサーの場合初心者にとっては設定も難しくコンプつかってるよね?という音になりやすい。
その点Vocal Riderはフェーダーでボリュームを操作してくれるので、エフェクト処理していないためそういう変化は起こらないという利点がある。

ぼくが行う録音ファイルに対しての作業はこの2つのみ。
例えばAdobe Auditionにはこれ以外にもたくさんのエフェクターがついているのでもっといろんなことをしようと思えばいくらでもできるが、自分が作りたい音がはっきりしていてその音を作るために何をどう使えばいいのか理解できていない限り、エフェクターを使えば使うほど悪くなることはあっても良くなることはないと思う(笑)

もし使うのであれば、設定に自信がない場合はプラグインエフェクターにはあらかじめいろんなプリセットが用意されているのでその中から好みのものを探し出すほうがいい。

ここで録音ファイルの音が決まったら、ぼくの場合相方の音声ファイルと合わせて頭から聞きつつ不要な部分や気になるノイズを消去していく。
これで編集作業は終わり。

Podcast番組によってはもっと手の込んだ後処理をしているところもあると思うが、ぼくの場合編集作業自体やっていることはとてもシンプルで難しいことは何1つせず、今はいかに録音時のクオリティをあげるかというところに注力している。


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