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TIL:2020年8月5日

今日のTILは行動心理学のTILです。

今朝久しぶりにpodcastで”Arming the Donkeys”を聞いていたのですが、DNA的に人間にかなり近いとされるチンパンジーやボノボでも、”Attribution framing”が起きるという内容です。

Attribution framingというのは、日本語で正確になんて言うのか分かりませんが、心理的枠組みを作ることみたいな訳になるかもしれません。例えば、”手術の成功率が50%です”って言われるのと、”手術の失敗率は50%です"って言われるのでは、その人の決断に影響を与えます。

確かに、失敗確率50%と言われるより成功確率50%と言われた方が手術に前向きに同意しそうです。実際は同じ確率ですけどね。

さて、このAttribution framingがチンパンジーやボノボでも起こるという研究がありまして、このpodcastでも実際にこの研究をした研究者にインタビューしていました。以下がその研究です。

この研究では、チンパンジーやボノボに好物の果物やナッツを与えて、一定の確率で与える数を増減させてAttribution framingが起こるかどうかを実験しました。

具体的には、彼らにフルーツやナッツを1個与える際、50%の確率でもう一個果物やナッツをもらえるようにしました。一方で、彼らにフルーツやナッツを2個与える際、50%の確率で一個果物やナッツを減らすようにしました。

お分かりように、前者も後者ももらえる期待値は同じです。

結果どうなったかと言うと、実験に参加したチンパンジーやボノボの約60%は追加で1個フルーツやナッツを貰える方を選択したとのことです。

元々、チンパンジーやボノボは人間と同じように”損をしない方を選択する”という研究結果は知っていたのですが、まさかこんなところまで人間と同じ結果になるとは思いもしませんでした。

動物って本当に興味深いなーっといつも思っているのですが、更に興味が湧いてきました。

この研究には関係ありませんが、動物好きの人はNetflixのNIGHT ON EARTHがオススメです。

私はもう2回観ましたが、何度でも観たいシリーズです。個人的に超お勧めします。

以上本日のTILでした。それでは。


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