何故、私はボーカロイドとモーネスキンに一目惚れしたのか。「黒」という色の美しさ

みなさん、ごきげんよう

チャールズです。

私には、音楽の嗜好に関して、好きなものが2つあります。
一つは…

ボーカロイド

まあ、ボーカロイドと言っても諸々ありますからね…

中でも、動画でご紹介している、

乙女解剖

でしたり、最近公開になった

ガガギギライ

といった楽曲が大好物です。
ボーカロイドを真剣に聞き出したのはつい最近のことですがね…

もう一つ

モーネスキン
(動画は最新曲のMAMMAMIA)

2021年のユーロヴィジョン・ソングコンテストで、

チャンピオン

になった、イタリアのバンドです。


ユーロヴィジョンで優勝してからというもの、

欧米圏のヒットチャートには、軒並みモーネスキンの名前が載るほど

大ヒットを飛ばしました。

私は、この洋の東西の時点で違うこれらに、何かしらの感覚的な共通点を抱いてきました。しかも芸術的で、美しいと感じさせるような。

しかしつい最近、それが言語化できるほどにはっきりとわかったのです。
それが、

闇の美しさ

です。

ボーカロイドに関しては、その「闇」の表現方法の一つである歌詞センスのよさも非常に目立ち、まるで文学作品を読んでいるかのような気分になることも多いです。

中でも、乙女解剖を初めて聞いたときは、

まるでゲーテの小説を読んでいるかのような

言葉選びに、感嘆したのを覚えています。

一方モーネスキンは、

英語の歌では平気で歌詞にFワードを入れてくる

ような曲が多いです。

まあ、

この

I wanna be your slave

という曲は、言い回しが綺麗なところはありましたが…

ただ、こうして歌詞の時点で、

言い回しの方法は違えど、闇の部分を感じるという共通点はある


と思っています。

次に、世界観

ボーカロイド曲

恋愛裁判

一見ポップに見えますが、私にはその世界観には闇を感じることもあります。

一部では

男女ともに浮気をしていて、「浮気していたでしょう!!罪を償ってよね!!でも私も実は浮気をしていて…これでイーブンだよね」という曲ではないか

という解釈もあるほどです。

参考文献: https://vocalo-singer.com/music/miku/76/

わたしはそこまで考えないで、感性で聞いている方ですが、それでもやはり恋愛と罪や裁判を結びつける世界観に若干闇は感じます。
まあ、乙女解剖の世界観の闇の深さは言わずもがなですが…

一方のモーネスキン
先程ご紹介した

I wanna be your slave
I wanna be your slave…
I WANNA BE YOUR SLAVE(私はあなたの奴隷になりたい)!?
なんてこと言っているの

やはりこのタイトルに闇を感じるわけですよ。
それから、最初に紹介した

MAMMAMIA

PV見てくださいよ!!何回も心臓を刺したけれどもそれでもなお生きたり、便器に顔を沈めて溺死させたり、もう、世界観が闇!!

PVをご覧いただくとすぐにわかるモーネスキンの闇の世界がたっぷりトッピングされております。

でもね、私は単なる

ウェエエエエエエエエエエエエエイwwwwwwwwwwwwwwパーリーフウウウウウウウウウウウウウウウウウウwwwwwwシェアハピーばんばんばばんばんばばばんばんばんばばんばんwwwwwwwwwww

みたいな世界観に美しさは感じないのです。

苦悩する人間の世界観の繊細さ、

そうでなくても人間の人格の中にストンと影を落とす人間の闇

こういうものに美しさを感じるのです。

こうした、苦悩する人間の中の闇を書いた、私が一番好きな作家が

ゲーテ

なのです。故に私は、こういう人間の内部の闇の美しさを

ゲーテ的な美しさ

とも形容することがあります。

かつてはこういう闇の側面を書いた曲は評価されにくい時代だったと思います。
でも、今はそういう闇の世界にフォーカスを当てた曲が評価されていると思います。
そういった意味では、私は、同世代よりも今時の学生たちと価値観が合うのかなとたまに思います。