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【ポケカ】CL京都完走M2VUルギア【構築論】

2022/12/13: CL京都の2日後に出たシティリーグで使った構築と雑感を追加

ルギアミラーでジャンケン勝つと対戦勝って当たり前のプレッシャーでむしろ緊張する。
はかいのさけびをフォトンバリア、chapuddingです。
クソデッキ作成、しばらくサボってました。
クソデッキ生成をサボってるあいだパラダイムトリガー発売後から、シティリーグやCLに向けてまじめにこのデッキを練っていました。
特殊な構築にも見えますがプレミの多い著者でもある程度の結果が出せたので、かなり使いやすく仕上がっていると思います。

使用経緯

パラダイムトリガー発売直後のシティリーグS1期に友人と使うデッキの候補を模索していた際に、後攻のルギアよりも先攻のルギアに勝率の出ないデッキを使う意味は無いという前提で調整をしていた。
普段作ってるようなさまざまなクソデッキを試したが、格下を押さえ付ける力に長けているルギアの先攻に勝てるデッキはなかった。
ルギア登場直後で明確にルギアに強い既存デッキの構築も出回っておらず、普段は地雷を使う著者も観念してトップメタであるルギアを使う決心をした。

ポケモンVstarやVMAXとの撃ち合いは圧倒的に強いルギアの課題は非ルールのポケモンに対するアプローチである。
環境初期は「ライコウ」が採用されていたが、「マナフィ(なみのヴェール)」が流行したことによって別のアプローチが必要となった。

その答えの一つが「ムーランドV」であり、ポケカ四天王決定戦でヤマグチヨシユキ選手が使用したことを皮切りに次第に数を増やしていった。
著者もこれに倣い、11/17に出場したシティリーグでは「ムーランドV」を採用したルギアで予選6-0の一位通過、本戦一没のtop16となった。

さらにメタが進み、「ムーランドV」がオーソドックスなアタッカーとして浸透してきたことで序盤の「ムーランドV」のカウンターカードとして「ザマゼンタ(メタルシールド/かたきうち)」など「ミラージュゲート」で起動できる「ムーランドV」を取れるポケモンが採用され始めた。

「ムーランドV」は詰め札としての強さは健在であるものの、序盤から押し付けてのイージーウィンが狙いにくくなりプレイ難度が増した。
そこで、どのタイミングで立てても場もちが良いサイドのチートができるポケモンとして「ミュウツーVunion」に白羽の矢が立った。

遂行対象は主に非ルールのデッキであり、非ルール相手にはサポートを「博士の研究」などに回す余裕がある都合上パーツを集めやすいこと、対ルギアの搦手である麻痺やエネ破壊への耐性が強いことなどから非常に優れたポケモンであると判断した。

また「ミュウツーVunion」はわかりやすい勝ち筋を提示してくれるポケモンである。
プレイングが他のプレイヤーと比較して劣っている著者が初めて出場するCLという大舞台で勝ち残るにあたり、プレイの簡易化は安定性やデッキパワーを差し置いても重要な要素であると考えた。

デッキリスト

個別カード解説

不採用カードは不採用理由を記載する

ルギアV
ルギアVstar

4-3での採用
立たないと話が始まらないため下は厚めに
一般的なルギアの「Vガードエネルギー」が減少傾向にあるため殴る機会は以前に比べて増加

アーケオス

3枚の採用
「バーネット博士」が4枚目の「アーケオス」の役割を担っている

ミュウツーVUnion

今回の主役
役割対象は非ルールデッキ全般
「サイコプロージョン」で複数枚のサイドを稼げるほか、ベンチを呼べなくとも「マナフィ(なみのヴェール)」を無視してダメージを与えることができる
搦手に非常に強く、「ヤミラミ(ひっかく/ロストマイン)」や「イベルタル(アメイジングデス)」をはじめ、「フリーザー(アイスウイング/ワイルドフリーズ)」や「イベルタル(はかいのさけび/ダークフェザー)」など、既存のルギアVstarが本来対処困難なポケモンを無力化できる
中打点のデッキに対して「ちょうさいせい」を連打することで「ホラー超エネルギー」のダメージを蓄積させて「サイコプロージョン」で都合のいいダメージまで押し込むことも可能であり、最悪LOまで持ち込める

イベルタル

「ジュラルドンVMAX」が一定数存在する以上、絶対に外せない枠
自ら「頂への雪道」を積極的に張るルギアには不要だが、「ミュウツーVunion」が色エネを使う都合上オーロラエネルギーを強く使えるアタッカーとして採用している

ネオラントV

「バーネット博士」を採用していることから序盤の動きを「ネオラントV」にかなり依存しているため、スタートしてしまっても「ルミナスサイン」を使えるようにするために2枚の採用
「ルミナスサイン」を他のルギアよりも1回多く使えることで、ゲーム中のプレイ難易度や要求も下がる場面が多い
コントロール対面で「ミュウツーVunion」がサイド落ちしてしまった際に、盤面に2体「ネオラントV」を常に用意することで「アクアリターン」を逃げるエネルギー無しで毎ターン使えるようになる

かがやくムゲンダイナ

特性がなければアローラロコンに打点通るのに

かがやく枠
ルギアミラーでは終盤非ルール同士のトレードを繰り返すことになる
一般的なルギアで弱点無しの170を非ルールで飛ばすためには「かがやくリザードン」か「イベルタル」、「パワフル無色エネルギー」3枚の「アーケオス」のどれかが必要となるためリソースを大きく消費させられる
他にもロストツールボックスに対しても強い点や連発できる点など、通れば簡単に勝てるポケモンであることを高く評価して採用

かがやくリザードン

一般的なルギアのかがやく枠
「ミュウツーVunion」を採用した代わりに「こだわりベルト」を抜いていることから、一般的なルギアよりも素点250の価値が低いと判断して不採用
「ネオラントV」の「アクアリターン」を許してしまうアタッカーであることから殴るタイミングがシビアなポケモンであり、プレイング難度が上がると感じたことも大きい

かがやくゲッコウガ

かがやく枠筆頭候補
エネルギーが多いデッキに起こりがちな手札事故を解消できる可能性がある
「かくしふだ」でエネルギーを切ることに抵抗が生まれるかもしれないが、「かくしふだ」をしなければならない手札は「博士の研究」じゃないと解決できない状況であることが多いためどちらにせよ流す札であると割り切ってプレイする
「Vガードエネルギー」込みの「ルギアVstar」を1撃で突破する手段が「イベルタル」しか存在しないため、「ルギアVstar」で中途半端に触ることを正当化する「げっこうしゅりけん」は序盤の要求を大きく引き下げる
相手のベンチの「かがやくリザードン」を釣り出せるとベスト
「Vガードエネルギー」の採用率が減ったため不採用

マナフィ(なみのヴェール/みずかけ)

直前まで入っていたメタカード
役割対象はロストツールボックスの「ライコウ」や「かがやくゲッコウガ」、レジギガスの「レジエレキ」になる(ルギアのライコウは減少傾向にあったため考慮しなかった)
ロストツールボックスには「ミュウツーVunion」さえ起動できれば「げっこうしゅりけん」+「ロストマイン」で「アーケオス」を処理されても勝ち切れると判断したため、ほぼレジギガスの「レジエレキ」専用のメタカードであった
勝つことよりも楽しむことを目的にプレイしている層はレジギガスよりわかりやすいルギアのカウンターデッキ(アルセウス+雷、アルジュラ、ゾロアーク等)を使い、熟練のプレイヤーは多方面から飛んでくるメタカードが刺さるレジギガスを敬遠すると考えたため、母数が今までよりも減少すると予想して不採用とした
(レジギガスが優勝したことは見ないふりをする)

バケッチャ

ボールで触れるスタジアムを割るカード
「アッセンブルスター」を止める方向性のルギアメタは「頂への雪道」から「ガラルマタドガス(かがくへんかガス/バットポイズン)」に移行してきており、「頂への雪道」の採用率が減少してきていると感じたため不採用
「頂への雪道」を積極的に使うレジギガスは「マナフィ」の項で書いた通り減少傾向であると予想したこと、この枠を「崩れたスタジアム」にしたことでレジギガスへの耐性は上がっていると考えたことから不採用
直前になって雪道ルギアが増加傾向にあったことを考慮しておらず、結果として不採用が原因で1戦ロストしたため失敗だったと感じている

ノコッチ

基本的に採用には否定的な立場をとっていたカード
Vstarユニバース発売前の環境であればこの考え方は正解であったが、発売後の環境では「空の封印石」の登場で「ライコウV」の採用率が増加したため価値が上昇した
入れなかったことによる敗北こそ無かったが、もう一度京都CL2023に出場するなら恐らく採用する

その他ポケモン

枠が無いため不採用
著者にとっては出力<プレイ難易度なので

クイックボール
しんかのおこう
ハイパーボール

各4枚
「ミュウツーVunion」を採用している以上、安定をこれ以上落とせないため減らせない枠

ロストスイーパー

ジュラルドンメタ
雪を割れる札でもある
ここを削ってまで入れたいカードは無いため1枚は採用

こだわりベルト

「ミュウツーVunion」を採用してプレイ難度を下げたことで犠牲にした枠
このカードがないことでデッキとしての出力は明確に落ちているものの、サポートの枠は削れないため仕方なく削れた枠
ルギアの「Vガードエネルギー」の採用率が落ちているため、このカードがなくても自分の「ルギアVstar」で相手の「ルギアVstar」を取れる可能性が上がったことから以前よりも重要度の落ちたカード
「パワフル無色エネルギー」を吐ききった後でも「かがやくムゲンダイナ」で「アーケオス」を取れることから、「ルギアVstar」に「パワフル無色エネルギー」を投資しても後半の撃ち合いに余力が残せるようになったことも「こだわりベルト」を抜けるようになった大きな要因の一つ

博士の研究
マリィ

ドローサポート
不安定な構築である以上安定性はこれ以上落とせないため3-2は最低でも確保
CLに出るに当たっての優先順位は
「マリィ」3枚目<「セレナ」3枚目<「博士の研究」4枚目
だったが、CL後のシティリーグは「ガラルマタドガス(かがくへんかガス/バットポイズン)」が流行すると推測できるため
「博士の研究」4枚目<「セレナ」3枚目
となる

セレナ
ボスの指令

2-2での採用
基盤は既存のルギアと同じであるため、「ミュウツーVunion」で殴らない場合に強い「ボスの指令」は2枚確保したい
CL後のシティリーグに出るなら「セレナ」を1枚増やすことを推奨する

バーネット博士

プレイを極限まで楽できるカード
先攻の安定に大きく寄与するほか、終盤も「ミュウツーVunion」を落とせるため腐りにくい
抜くのであれば4枚目の「アーケオス」にするが、「ネオラントV」を2枚にして確実に「アーケオス」を二面立てられるようにする方が強いと感じたため採用

とりつかい

搦手への対抗手段であり、プレミをした際のリカバリーを容易にするカード
不要なカードではあるものの、プレイングに難のある著者が勝ち上がるためには必要な1枚
CL後のシティに出る際にはこの枠を「セレナ」に変更する

ツツジ

終盤の捲り要素よりも序盤の安定化の方が重要であると考えているため不採用

崩れたスタジアム

このカードの2枚目は今回のCLを通して1番の失敗だったと痛感した枠
レジギガスの母数が減少すると推測したのであれば「ロストスイーパー」の方が優先されるべきであり、自分の立てた理論と実際の構築に矛盾が生じていた
実際には雪道ルギアが一定数存在していたことから、「バケッチャ」を採用するのが正解だった

頂への雪道

捲りの要素は「ミュウツーVunion」が担っていることやツツジと同様の理由で不採用

パワフル無色エネルギー
オーロラエネルギー

あまり議論の余地が無い枠
積めるなら5枚以上欲しい

キャプチャーエネルギー

安定性を向上させる枠
より多い方が好ましいが一般的なルギアよりも有色エネルギーを多く使用するため、2枚に抑えて有色エネルギーにしている
この枠が確保できないことから、他の部分で安定性の妥協はできない

Vガードエネルギー

「こだわりベルト」が無い分「ルギアVstar」同士の撃ち合いに強くするために採用
「イベルタル」に付けることで「ネオラントV」の「アクアリターン」を耐える
本当は抜いて「キャプチャーエネルギー」に回したい

ダブルターボエネルギー
ツインエネルギー

1-1での採用
「アーケオス」が殴る際に「ダブルターボエネルギー」を付けると「ウッウ」や「ヤレユータン」を取りにくくなるため「ツインエネルギー」を採用
「ルギアVstar」が動きやすくなることと上記のデメリットのどちらの方が重要かは感覚でしかないため、一番自信の持てない枠

ヒート炎エネルギー
ホラー超エネルギー
ハイド悪エネルギー

全て「イベルタル」の色エネルギーになること、「かがやくムゲンダイナ」が炎と悪を要求することからバランスよく各一枚ずつの採用
「サイコプロージョン」×2+「ホラー超エネルギー」で「ジュラルドンVMAX」が倒せる

その他エネルギー

「キャプチャーエネルギー」よりも価値の高いエネルギーが無いため不採用

戦績

この記事を書いている時点(2022/12/12現在)ではシティリーグが明日に迫っているため、振り返りは気が向いたらシティリーグの結果と合わせてまとめて記載する。
当日のマッチアップは以下の通り

DAY 1
1.キュレムパルキア 先 6-3 O
2.ルギア 後 3-6 X
3.アルジュラ 後 6-4 O
4.ロストライコウ 先 6-1 O
5.ミュウ 先 6-3 O
6.アルジュラ 後 6-0 O
7.ルギア 先 6-4 O
8.ロストライコウ 先 0-1 X
9.ルギア 先 3-1(投了) O

DAY2
1.雪道ルギア 先 0-6 X
2.ルギア 先 6-5 O
3.ルギア 先 6-4 O
4.ロストライコウ 後 0-2 X
5.ルギア 先 3-1(投了) O

おわりに

実はミュウツー出した試合は3回だけ
でも出した試合は採用してたからこそ勝てた試合なので満足

おわり



おまけ

シティS2に出た際の構築と戦績

変更点

OUT
「しんかのおこう」×1
「とりつかい」×1
「崩れたスタジアム」×1

IN
「ノコッチ」×1
「バケッチャ」×1
「セレナ」×1

CLの反省を活かして「崩れたスタジアム」の代わりに「バケッチャ」を投入
「ガラルマタドガス(かがくへんかガス/バットポイズン)」が流行すると推測し、裏の「ムゲンダイナV」などを釣りだせる「セレナ」を増量
プレイを楽するカードである「とりつかい」を代わりに抜いた
ロストツールボックスを重くみて「ノコッチ」を追加
「セレナ」を増量したことで安定が少しだけ上がったと判断して「しんかのおこう」を仕方なく削る

戦績

1.アルジュラ 先(相手後攻選択)4-6 X
2.ルギア 先 6-4 O
3.レジギガス 後 6-4 O
4.ルギア 先 2-0(投了) O
5.ルギア 先 6-3 O
6.ルギア 先 0-6 X

通算4-2、24/101位で予選落ち

雑感

ロストツールボックスが周りを見ても極端に少なかったため、「ノコッチ」の枠は「マナフィ(なみのヴェール)」の方が効果的だった
最終戦では先1でルギアが立たなかったことを引きずり、本来捲れるはずだったがゲームプランの設計を大幅に間違えて敗北
勝てばトーナメントまで残れたため、著者は弱かったがデッキそのもののポテンシャルはあった


ほんとにおわり

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