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好きな本

兎の眼、神様のカルテ、
好き

好きすぎる。
何度も読み返す。

何ヶ月後か、何年後か。
田舎に帰る新幹線の中で読む。
たまには携帯をしまって、
電車の中で読む。
入れ込んでしまって、中盤になる頃には、家に着いてから晩御飯の支度を
遅らせて読みふける。

毎回ちょっと中身を忘れてしまって、
再度泣く。
知ってても泣く。
熱い涙がこぼれる。
そんな本を何冊か大切にしている。

本来、ゲラゲラ笑える物の方が好き。
若い頃、母を病気で亡くしてから、
テレビでも本でも病院物の悲しみを
テーマにしている物が苦手。

でも、人情の熱い心の物語は、
その作者の描き方にもよるが、
大切な宝物の愛読書になって
悲しみではなくて、
思いやりの言葉、
心に、自分の心が打たれて
温かい気持ちに包まれる。
こう言う出会いは良い。

こういう本に出会えて、
自分の本棚に並ぶ事の嬉しさは、
また読む楽しみになる。

兎の眼
小谷先生が、鉄三から
「先生大好き」と言う場面、新幹線の中で何度泣いた事か。

神様のカルテの新章
家で家族と最後を過ごしたい
余命少ない若い母の気持ち。
しかし看護師やケースワーカーは反対し、
余生を過ごす転院へと促す。
進まない若い母の希望。

どんなにカンファレンスしても訪問看護側の担当の意見はくつがえらない。

そんな時、そんな時、
普段口にしない栗原先生が言う言葉。
読んでて私までグッて思う。

途方に暮れて、恩師の先生が引退して地域密着の病院を開いていて、そこへ訪れる。
ベテラン看護師もそこに再就職している。
すがる気持ちで訪れたでしょう、
世の中では簡単に行えない
自宅での看取り。
多くの人の反対の中、、、

そんな時、そんな時、
外村看護師長が言う一言!!!
「いいわよ、引き受けてあげる。」
何の理由も聞かずに。
崖っぷちの状況を分かってて
即答する男前な看護師長。
泣けるわ。
栗原先生の今までして来た事が、
ここに答えをくれる仲間を生む。
外村看護師長や恩師の大狸先生の存在は
本の中の登場人物でおさまる大きさでは無い。
本当はこんな事無いのかもしれない。
でもあって欲しい。

沢山の本と出逢い、
一生のお付き合いになる親友と出逢う。
それは心を豊かにする。

今後も新しく本は読み続けたい。
でも親友となった本とは
また読み返したい。
時折温かい涙を、
優しい気持ちを、
再び読みたいと
手に取る幸せを大切にしたい。
久しぶりに本棚から取り出した
新章 神様のカルテ。
また溢れ出る熱い気持ちを
呼び起こそう!

#兎の眼
#神様のカルテ
#本を読む

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