スラムダンク・豊玉戦・覚書(ネタバレ)

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<23巻と24巻>

豊玉との試合は23巻と24巻に収められている。
23巻ではIH会場のある広島への移動から、試合前半までを。24巻では試合後半と、試合終了後の宿での話が描かれている。

<21巻・大阪予選>

なお21巻の#188では、彦一が大阪に帰省しており、ここで豊玉と大栄学園の試合(大阪府予選)を観戦。ここでは豊玉が大栄学園に敗北している。豊玉と大栄学園の試合のスコアは、21巻では明らかになっていないが、23巻#202の安西データで明らかになっており、55-68だった。この時、土屋淳(あつし)が華々しく登場しているが、以後あまりみかけない(あと登場するのは湘北山王戦のときに山王を尊敬するといった時くらいか)。サッカー選手の大黒将志にちょっと似ている。

ここで彦一は、同級生だったテルオとともに岸本にも会っている。彦一は陵南がIHに出られずかなりブルーだったが、岸本はよりによって仙道さんを「実際はその程度」呼ばわりした。豊玉高校は、こうして彦一にとって決して許すことの出来ない存在になった。そして、彦一は豊玉データを湘北と海南に渡そうと決意した(ちなみに岸本の読んだ仙道の記事を書いていたのは、じつは彦一の姉)。

<大川輝男>

テルオは彦一と中学の同級生で、現在豊玉のバスケ部員。彦一に手紙をくれたイイやつ。名前は大川輝男といい、彦一に宛てた手紙からその名前が明らかになっている。彦一の元舎弟で、彦一より背が低かったが、久しぶりに会ったら背が高くなっていた。中2のころにテルオが転校したのだが、それから20センチくらい身長が伸びたらしい(彦一は2センチ伸びた)。なお久しぶりの再会で、君づけすることなく呼び捨てにした挙句、お前呼ばわりしたことで、彦一の機嫌を損ねている。ちなみに手紙では「彦一君」のままだった。彦一曰く、テルオにバスケを教えてやったのは彦一。テルオが岸本を紹介する折、「本当のバスケを」教えてくれた人として紹介し、彦一の自尊心を煽っている(「うちのエースの岸本さんや」「俺にバスケ 教えてくれたんは この人や」「本当のバスケを」)。
豊玉の一年でただ一人のレギュラーで、そしてベンチウォーマー。14番。

<前哨戦>

湘北は移動中の新幹線で豊玉と遭遇、一触即発状態に。岸本は木暮の肩を抱きその慣れなれしさ具合を発揮。そして桜木に足を引っ掛けられて、こけた。桜木に頭をつかんだ事を忘れるなと言われたが、おそらく試合の日にはすでに忘れていることだろう。

広島に到着、湘北と海南が会話しているところに豊玉が乱入。岸本が牧にタメ口をきいたが、牧さんは岸本を全く覚えてなかった。なおここで矢嶋が板倉とともに岸本をフォローすべく挑発的な態度をとっている。ちなみに牧は南のことは覚えていた(でも名前ははっきり覚えてなかった)。

<観客席>

体育館前の時計は9時を指している。徳ちゃんと例の眼鏡の人と他一名が応援に来ていた。桜木軍団も応援にきた。晴子さんと他2名(藤井・松井)も応援に(制服着用)。流川親衛隊も応援にきている。
そしていよいよ試合も始まるところで、海南も観戦しにきた。豊玉には、ガラは悪いがけっこうたくさん(19人くらい)応援にきている。牧に「何だ、この小汚ねぇ野次は」と評された。この野次には晴子さんもご立腹で負けじと応援したが、この声に桜木の耳が反応(巨大化)。そして清田のひやかしにも桜木の耳が反応(閉じ耳モード)。高頭監督も観戦しにきたが、ペイズリー柄の半袖のシャツを着ており「豊玉の バスケットだ」と言った時、清田に「なんすかそのシャツ」とつっこまれていた。
試合も始まって安田が出てきたくらいのところで、山王が観客席に登場。いつの間にか観客席に座っていた。河田兄、野辺、一之倉、沢北、堂本監督、深津、松本、そして謎の男が一人。堂本五郎監督の名前は次のコマで明らかに。それでも山王はあまりコマにでてこない。赤木をチェックするシーンと流川をチェックするシーンにでてくるくらいで、あとはちょこちょこ。

<湘北の出場者>

前半開始。スタメンはいつもの5人。

 赤木 三井 宮城 流川 桜木

桜木がジャンプシュートを観客席の清田のところまで飛ばしたところで、安田がかわりに入った。

 桜木 OUT 安田 IN

南のヒジが流川にあたり、流川が負傷交代した。

 流川 OUT 木暮 IN (169ページと175ページから推測)

前半終了。後半は桜木と流川が復帰。

 赤木 三井 宮城 流川 桜木

このまま交代なしで試合終了。

<安田>

ああ見えて度胸はある安田が全国デビュー。名台詞「1本!!」(ダム)「1本じっくり!!」がここで生まれた。
そして湘北全国デビュー初得点の初アシストを安田が決めた。その後、前半終了まで試合に出場した(おそらく)。ただ前半終了の控え室で桑田が桜木に絡まれていたときは、疲弊しきっているため助ける余裕がなかった。

<潮崎>

桜木が清田へパス(本当はシュート)をしたのち安田と交代する時に、「あんまり無理するな」と桜木を慰めるも、見事に頭突きをくらった。

<角田>

角田の見せ場は山王戦までおあずけか。

<豊玉の選手>

豊玉のスターティングメンバーのステータスは、23巻#201で明らかに。豊玉はスタメン以外でとくにメンバー交代はなかった。一度だけ南烈の負傷交代で一人サブのメンバーが出場しているとみられるが、誰が出ていたのかは不明。

4南 5岸本 6板倉 7矢嶋 8岩田

彦一データFAXによると、大阪予選の個人得点第一位と第二位は南と岸本、第三位は板倉である(どっちが一位かは不明)。板倉だけ2年である。身長は全員180センチ以上で、板倉と宮城のところがミスマッチを生じている。

<板倉大二朗>

豊玉の6番。豊玉校唯一の2年のスタメン。彦一データFAXによると、大阪予選の個人得点第三位。そして1試合平均25点。3Pシュートも打てる。そして顔のわりにシュートフォームがきれい。
開会式の日に矢嶋とともに初登場。宮城をチビ扱いし挑発したが、逆に「切符買っとけよ、明日帰るんだろ?」という格好いいセリフを言わせてしまった。
試合では上手に宮城を挑発。反面、不調の南に対し「南さん…あんまり考え過ぎんといつものように…」と声をかける冷静さをみせる(このとき南の氷のような目を目撃、何かを予感している)。宮城168センチに対し板倉183センチで、ミスマッチが生じており、よくシュートを決めたが、しかし同じくらいよく宮城にかわされていた。

板倉語録
 南にパス→「南さん!!」
 初得点のときに→「ボン!!」
 矢嶋にパス→「ヤジさんっ!!」
 岩田のスクリーンをうけて宮城をぬくときに→「ひょおっ!!」
 赤木にマークが集中するなか宮城に→「おのれは空けてへんわい!!」
 目が腫れてる流川をみて→「おいおいおい~~」「ぶつかられたりしたら恐いでェ!!かなんなー」
 後半にシュートを決めて→「ボボォン!!」「どんどんどんどん入れまっせェ!!」
 3Pシュートを決めて→「ホホホーッ」

<岩田三秋>

豊玉のセンター。とりあえずジャンプボールでは赤木に負けた。自らも赤木を大阪にはこれほど存在感のあるセンターはいないと評価。金平監督には一度「ディナイ」と指示されていたが「やかましわかっとるわい!!」と心の中で反応していた。味方の岸本からは、完全に赤木の格下呼ばわりされていた。このとき「うんわかっとる」とは応えながらも「ギラッ」と内に秘める闘志をみせていた。
ゴール下では岸本が目立つため出番が少なくなっている様子。そして残念ながら得点シーンは描かれなかったようだ。豊玉は何かと岸本・南・板倉が出てくるわけだが、矢嶋よりも岸本・南・板倉らのコマへのわりこみが多い感じで、矢嶋に負けじと(?)健闘していた。

<矢嶋京平>

豊玉の7番。岸本が牧に覚えてもらってなくて桜木と清田の笑いの種になっているとき、板倉とともに挑発的な態度をとった。おそらくこれが矢嶋の初登場。このとき豊玉は特製ジャージを着ているが、既に背中にYAJIMAとあり、ただ者ではない感じを漂わせていた。
試合前の控え室では、流川が読めなくてナガレカワと読んだ。以降、南にとって流川はナガレカワになった。つまりナガレカワの名付け親。
スタメン紹介では一応三井と同じコマで紹介された。ここで矢嶋のフルネームが明らかに。南は流川につき、岸本は桜木についた。板倉はGなので宮城についており、岩田はCなので赤木につく。そのため矢嶋は三井につくことになるのか。
矢嶋は試合序盤で宮城にスクリーンをかけた。これに対して宮城はちょっと痛かったらしく、ファールじゃねーのか!?と発言した。荒々しいスクリーンだったのか。なおこの直後に板倉からリターンをもらって矢嶋が得点。ちなみにパスをもらう時に板倉からヤジさんと呼ばれていた。この時のスコアが6-0(スコア推移は板倉2→岸本4→矢嶋6→南9)。センター岩田の得点シーンは描かれていないだけに、これはポイントが高い。
板倉が宮城にかわさた時の話。これをうけて、センター岩田が宮城のカットインを防がんと立ちふさがった。しかし宮城が赤木へパス、岩田はこれを許してしまう。つまり赤木がフリー。矢嶋はこれをフォロー、岸本とともにゴール下を固める活躍をみせた。しかし今度は三井がフリーに。3Pシュートを許すことになってしまった(三井につこうとしたが当然間に合わず)。そして、以後フェードアウト気味に。

<金平監督>

お前らが憎くてしょうがない監督。そしてなぜか、負けちまえって気にならない監督でもある。それは、お前らが心底勝ちたがってることは知ってるからであった(「お前らが 心底 勝ちたがってることは 知ってるからだ」)。
その名前は24巻の#212で明らかになった。試合を観戦しにきた山王の監督である堂本よりも、その登場は遅かった。しかも下の名前が不明である。監督就任時31歳。自分で「31歳!!若いぞ!!」といっている。北野さんがオフェンス重視の教え方だったので、ディフェンスを強化しようとしていた。しかし南と岸本は北野さんのスタイルでも十分IHで通用する事を証明しようと心に決めていた。このため、彼らとの間に亀裂が生じていたようだ。
金平をキレさせたのは岸本だった。「ポテンシャル」の意味を説明させられたことを根にもっていたのだろうか。南のプレーに対しては号泣していた。前半終了の控え室で北野前監督について言及したときに、南には首をつかまれてゲホゴホしていたのだが。南のファンなのかもしれない。

<翔陽>

去年のIHでは、翔陽は豊玉戦にて敗退した。このとき藤真は2年唯一のスタメンであり、そして翔陽のエースだった。藤真は豊玉高校の南烈の威嚇にも一歩も引かなかったが、振り回されたヒジをまともに食らってしまった。そして翔陽は豊玉に逆転負けした。

<北野さん>

豊玉高校をIH常連校へと育て上げた名相。しかしベスト8の壁を越えることができないため、辞めさせられた。現在はミニバス(小学校)の監督をやっている。新しい教え子を引き連れて、広島までやってきていた。
試合終了後、お好み焼き屋「和ちゃん」で安西先生と食事。同期だったらしい(大学の同期か?)。同期対決できなかったことを惜しんだ。とりあえず安西先生とは、湘北の選手に山王のビデオをみせることについてちょっと聞かれるくらいの関係のようだ。
豊玉ではオフェンス重視の指導を行っていた。しかしそれは、よりバスケットを楽しんでもらいたいという思いがこめられていた。短い期間内で指導できる範囲の限界というのものを考慮してのことであった。

<南龍生堂>

南烈は、次の巻にも登場して流川に薬を渡している。

<#200の表紙より>

学校名 神奈川県立湘北高等学校
略称 湘北高
監督 安西光義 あんざいみつよし
4 赤木剛憲(3年) 5/10生まれ 197cm (あかぎたけのり) 北~
5 木暮公延(3年) 7/12生まれ 178cm (こぐれきみのぶ) 北~
6 安田靖春(2年) 3/28生まれ 164cm (やすだやすはる) 立~
7 宮城リョータ(2年) 7/31生まれ 168cm (みやぎりょうた) 立~
8 潮崎哲士(2年) 9/23生まれ 170cm (しおざきてつし) 谷~
9 角田悟(2年) 11/4生まれ 180cm (かくたささとる) 谷~
10 桜木花道(1年) 4/1生まれ 188cm (さくらぎはなみち) 和光
11 流川楓(1年) 1/1生まれ 187cm (るかわかえで) 富ヶ丘
12 石井健太郎(1年) 1/18生まれ 170cm (いしいけんたろう) 大塚二
13 佐々岡智(1年) 10/13生まれ 171cm (ささおかさとる) 大塚二
14 三井寿(3年) 5/22生まれ 184cm (みついひさし) 武石中
15 桑田登紀(1年) 7/28生まれ 162cm (くわたとき) 藤岡中

<豊玉高校のスタメン>

SF #4 南烈(3年) 184cm (みなみつよし)
PF #5 岸本実理(3年) 188cm (きしもとみのり)
PG #6 板倉大二朗(2年) 183cm (いたくらだいじろう)
SG #7 矢嶋京平(3年) 180cm (やじまきょうへい)
C  #8 岩田三秋(3年) 190cm (いわたみつあき)

<安西先生の豊玉高校データ>

大阪府予選:豊玉高校データ
《2次予選》
豊玉 134-101 浜田義塾
西川田 48-72 大電大附属
豊玉 129-114 大電大附属
《決勝リーグ》
豊玉 116-96(69-44・47-52) 東岸学院
豊玉 143-108(77-56・66-52) 池谷
豊玉 55-68(28-36・27-32) 大栄学園

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