アイディアノミクス 23rd Annual Needham Growth Conference プレゼン内容(日本語訳)

1月15日に開催された23rd Annual Needham Growth Conferenceにて、アイディアノミクス(ティッカーシンボル:$IDEX)のAlf Poor CEOがプレゼンを行いました。内容を和訳してみましたので、#idexfamiliyの皆さんのお役に立てれば幸いです。なお、投資は自己責任でお願いします。

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(以下、Alf Poor CEOの発言内容)
皆さんこんにちは。本日はご参加いただきありがとうございます。このカンファレンスを企画してくれたNeedham*にも感謝します。本日はアイディアノミクスについてお話しします。

*Needham & Company(ニーダム&カンパニー):グロース企業とその投資家に特化した投資銀行、資産運用会社として世界的に知られる。1985年設立、ニューヨークに本社を置き、ボストン、シカゴ、ミネアポリス、サンフランシスコ、メンロパークにオフィスを構える。(同社HPより)

金融市場から見たアイディアノミクス

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金融市場から見た当社の姿を説明します。株価は3.0~3.5ドルで推移しています。時価総額は約10億ドルです。株式の流動性は高く、非常に活発な株主基盤を持っています。株主はSNS上での活動が多く、時には少し残酷な一面もありますが、、、こうした活動にはとても感謝しています。現時点で1.9億ドルの現金および現金同等物があります。何よりもまず言いたいのは、株式が高い流動性を持っていることは明らかですが、ニューヨーク証券取引所やナスダック、とりわけEVセクターにおいて、最も活発な株式の一つであるということです。

株価を見てください。当社は、現時点でEVセクターに残された数少ない「割安株」の一つであると考えています。当社は投資家にとって非常に魅力的であり、流動性も高いので、投資のin/outも容易です。当社が何に取り組んでいるか、なぜ当社が重要だと考えるのか、なぜEV業界、フィンテック業界の両方に波を起こそうとしているのか、その理由をお話しします。

アイディアノミクスの概要

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当社はグローバル企業であり、中国、マレーシア、ウクライナ、そしてここニューヨークを拠点としていますが、テキサスやカリフォルニアなど、世界各地に社員がいます。当社は2つの部門に分かれています。

1つ目は「アイディアノミクスモビリティ」です。あまり馴染みのない名前かもしれませんが、なぜアイディアノミクスモビリティは皆にとって重要な産業なのか、その中で当社は何をしているのか、なぜEVにおいては包括的なプロダクトを提供するほうが良いと考えるのかについてご説明します。

2つ目は「アイディアノミクスキャピタル」です。ここに参加されている方々の多くはEVについて聞きたいでしょう。新しい投資家がどんどん参加してきています。まさにEVモメンタムですが、「アイディアノミクスキャピタル」という非常に興味深い側面もあります。

ご存知のとおり、当社は最近、買収を行いました。非常に興味深い資産をいくつか保有していますので、後程お話しします。

アイディアノミクスモビリティ、アイディアノミクスキャピタルともに、当社は投資家の皆様へ、業界破壊的産業*へのモメンタム投資の機会を提供しています。当社が投資している住宅市場、トレーディングシステム、EVセクターは高成長産業であり、投資家はアイディアノミクスのような企業に注目することで利益を得られると考えています。

*ディスラプター(Disruptor):既存の業界の秩序やビジネスモデルを破壊するプレイヤーを指す

アイディアノミクスモビリティ

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アイディアノミクスは、現在のEV業界で最も充実したサービスを提供していると考えています。スライドにある5社はいずれも重要な会社です。

1社目はMEG(Mobile Energy Global)です。我々が市場に最初に投入したのは“サービスプロバイダー”でした。大規模な商用車両事業者と連携し、車両の購入資金調達、車両を走らせるために必要なエネルギー、充電システムへのアクセスを提供します。今年の夏で3年になりますが、当社は中国へ進出しています。中国は世界で最も活発なEV市場であり、アメリカや欧州でこれから何が起こるか?という、ほとんどの競合企業が持っていない情報を当社に与えてくれました。それから、4つのプロダクトがあります。それぞれが商用車の分野で重要な部分をカバーしています。

Medici Motor Works(MMW)について、皆が待ち望んでいるのはよくわかっています。もうすぐですから、ご心配なく。近いうちに多くの活動を目にすることになるでしょう。MMWは自社ブランドであり、中国の世界クラスのOEMメーカーと協力しています。中国は現時点でEV業界の大半を占めており、コスト効率の良い車を導入しています。

Treeletrikは南アジアにおける当社の二輪車ブランドです。二輪車は配送タクシーにとって重要であり、アジアにおける主要な移動手段となります。

Solectracは農業分野における事業です。トラクターは自動車産業にとって重要な役割を果たしています。当社はSolectracに多額の投資を行い、この分野へ参入する機会を得ました。

最後に、最近買収したWAVEです。WAVEが重要である理由は、同社がワイヤレス充電の会社であるということです。今日のEV業界で最もエキサイティングなことの一つは、自律走行です。どうやって運転手のいない自律走行車が有線充電ネットワークに行くことができますか?できないですよね。我々がWAVEチームから学んだことはすべて、我々が中国やアジアで見てきたことが反映されています。ワイヤレス充電については後ほど詳しくお話しします。

商用車両の飛躍

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2021年は商用EVの年です。2020年は乗用EVの年でした。ニーオやシャオペン、そして言わずもがな、テスラです。これらは信じられないほど素晴らしい会社です。しかし、2021年は商用車が主流になる年です。アイディアノミクスなどの企業が輝く年です。

EV業界で最もスマートなのはBloomberg NEF*です。向こう2年間で、商用EVの販売台数は約120万台になると予測しています。世界のEV充電インフラは年率30%以上で成長し、数千億ドルに達すると予測しています。中国、アジア、欧州、アメリカ(バイデン政権)、だれもが同じ車両(=潮流)に乗っています。皆が駅を出た後、補助金は出続け、今後10~20年の間に、自動車および関連インフラに大きな変化が起こるでしょう。

*Bloomberg NEF (BNEF)は、世界6大陸の拠点に約250名の調査・分析スタッフを配置し、進化するエネルギー経済環境の上質な分析、データ、解説を提供、エネルギー関連をはじめとした各事業者、市場関係者、政策立案者を支援するブルームバーグのリサーチサービスです。定評ある新エネルギー関連データセットおよび1日5000本におよぶニュース記事を通して、業界最先端の分析、予測、リスクマネジメントに関する情報をタイムリーに配信しています。(同社HPより)

アイディアノミクスのS2F2Cモデル

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我々がどのようにしてMEGによって利益を得ているか、少し話しましょう。我々はS2F2Cモデルと呼ばれるものを開発しました。販売~融資~充電までを行うというものです。我々が他社と異なる点は、我々はMEGを通じた、“商用車両事業者のアドバイザー”であるということです。なので、もちろん自社ブランド車両をこれから販売していきます。MMW、Treeletrik、Solectrac、WAVEを積極的にプロモーションしていきます。

一方で、他のメーカーの車両やバッテリーも販売するつもりです。当社はどのメーカーにも対応することができます。商用車両事業者が求めることは、30種類もの車両を扱えることです。自社ブランド車を売りたいのはもちろんですが、商用車両事業者の要求に見合う車両はなんでも売りたいと思います。

アイディアノミクスは、中国でのファイナンス・リースや保険サービスと同じようなものをアメリカでも展開しています。これらは従来の内燃機関車とは異なるものです。当社は“道案内役”を担っています。それは、商用車両事業者の皆様へ、最適な車両を最適な価格で、投資効率が最も良い方法は何か?を理解してもらうということです。

それから、この表現は何度か用いてきましたが、「釣り」に例えます。車両販売は釣り針、融資は餌です。これにより当社は大口の商用車両顧客を獲得しました。そして、当社が売りたいのは「充電」と「エネルギー」です。そこに大きな「収益」があるからです。

当社がワイヤレス充電式プロダクトを販売することは明らかです。なお、WAVEだけで市場のすべてのニーズを満たせるとは考えておらず、他の充電サービスも展開するつもりです。パートナー企業のネットワークを活用した“CaaS(=Charging as a Service)”により収益を上げていきたいと考えています。また、ASEAN地域で始まったばかりのバッテリー交換プログラムについても後程お話しします。

Medici Motor Works

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MMWの強みとなるのは、コスト効率の高い車両を市場に投入することだと考えています。米国を拠点とするメーカーはコストが高すぎるという問題があります。

彼らは2つのものに頼っています。1つ目は、コストを総額で見た時の美しさです。6年保有すれば、電気で車を動かしている場合、ディーゼルよりもはるかに安くなります。2つ目は多額の補助金があることです。しかし、商用車は「コモディティ」であることを忘れないでください。市場はコスト効率の改善を求めており、我々はMMWがその期待に応えると信じています。

Treeletrik

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Treeletrikも非常に面白いブランドですが、我々の部門のほどんどは、COVIDにより国境が封鎖されていたため、2020年は車両の生産や自動車部品の調達ができませんでした。しかし、Treeletrikはインドネシアやタイのような二国間輸送に依存している国で大口の注文を受けています。現在、現地の最終承認を取得しており、2021年には収益を上げ始めます。

一方で、当社は”BaaS(Battery as a Service)”も導入しようとしています。これは原付やバイクをタクシーとして使用している人のためのバッテリー交換プログラムです。世界では、二輪車はタクシーとして使われています。他方、二輪車を使った宅配も多く行われています。そこで我々はBaaSを導入しようとしています。コンロを動かすガスボンベのようなものだとお考えください。

運転手は、いわゆるガソリンスタンドのような場所でバッテリーを交換し、走り続けることができます。先行投資が必要になりますが、このモデルは非常に収益性が高いです。減価償却費を5~6年計上した後は、BaaSによって1都市あたり7桁(=百万ドル台)の収益を上げることが可能です。我々がなぜ資金調達をしたのか理解できると思います。そうですね、もっと儲けるためです。北米のマーケティングプログラムは2021年からスタートします。Treeletrikの名前を少し変更する予定です。アジア以外の市場ではTreelectricと呼称します。

Solectrac

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Solectracに移ります。農業市場は巨大です。トラクターで実際に動作するバッテリーは非常に重いです。バッテリー式の電動トラクターは、乗用車よりもはるかに早く、トラクターの大部分を占めると想定しています。

アイディアノミクスは、Solectrac Founder/CEOのSteveと彼のチームに必要な設備投資、パートナーシップ、市場開発、サプライチェーンの効率化を支援しています。そうすれば世界中に電動トラクターをどんどん出荷することができます。これは当社にとって将来的に大きな役割を果たすことになるでしょう。

WAVE

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WAVEに移ります。冒頭申しましたが、私はこの買収を本当に誇りに思っています。WAVE CEOのMikeと彼のチームはとてつもないエンジニア集団であり、EV業界における熱狂者でもあります。2021年は彼らと大きな騒ぎを起こすことになるでしょう。

先ほども触れたように、自律走行車に真に対応できる唯一の充電システムです。バーガーキングに車を停めて1時間充電できるなら有線式でもいいかもしれませんが、商用車には向きません。

WAVEは約7百万ドルの収益を上げています。6~7桁の収益にもかかわらず、上場して数十億ドルの時価総額となっている企業と比較してみてください。WAVEはパイプラインも急成長しており、現在、高効率・高電圧・高速充電システムを開発中です。充電パッドが車両に装着されていれば、より簡単に充電することができます。我々からの資金調達面での革新もあるでしょうし、まだお話できない秘密の施策もあるので、そのことは伏せておきましょう。

我々はCaaSとしてこのサービスを提供できると考えておりますが、それはCAPEX(イニシャルコスト)よりもOPEX(ランニングコスト)を重視していているからです。CAPEXは利用への大きな障壁ですが、OPEXに移行すると、輸送当局や貨物輸送業者、物流会社にとって購入しやすくなります。

アイディアノミクスキャピタル

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(注:わかりづらい和訳、ご容赦ください)
アイディアノミクスキャピタルの話をしましょう、当社はEVだけではありません。色々取り組んでいると気が散るのでは?いえ、我々には一流の経営プロがいます。我々の時間の多くはEV事業に費やされていますが、アイディアノミクスキャピタルにも素晴らしいビジネスがあります。

スライドにあるのがアイディアノミクスキャピタルの投資先5社です。まず、業界破壊企業であるTimiosです。データドリブン型のアプローチにより、より多くの(住宅用)借り換えと購入を実現します。

COVIDにより人々がリモートで仕事をするようになりました。これにより非常に活気のある住宅市場を見ることができるでしょう。今後2~3年の間、FEDが低金利を維持していることと相まって、Timiosのような企業は大金を稼ぐことになるでしょう。Timiosは12月単月で3百万ドルのEBITDAを上げています。彼らの成長をこれからも支援していきます。

次にdbotです。FINRA(米国金融業規制機構)によって規制されたATS(代替的取引システム)です。2017年に買収を開始し、2019年に完了しました。dbotは我々の重要な資産になりつつあります。SEC(米国証券委員会)は、デジタルトークンをめぐる暗号通貨について非常に好意的なコメントをしています。多くの人が我々のATSに興味を持って話をしていますが、ATSのライセンスはほとんどありません。今年はデバッグから動き出すことになるでしょう。

Liquifyも同様に、香港でATSのライセンスを取得しようとしています。我々はマイナー投資家ですが、dbotと同じような流れの中で、彼らはいきいきとしています。

TM2(Technologies Metals Market)も素晴らしい会社です。Peterと彼のチームを出し抜くつもりは毛頭ありませんが、彼らは市場に出ようとしています。EV業界では大量の金属が必要となり、市場で売買・取引され始めていますが、彼らはコモディティ市場に参入しようとはしていません。Peterと彼のチームは、金融セクターの大手数社と協力してプラットフォームを構築しようとしています。彼らは、銅や鉄などのコモディティと同じように、新時代の金属が市場を形成できるようにしています。

最後に、AI分野の眠れる巨人、Intelligentaです。Intelligentaはdbotや他の分野ですでに重要な役割を果たしていますが、これからEV分野でも重要な役割を担うようになるでしょう。EVの充電システムは多くの素晴らしいデータを生み出します。そして我々はそのデータから利益を得ることができます。AIがデータの分類・加工を行い、それを商用車両事業者が使えるようにします。休眠状態となっていた投資を、2021年は実行していきたいと思います。

不動産市場の動向

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不動産については、あまり長くは続かないと思います。しかし、U-haul指数*を見れば、この国の人々がどこに移動しているのかがわかりますし、Zillow**を見れば、より郊外に移動しているというアメリカの暮らし方に大きな変化が起きていることがわかります。今後数年は不動産の動きが活発になるでしょう。Timiosは、我々がその恩恵を受けられるよう手助けをしてくれます。

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Timiosは95%もの顧客維持率を誇り、昨年の収益は6千万ドルでした。これからアイディアノミクスにも収益が計上されます。皆さん、ついてきてください。

*出発地から到着地までのトラックレンタル価格(平たく言えば引っ越し代)を指数化したもの。レンタル価格が高いほど人々の移動需要が高いと推察
**アメリカの大手不動産情報サイト

2020年のハイライト

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2020年のハイライトです。株価と時価総額が上昇しました。負債と運営コストを削減しました。ノンコア事業の売却を開始しました。オーガニック成長ができました。いくつかの戦略的投資を行いました。ここ数週間の買収発表でそのいくつかが実現したのを見たでしょう。資金繰りは順調で、バランスシートには2億ドル近くの軍資金があります。

この場にアナリストやメディア関係者の方がいらっしゃいましたら、私のチームにご連絡ください。我々は、資金調達をしたいと考えているEV業界の企業に興味を持っています。我々は積極的にM&Aを行っていきます。

当社はトップレベルの人材を採用してきましたが、皆さんはその多くをまだ見たことがないでしょう。数週間後には経営陣のホームページを刷新します。Treeletrikでは、Richard Taoをマレーシアのフォルクスワーゲングループから引き抜きました。彼が加入したのはわずか4~5週間前ですが、彼は早くもスーパースターとして駆け回っており、2021年はより多くのことを見ることになるでしょう。

最後に、当社は、中国BYDおよび配車アプリ大手の滴滴出行(Didi)と契約を締結し、2000台のライドシェア用車両D1を購入しました。取引額は3500万ドルです。当社はD1の注文の列の先頭に並んでいます。なぜ購入したか?すでに当社からの供給を待っている人たちがいるからです。数週間から数か月のうちに完了することになるでしょう。見ていてください。

2021年の展望

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2021年の展望です。本当にいいものばかりが並んでいます。まず、MMWを発売する予定です。MEGの販売プロダクトやサービスからのオーガニック成長が続きますし、買収の動きも活発になるでしょう。Treeletrik、Solectrac、WAVE、Timiosも収益を上げ始めます。

そして、より多くの優秀な人材を迎え入れることになるでしょう。アイディアノミクスのようなダイナミックな企業で働きたいと思っている方は、ウェブサイトからお問合せ、またはお電話ください。ステファニーのチームをサポートするグラフィックデザイナーを募集しています。900人の応募がありました。当社は、働きたいと思える場所です。電気技術者の方、ワイヤレス充電分野に明るい方、ご連絡ください。

また、当社は積極的なM&Aを実施しており、様々な企業と話をしています。すべての企業を買収することはできませんし、すべてが当社にフィットするわけではありませんが、収益があり、パイプラインがあり、EBITDA成長の可能性がある企業を吟味しています。

アイディアノミクス経営陣

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こちらが経営陣です。先ほども言ったように新しい顔ぶれが加わるでしょう。Keith Byersのような素晴らしい人材が加入してくれました。その他、Drew、Matt、Tony、Kate、私、そしてConorです。我々はロウソクの両端に火を灯すが如く働いています。他社のCEOがサンクスギビング、クリスマス、そして正月に休んでいた時、我々は働いていました。アジアのパートナーとマネジメントミーティングをしていました。我々はこの会社を速く前進させるために奮闘しています。

アイディアノミクスにとってのESG

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我々は多様性(ダイバーシティ)を重視しています。私はCEOフォーラムに参加したことがあり、職場の多様性に関するNASDAQの提言を支持しています。女性だけでなく、マイノリティの方もアイディアノミクスの一員として歓迎しています。あなたには才能があり、当社で働くことができるのです。

また、我々は社会貢献にも力を入れています。あなたが投資している企業のCEOの多くは、良心の呵責を晴らすために小切手を書いています。私もサンクスギビングや祝日にコストコやシェフデポに行き、COVIDで食料不安を抱える人々に配給をしました。スタッフにもそのような行いを期待しています。我々は地域社会を支えるためにいます。中国、マレーシア、アメリカ、どこであろうとも、我々は地域社会の貢献にコミットしています。

そして、我々は環境保護にもコミットしています。Solectracは、山火事や太平洋岸の浸食などから森林を守るために、何千本もの木を太平洋北西部に植樹しています。アイディアノミクスもonetreeplanted.orgと協力して、EVやバッテリーを販売するごとに1本の木を寄付することにしました。なぜ1本の木が重要かというと、私やチームメンバーの多くが住んでいるニュージャージーやニューヨークにも木を植えることはできますが、ここはガーデンステートと呼ばれるように、木がたくさんあります。1本の木によって、アマゾンなど森林破壊が激しい地域はどこにあり、どこに植樹する必要があるのかということがわかります。Onetreeplanted.orgに寄付していきますので、投資家の皆さんも活動に注目してみてください。

以上、ご清聴ありがとうございました。質問をお受けします。

質疑応答

Q1. MMWはいつ見ることができますか?
我々は毎日MMWの最新情報を入手しています。もう間もなくお披露目できそうです。いくつかは第1四半期になるでしょう。EPA(アメリカ環境保護庁)の適用除外措置という、車両を米国を持ちこむ際、必要な手続きがあります。EPAが少し遅れていますが、皆さん、心配しないでください。

Q2. TreeletrikのIPOのタイミングはいつですか?
Treeletikには多くの関心が寄せられています。株主価値の観点から見てみましょう。Treeletrikはインドネシアとタイで大口の注文を受けています。2~3四半期分の収益を得ることができれば、特別買収目的会社(SPAC)によるIPOの可能性が出てくるでしょう。しかし、現在はアイディアノミクスファミリーの重要な資産です。株主価値を最大化できるよう、同社を成長させ、収益を上げられるようにしていきたいと考えています。

Q3. 有線式充電にも取り組む可能性はありますか?
可能性はあります。ですが、よりエレガントなものは何かを考えてみてください。私はEVを運転しています。車を停めたら、その充電スタンドに合うアプリをたくさんの中から調べます。アプリで認証して、プラグを差し込み、充電します。わずか数分のことですが、今となっては苦痛なのです。ワイヤレス充電では、車の底部にある充電パッドを、画面上に映し出されるLEDに合わせるだけです。わずか3~4秒で起動し、高出力・高速充電を行うことができます。有線式は良い過渡期のツールだと思います。現に私も自宅では有線式充電をしていますし。長期的な観点で、商業的なニーズがある場合、ワイヤレスのほうが断然面白いと思います。

Q4. 今後もM&Aの可能性はありますか?
我々はM&Aの分野で積極的に活動しています。政治的に正しいとは言えませんが、あるアナリストが私に言ったことをお話ししましょう。「あなたは銀行に2億ドルの資金があり、非常に先進的な分野にいます。そして多くの企業買収を行い、すぐにプロムの美女の一人になりました。」多くの人が我々に刺激的な投資機会の話をしてくれます。先程も言いましたが、あなたが投資銀行部門にいて、案件を探しているのであれば、恥ずかしがらずに我々に相談してください。

Q5. アイディアノミクスがNYの新しい市バスの最有力候補で、シカゴ市とも交渉しているというのは本当ですか?
多くの自治体と交渉していますが、進行中の案件についてはコメントできません。

Q6. Bruno Wu氏(前会長)の退任が事業に与える影響はありますか?
影響はありません。彼はずっと前から退任したくてウズウズしていました。ビジネスが一定の成熟度に達するのを見たかったのです。うまく言えないのですが、彼は我々が必要としているもののために今も活動しています。彼は羨ましいほどのネットワークを持っています。彼は、政府関係者にインフラ投資などの話をする必要があるときに、ガンガン行くのが得意なのです。しかし、彼のように先見の明があり、確固とした考えを持つ戦略家がいると、実行が二の次になってしまいます。そこで彼と私は長い間、「一に実行、二に実行、三に実行というのが我々の戦略である」ということを毎朝確認していました。

Q7. WAVEは政府との契約を確保していますか?
将来の見通しについてはお答えできません。
2021年に完成させたいと考えている大きなパイプラインがあります。D1に関して言えば、3500万ドルでBYDから2000台を購入するなど、かなりの注文が入っていることがわかります。今年はMikeと彼のチームに多くのことを期待しています。このビジネスは資金を必要としていたので、当社も資本投下することでサポートしていきます。我々はこのワイヤレス充電をマレーシアや中国にも展開する予定です。

Q8. BYDとの最近の取引について詳しく教えてください。
BYDは商用車両の販売において重要なパートナーです。すでにWAVEとも関係を持っていますが、意図的というよりも偶然の関係なので、自然な広がりを見ることができるでしょう。BYDには素晴らしいプロダクトがあります。最高の自動車メーカーです。我々はBYDと一緒に仕事ができることを嬉しく思っています。我々はBYDの車を買うのが大好きで、我々の顧客は我々から車を買うのが大好きなんです。

Q9. 自社のEV製品を米国政府に提案するために会社を合併する予定はありますか?
政府系企業にならずとも、上場会社でいるだけで大変だと思います。私はそのような環境で働きたくありませんし、我々が追い求めているものでもありません。

Q10. 英国での事業展開はいつですか?
かなり近いうちに、いくつかは間もなく分かるかもしれません。興味深い会話を交わしており、WAVEはすでに欧州にもチームがあります。欧州は2022年の市場になると考えていましたが、その一部が早まりそうです。

Q11. 乗用車でもワイヤレス充電が可能になりますか?
間違いなく可能になります。すでにいくつかの企業が取り組んでいます。我々は商用車両にフォーカスを当てていますが、商用車両には小型車も含まれており、ワイヤレス充電は有線式よりもエレガントでシンプルな充電ソリューションだと考えています。

Q12. アイディアノミクスはビットコインを保有していますか?
保有していません。

Q13. テスラとの協業の可能性はありますか?
テスラは本当に素晴らしい会社です。ほとんどの人は彼らが作り上げたものを理解していません。ほとんどの人はテスラが過大評価されていると思っていますが、私はそう思いません。商用車両事業者はテスラの車に興味を持っています。なので、将来テスラが我々のパートナー企業となり、人々が車に乗ることを共に支えている未来を見ています。

Q14. 経営陣に女性が一人いらっしゃいました。C-Suite(CEO、COOなど「C」から始まる会社の経営を司る役職者)の将来的な多様化をお考えですか?
もちろんです。私はこの点に関して先進的なので、取締役会や諮問委員会のポジションクラスとの面接を開始しています。少しずつメンバーが入れ替わることになるでしょう。

Q15. 商用EVのための資金調達はどのような状況ですか?
現時点、皆さんと同様に、私もやきもきしています。ファンドが大規模であり、特に中国のような場所では組成が困難です。近いうちに情報を得ることができるでしょう。

Q16. EVボートの計画はありますか?
まだその分野は見ていません。しかし、ボートから航空機まで、あらゆるものに強気で取り組んでいる人を何人か知っています。当社は、そこに「充電パッド」があれば、参入方法を見つけようとするでしょう。まだ早いですが、興味は持っています。

Q17. バイデン政権の「環境・インフラ投資2兆ドル」を活用する計画はありますか?
間違いなく活用します。特にWAVEとMMWの顧客に対してです。MEGを立ち上げた理由の一つは、ほとんどのメーカーが研究開発費を回収する必要があるため、現時点で車両価格が高額になっていることです。そのため、ガソリン・ディーゼル車から電気(将来的には水素)自動車に切り替えることで得られる総所有コストのメリットを、多額の補助金に頼っているのです。我々は商用車両事業者との間で、コスト効率の良い車両の必要性をよく話しています。MMWがそれを叶えることでしょう。

Q18. WAVEに未来はありますか?
ワイヤレス充電は間違いなく未来の姿です。私たちは今日すでに、スマホをワイヤレスで充電するほうが、充電ケーブルを使うよりも簡単だということを知っています。手を止めていちいち差し込んだりするよりも、ずっとね。私の隣には充電パッドがあり、その上にはIphoneとairpodsが置かれています。生活のあらゆる面で同じことを期待しています。我々は皆、利便性を求めているのです。

Q19.アイディアノミクスの5か年計画を教えてください。
アイディアノミクスは、ガソリン・ディーゼルから電気へのエネルギー需要の転換期に加わりたいと考えています。我々が購入しているプロダクトは、我々が加わるための手助けをするとともに、収益源となっていきます。これらは近いうちに意味のあるものになると期待しています。そして”Charging as a Service”のようにOPEXモデルに移行することを考えています。5~10年後には、エネルギーの「需要」「マネジメントシステム」から、この会社にとって意味のある収益が生まれてくるでしょう。

Q20. 今後の最大のカタリスト(相場を大きく動かすきっかけ)は何ですか?
最大のカタリストはエネルギー需要の変化です。最初からそこを狙うべく、我々はS2F2Cモデルを立ち上げました。我々を取り巻く状況を、商用車両事業者が理解するためには、後押しが必要だったからです。彼らは今、何をすべきかわかっていません。カーメーカーの半分も知りません。ではどうすればよいか?カーメーカーがEVのラインナップを出してくるまで座して待つか、今すぐ変えようと動き出すか。商用車両事業者は環境目標を支持していないので、カリフォルニアのような州では強制されることになるでしょう。彼らを導くレールが必要なのです。これは簡単なことではありません。アイディアノミクスは2021年以降、アドボカシーと教育に力を入れていきます。プレゼンの中でも話しましたが、中国で2年半培ってきた「当社のスタイル」というものがあります。それを北米、欧州その他の市場に輸出し、コスト効率の良い手法を商用車両事業者に説いていくつもりです。

Q21. アイディアノミクスはTreeletikの顧客から充電による収益を得ますか?
必要ありません。しかし一般的に、我々の「販売と融資」による目的の一つが「商用車両顧客の獲得」であるならば、我々の顧客は、充電ネットワーク事業者にとって魅力的な存在となります。その事業者は私に、サービスを利用してもらうにはどうしたらよいか尋ねてくるでしょう。そこで私は振り向いて「(私の)顧客への値引きと、得た収益の一部を当社へ」と言うでしょう。まさに我々が中国で行っていることで、米国にも輸出しようとしています。これは非常にうまく機能しており、エレガントで、契約書に盛り込むのも難しくはありません。顧客を抱えるということは、さらに下流のサービスを多く持てるということなのです。

Q22. SEC(米国証券委員会)による調査の状況についてコメントをお願いします。
調査中の話はできません。調査には全面的に協力しています。当社は上場企業であり、オープンな企業です。規制も監督も歓迎しています。SECは仕事をしているだけです。喜んで彼らと締めくくり、先へ進みます。

最後に
150,000人もの株主の皆様、ありがとうございます。愛しています。

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