精神分析者フロムの愛することを簡単に

この記事はどういう人に向けて書かれているのか?
愛されたい人
哲学を役立たせたい人

この記事を読むメリット
自分がオリの中に入れられていることに気づく
あなたの愛が満たされない理由が知れる

要約
1.人間は「一体感」を求める動物だ
2.「一体感」を求めるために会社の奴隷や権力に従う
3.だけど本物の「一体感」は「愛する」ことによって得られる
4.そして愛に必要なのは「孤独」である
5.瞑想を通して「孤独」を好きになる

精神分析学者エーリッヒフロムを簡単に紹介します
人間が一番恐れていることは「孤独」です。
なぜなら孤独とはみんなから仲間はずれなる恐れがあるからです。

孤独を避けるために、人間が求めるものは「一体感」です。
常に周りの人と同じ価値を共有したいという気持ちです。
当時フロムは二つの世界大戦やドイツのナチスを見てきました。彼自身もユダヤ人でありアメリカに亡命しました。そこで彼はいかに大衆は権力に追従するのか、ということを目の当たりにしました。
権力に従う理由も単純で、「孤独」にならないからです。
私たちは孤独にならないためならば、自分から進んで会社や権力の奴隷になることを選びます。
奴隷になって「一体感」を得ようとするわけなのです。

もちろんその「一体感」とは悪いものです
悪い一体感とは権力や宗教を狂ったほど信じて、自分を犠牲にする行為です。
確かによく自己犠牲は大事と言っていますが私がいつもいう自己犠牲とは違いますね。
この大衆と一体感に得るためには、受動的な自らの自己犠牲が強要されるのです。
私がよく主張する自己犠牲は「人を愛すための主体的な自己犠牲」です。
この奴隷になった一体感は自分を押し殺してしまうのですね。

本物の「一体感」を得られる方法が一つだけあるのですね。
フロム曰く「愛すること」です。
愛はもらうものではなく与えるものです。

このフロムがいう愛することとは意味が少し違います。
一見私たちは一人の女性を愛することなのでは?と思いますがそれは愛せていないのです。
なぜなら、人のスペックばかりを気にしてその人自身を見ていないからです。
恋愛の基準はいつも容姿や服のセンス言葉遣い学歴財力地位といったように恋愛がお買い物になっています。これは単に自分のエゴを広げているだけなのです。

フロムの観点から見ると私たちは本当の愛し方をわかっていません。
では本当の愛し方とはどうすればわかるのでしょうか?
愛するために必要なのは「たった一人でいる能力」なのです。
フロムのいう愛というのは「この世の全ての生命を愛する」ということのなのです。
そこには全てに兄弟愛といった真の一体感があります。

フロムによると、たった一人で立てる力が必要であり、そこでもし誰かに肩を貸してもらうとそれはもうその人に依存してしまっている。その依存こそが自分のエゴの拡大とも言えるそうです。

このように一人でいることによって体に染み付いた資本主義のしがらみをほどきます。
そして本当に愛せる人になるそうです。

この本でも一人になる練習として瞑想を進めています。
瞑想は科学的に集中力の増加や感情のコントロールや自己免疫力、幸福度の増加が証明されています。
どっしりとした自分を保つためにも瞑想をやりましょう

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