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続・出張月間「神戸」羊をめぐる冒険 2〜4日目
今回の出張2.3日目は大きなイベントがあったのでほとんど仕事ばかり。朝も早かったので夜くらいしか自分の時間はなかったのと、そのうち1回はお客様の接待もあったため本当に時間が少なかった。
とはいえその時間にせっかくの神戸を楽しもうと思って行った場所がこちら。
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ここは村上春樹の「風の歌を聴け」が原作のたった同タイトルの映画が撮影された場所であり、同氏の小説にたびたび現れる“ジェイズ バー"のモデル(とされる)になったバーである。
入った瞬間、自分が思っていた"ジェイズ バー"とは少し違った雰囲気だなと感じた。でも雰囲気はおおよそ同じで少し安心した。まずはビールを1杯。
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初めてみたサントリーホップスのグラス。カウンター越しにばマスターとの会話が始まる。仕事の事やお酒のこと。そして自分が村上春樹のファンで小説を読みこの場所を訪れたことを打ち明けた。そうしたらこんな本を出してくれた。
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映画撮影時の写真集。もう出版社も無くなっているから珍しいとのこと。自分はまだ映画を見たことがないのでどれが何のシーンかは分からないが、小説で想像していた世界が具現化してきたような感じがして良かった。
そしてマスターが進めてくれたお酒がこちら。
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アルメニアのブランデー。曰く、「フランスのブランデーは安定的に上品、これは少し雑」との事。しかし、自分は例えば日本酒なら純米大吟醸より普通酒、ウイスキーもシングルモルトよりブレンデッド、ワインならボルドーのプルミエクリュよりチリのスクリューキャップ、と雑とは言わないけれどいわゆる「手に入りやすい」「とても上品ではない」「けど美味しい」というレベルのお酒が好きだ。もちろん純米大吟醸もシングルモルトもプルミエクリュも美味しいし好きだけど、少し背伸びというか特別なお酒ではあることは確か。それよりかは地に足のついた、隣で寄り添ってくれるようなお酒がいい。
そういう点で言うとアルメニアのブランデーはとても好みだった。マスターの言うように上品・洗練ではないけれど、少し味が不安定で振れ幅があってそれがまた身近な安心感を生み出してくれた。
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追加でウイスキーのロックを頼み、そんなことやあんなことを話していたらそろそろ閉店時間へ。小説の世界観に入るというよりかは、「ジェイズ バー」ってこんな感じだったのだろうなという自分なりの体験ができた事に喜びを感じた。これから先、小説を読んで思い出すのはあのバーカウンターの景色なのだと思う。
翌朝。アテンドしていたお客様の同行で朝イチで関西空港へ。
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三ノ宮からだとポートライナーで神戸空港まで行って、そこからフェリーで関西空港まで30分という移動手段があるらしく、今回はそのフェリーで移動をした。お客様とずっと喋っていたので写真を撮り忘れたが、なかなか珍しいいどつひゅだんだし良いサービスだと思う。
関西空港の国際線ゲートでお客様を見送り、自分は国内線ゲートへ。羽田や成田に比べてこれと言ってやる事はなく、ちょうど普段の始業時間になったのでフライトまでパソコンで作業。
フライト中は離陸時も着陸時もほとんど寝ていた。昨晩は遅かったから疲れていたのだ。途中起きてコーヒーを1杯貰ったがそれでも眠気は冷めなかった。途中目が覚めた時に見えた愛知県のカンガルーの形が印象的だった。普段空から見ることのない景色だったからだろう。
そして羽田着。午後は出社せず在宅と指示があるのでこのまま帰宅して夕方まで仕事を片付けた。
以上。
3日分をまとめてしまうとあっさりしている。そしてほとんどがバーでの内容。ただ今回の神戸は村上春樹を追いかけることのできた貴重な機会となった。人生初神戸、仕事も大変だったが自分の時間でじっくりと冒険ができた。
週末はレタスを調教してサンドイッチを作ろう。
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