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サイズ感の分かる街のラジオを聴く

ラジオが好きである。というのも機械としてのラジオが好きということではなく、ラジオという放送媒体が好きなのである。我が家はどちらかというとテレビよりラジオ派で、小さい頃から毎朝ラジオが流れていた。という事もあって中学生の頃初めてiPod touch4(通信機能のないスマートフォン的な。懐かしい。)を買ってもらって最初にやったのは、お気に入りのラジオ番組局の会員登録をして番組にメッセージを送り始めたことだ。

以降、中高大と毎朝ラジオを流して通学し、聞きたい番組やゲストの時は休み時間に少しだけ聴き、放課後部活がない時は夕方の番組を楽しむ生活を送っていた。そしてラジオネームを持ち投稿を始め、自分の投稿が読まれた時はかなりテンションが上がった。今でもその嬉しさは変わらない。

時が過ぎ社会人となった今でも、出社時の毎朝の通勤時間にはラジオの朝番組を聴いている。流石に仕事中にイヤホンして聴けるような職場ではないけれど、今はradikoのタイムフリー機能があるので聞き逃しても後から聴けるこれは便利だ。また直行直帰や出張の際は普段聞けない時間帯のラジオを聴いたりして楽しんでいる。


そしてリモートワークや在宅が普通になったここ最近では、家で各地のラジオ番組を聞く事が趣味になっている。厳密にいうと聴くというよりかは流しているという方が正しいのかもしれないけれど、いわゆるローカル曲の地方性のある番組はどこかのどかて良いのだ。

例えば石垣島の「サンサンラジオ」はなんとなくパーソナリティの喋りがゆったりで全体的に緩い雰囲気がある。1日の中に沖縄民謡番組の時間帯があり、家にいるのにどこか沖縄の風が吹くような気がする。番宣CMも「暑い夏の草刈りは〇〇(メーカー名)の草刈りがおすすめ!」とか、「何丁目の誰々さんが何歳で逝去されました。式はナントカ町の××斎場です」みたいな、これ公共の電波にのせて良いのかって感じの共有も流れている。その島に住む人たちの生活が一気に身近に感じられて良い。

また同じ沖縄の久米島の「FMくめじま」も良い。これはサンサンラジオをさらにゆったりさせた感じで、こんな言い方をするのは恐縮ではあるけれどとりあえず島として放送局を作ったけれど特に強いこだわりがある訳じゃないからとりあえず久米島っぽい雰囲気の番組をいくつかと、それ以外は町民に対しての放送を流しておこうみたいな感じだ。でも、そもそもこういうローカル放送局はローカルの範囲の人々に生活に必要な情報を与えるのが大事な役割であるはずだから、ある意味原始的だし純粋なラジオではある。

その他、今まで旅や出張で出かけた街のラジオ、言い出すとキリがないけど松本のFMまつもとや名古屋のHeart FMもいい。また在宅ワーク中のBGMとしては雰囲気も含めて湘南エリアのラジオ局、レディオ湘南、湘南ビーチFM、茅ヶ崎FM、ラジオ葉山なんかがいい。もちろん仕事中なので聴き入る訳じゃないけど、少なくともシーンと静かな環境よりかはこういうラジオが少し流れていた方がかえって仕事が捗る場合が多い。

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