電車キャンパーが行く〜PICA富士ぐりんぱ
JR御殿場駅から路線バスで50分ちょい。バスは片道1190円。有効期間2日間の周遊切符が2000円なので、そちらを選択する。
本数が少ないので事前に富士急行の公式サイトで時刻表の下調べが必須です。
乗客4、5名。
かの有名な富士サファリパークを経由して、休園中の遊園地ぐりんぱに隣接したキャンプ場に到着する。
無人の遊園地に降りるのは私1人。うん、無人。キャンプっぽい施設が見当たらない。徒歩1分って何かのサイトで見た気がするんだけど。
不安になり、バスの運転手さんに「PICAのキャンプ場の最寄りのバス停はここで良いですかね?」と尋ねたところ、「PICA?キャンプ場?ごめんなさい、分からないです」という回答。
不安はやや増したが、ここまでの道のりで「PICA」と書かれた看板を何枚か見かけたので、そう大きく外れてはいないだろうと覚悟を決める。
降車したバス停は遊園地の入り口にあったが、坂道の入り口に「ここからはキャンプ場敷地です」という小さな看板があった。
やはりここで間違いない。確信し坂を登る。
まもなくPICAぐりんぱ富士という看板を見つけ安堵する。
バスの運転手が知らなかったのは、このキャンプ場に自家用車でなくバスで訪れる人間がそれほど多くないせいだろう。
赤い屋根の立派な建物がフロント。居合わせたスタッフの挨拶が気持ちいい。チェックインを済ませる。
私は5回回数券3000円電源なしフリーサイトを予約していた。正直回数券というのをよく理解していなかった。
この時期中々予約取れずやっと取れたのがこのキャンプ場。予約が取れたのは訳があるんじゃないかと思う自分もいた。他のキャンプ場と比べて3000円て割安だし。
5回回数券てことは、1回3000円で初回の今回は1万5000円取られるのかしらと逡巡しつつ、スタッフさんに回数券てどんなシステムなんですかと尋ねたところ驚いた。
PICAキャンプ場で5回使える回数券が3000円なのだと。つまり1回600円ということだ。
何というコスパ!自分史上最安値は奥多摩の河川敷のキャンプ場で1000円てところがあったけれど、富士山を眺められる芝生のキャンプ場でこの価格は破格です。ありがとう。
薪は1000円とややお高め。食料は売ってないとネットに書いてあったが、冷凍肉やソーセージ、醤油塩等の簡単な調味料は販売されていた。
嬉しいのはアルコールがほぼ定価なこと。キリン一番搾り350mlが250円。良心的。
食料は事前に御殿場駅前のセブンイレブンで購入してきたが、肉が売ってないのが困った。仕方なくウインナーを2袋買ったが、キャンプ場で販売しているならそちらにしたかった。
電源なしサイトはフロントの建物のすぐそば。平らな芝生でテントも張りやすい。富士山も一望できる最高の環境。ペグも打ちやすい。
他の利用者はまばらで、若い家族が多い。楽しそうに子供と遊んでいるが、距離も10メートル以上離れておりあまり気にならない。日差しも朗らかで、しばし日向ぼっこをしながら読書やお昼寝。
夕方から風が冷え始め目が覚める。さてガスバーナーで調理を始めようとして忘れ物に気付く。
五徳がない。
桜の薪は火がつきにくいが、一度つくと燃焼時間が長い。
ガスバーナーで料理ができないから仕方なく焚き火で料理。だけど火力が安定しないからやりにくい。何とかソーセージグリルとインスタントご飯を成立させる。
大自然の中だから、どんな料理でも美味しい。
夜は6万円の寝袋の威力を発揮。マイナス6度までOKな寝袋は有能。
だけど、足元の冷えまではカバー出来ず夜中の3時頃目が覚める。
やっぱりこういうのは経験しないと分からない。やはり寒い日キャンプは大変。
トイレに歩いて足を動かしたから多少は血が巡って冷えが和らいだ。
テントシューズ必要ね。勉強になりました。
翌朝はホットサンド作り。
野晒しの薪が水分吸って火がつきにくい。着火剤を追加購入。薪はちゃんと保存しなきゃだね。
ホットサンド、ちゃんとは焼けなかったけれど、美味しくいただきました。
帰りは御殿場アウトレットの温泉に浸かって良い気分でした。
PICAぐりんぱ良いキャンプ場です。